晴耕雨読、山

~菜園・読書・山・写真・その他、気まま日記~

その流れは、はるか遠くより『憲法9条の思想水脈』

2017年07月28日 | 読書

戦争の放棄をうたい、戦力の不保持を明快に言い切っている憲法9条。改正を目論む自民党は草案で「軍隊を創設する」としていたが、安倍総裁が先ごろ「自衛隊の存在を明記」とする改憲案を示した。現状追認の考え方は9条改悪反対派をかわし、平和政党を名乗る連立友党の支持層を含む世論受けを狙ったもので、その先の思惑が見え隠れしている。この本は憲法9条をめぐる政治的対立の議論をニュートラルに見つめなおす1冊かもしれない。9条の源流をさぐるとして、近世のヨーロッパにおける国家と戦争、平和論。次いで幕末・明治期の日本における水源は、日清・日露戦争の非戦論など国や時代を越えて、戦後の憲法9条に現出したのだという。思想や理論の歴史がベースとなっているため読み解くには相当、難物であることは事実。辛うじて、時代や国は違えど平和を求める願望が長く受け継がれてきたことが理解できた程度。そして、この憲法が戦後の占領統治期に連合国軍から押しつけられた代物ではないことはあらためて理解できる。脈々と世界で流れ、日本においても地を浸してきた非戦思想が合流して大河となった。何度も読み直すことで、より深く知る必要がある。自民一強をいいことに、戦後レジームからの脱却路線をひた走る安倍政権は支持率低下だけでは停車しない。

          

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