山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

升形山から撥岩  平成19年12月2日

2007年12月11日 | 八ヶ岳・秩父山系
 平成19年12月2日 天候晴れ

 前日甲府市内のニュー芙蓉という施設で泊り込みで嶺朋クラブの忘年会があった。山の会ということだけあって忘年会は11時前には終り、すっかり酔っ払って11時には布団に包まっていた。この日は升形山から手前に黒富士を入れて夜明けの富士山を撮影したかったこと、もう一つ、先週撥岩に登った時に見つけられなかった升形山側のルートを探すために再び升形山を訪れる。
 早朝4時に起床、昨日騒ぎすぎて喉がガラガラするが、二日酔いはない。しかし、眠い。目を擦りながら布団を出て廊下で着替えて出発。飲酒後6時間経過するが、これでも警察につかまると飲酒運転になってしまうのだろうか?そんな心配をしながら車で八丁峠まで移動、本日は升形山までの最短ルートを登る。升形山と黒富士の分岐点で富士山が見えるようになるが、ちょうど日が昇る左手側が明るくなりはじめているところだった。6時、升形山山頂に到着。まだ甲府盆地の町灯が灯っている時間だった。甲府盆地の左隅に未明の富士山がたたずむ。山の上で向かえる朝富士は何度見てもすがすがしく、新鮮さを感じる。やがて、帯那山の彼方から朝日が昇り始める。黒富士の東側斜面に陽が当たるのを予想していたのだがほぼ逆光の位置から陽が昇り、黒富士はまさに真黒になってしまった。

      升形山から見る甲府盆地の夜明け


      夜明けの富士山

 すっかり陽が昇ったところでもう一つの目的であるルート捜索に向う。今回は笹平(ささっぴら)に直接降りる升形山北東斜面を下るが、直下の岩の横が通過しにくい他は細い踏み跡があり、通行に支障ない。さらに笹平の向うは山頂を北側に巻くルートがつけられているが、撮影に良さそうな場所を探すためあえて稜線の頂上を歩いてみた。残念ながらカラマツに遮られてすっきりと富士山が見える場所はないが、木々の間から黒富士と富士が並んで見える場所がある。さらに進んで黒平に下りるルート、鹿の広場への下降点は上部の視野が開け、格好良く尖った黒富士と富士山が並ぶ姿を見ることができる。ここから見る黒富士はまさに黒富士の名にふさわしい良い形をしている。

       曲岳と甲斐駒ケ岳  笹平から見る風景


      黒富士(右)と並ぶ富士山


      鹿の広場上方から見る黒富士と富士

 笹原を右に下ると黒平ルートだが、ここは真直ぐに進んでその先のピークに登る。笹におおわれていて道らしき道はないが低い笹なので歩くのに支障はない。頂上付近で曲岳と茅ヶ岳の向うに南アルプスの山々がずらりと並ぶ。北岳は鳳凰山の上に微かに顔を覗かせている。山頂から直角に近く右に曲がって尾根伝いに行くと道らしき細い踏み跡があり、撥岩の方向に続いている。途中には作業跡と思われる電気ノコギリの刃が木の幹に突き刺さって放置されている。コルに下ってそのまま真直ぐ登ると間もなく隣のコブのピークに出る。ここから右手に細い踏み跡があり前回撥岩に登った時に下った道だ。左手に行くと林業作業跡の太いワイヤーがありすぐ向うに撥岩が見えるようになる。撥岩の上は黒平側が垂直に切り立っているので通行には注意が必要だ。裏側に回りこむとその下にある岩の上に立つことができ、ここも眺望が良い。

      撥岩から見る黒富士と富士

 ラーメンを食べてまた登って来た道を戻る。コルまで降りたところで今度は向うのピークに登らず、笹原の中を水平に巻いて歩いてみると、15分ほどで鹿の広場上部の笹原に到着。裏側に林道が見えているので、升形山を経由せず直接下り、車のところまで林道を歩いて戻った。時間は10時半、升形山から撥岩の間は簡単に歩けることがわかった。

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