山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士山頂に沈む本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星 大平山  平成28年12月30日

2016年12月31日 | 番外編
 前日長池山にこの彗星の試写に出かけたが、予想していた通りに7等級あるかないかの明るさの彗星は小さくて撮影が難しい。今まで撮影してきた彗星は4~5等級のものばかりで、ファインダー越しに彗星を探すとなんとか見えるものが多かったのだが、今度の彗星はファインダー越しには全く見つけることが出来ない。しかし、追尾装置スカイメモSとBorg300㎜天体望遠レンズを駆使すれば撮影は出来るのではないかと考えた。しかし、問題なのは山に持ち上げる機材の重量である。カメラ2台に三脚2本、レンズは1.4㎏ほどの300㎜と70-200㎜、それにスカイメモSが加わるわけで、ちょっとしたテント泊装備の重さに近い重量となる。遠い山の上まではとてもではないが持ち上げられる自信は無く、本日予定していた丹沢の大室山は中止してこちらに変更した。

 今回使うルートは長池から大平山に直登するルートで、以前から歩いてみたいと思っていたのだがなかなか機会が訪れなかった。湖畔の長池駐車場に車を止めて午後3時に出発する。1時間少々あれば到着するだろうと思っていたのだが、やはり荷物が重く途中でバテバテ、遠い山頂となってしまった。


    太陽はもうすぐ富士山に沈もうとしている。午後3時、長池駐車場を出発。


    案内板有り、ここから入る。しばらくはアスファルトの道。


    途中から登山道に入る。その先の右手に建物が立っていて、そのあたりから道が少しわかりずらくなってきた。


    登って行くと林の中の広場のようなところに出た。ここで道はどっちに行っているのかわからなくなった。

 途中まで看板を確認していたので道が間違っているとは思えないが、このまま真直ぐ登って良いものやらどうか?GPSで位置を確認し、左手に道(林道)があるらしいので道無き斜面を左手に登ると、明瞭な林道に出た。少し林道を進むと右手にルートを示す看板とやや不明瞭な道が続いていたので、どうやらあのまま真直ぐ進んでもこの林道に出たらしい。あとはこの林道に沿ってひたすら上に登るだけだが、足がクタクタ、息が切れ切れになってきた。


    立派な林道に出た。


    見えてきた大平山、山頂に電波塔が立っているのが見える。だいぶ歩いた気がするが、まだ遠いじゃないか!


    1時間半で山頂に到着。ちょうど日没の頃だった。

 山頂のベンチに重い荷物を降ろしてまずは休憩、息を整える。この日は月齢0.8という極細の月が日没後10分位で富士山山頂に沈むはずだったので、4時45分ごろからシャッターを切り始めたが、全く痕跡さえ写すことは出来なかった。月齢1以下の細い月はもっと距離を離して遠い山の上から写さないと撮影は難しそうだ。


    陽が暮れて金星が輝き始めた。


    山中湖の夕暮れと金星

 簡易赤道儀のスカイメモSをセットするには北極星を使って極軸を合わせなければならない。なかなか北極星が輝いてくれず、5時半過ぎにようやくセットが完了した。彗星が富士山頂に沈むのが6時18分ごろ、追尾撮影できるのは20分ほどしか無い。しかし、彗星の軌道と思わしき場所を再三撮影してもその姿をなかなか捉えられない。ようやく捉えたのは5時55分、あと10分少々で富士山の上に来てしまう。


    ようやく捉えた本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星。Iso1600、30秒追尾。しかし冷え込んだ山頂は霜が降り始め、あっという間にレンズが結露し、数カットしか撮れず。


    富士山頂に来たところを撮ろうとしたが今度は富士山が見つからず。ようやく視野が合った時はもう沈む直前だった。


    こんなこともあろうかと保険をかけておいたのが200㎜レンズ。こちらは富士山頂で完全に視野を固定しておいた。山頂左上に小さな緑色の光が出現。


    あっという間に富士山頂。


    なんとか撮影することは出来たが、それにしても小さい。


    彗星が沈み、富士山頂付近まで金星がやって来たところで本日終了。下りは林道を使って別荘地の中を下山した。

 やはり6等級より暗い彗星の撮影は天体マニアの世界であり風景と一緒に写すのは難しいということがわかる。あまり追いかけても面白い画像は得られそうにないので、この彗星は無理に追うのは止めようと思う。現在夜明けの空でネオワイズ彗星というのが予想以上に増光しているらしく、うまくすれば5等級あたりまで明るくなりそうだ。年明けはこちらの彗星の撮影が出来ればと思うのだが、低空であり短期間で暗くなってしまううえに月明かりに邪魔されそうな様相である。撮影機会が訪れるかどうか、微妙である。
    

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