山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

花は何処に? 救世主現る高草山  平成29年3月20日

2017年03月21日 | 圏外編
 数年前から訪れてみたいと思っていた高草山。しかし、花の時期が早く、気が付けばもう花期を過ぎている。今年こそは、と狙ってはいたが、前日の七面山がかなり堪えて朝起きれば全身筋肉痛でトイレに歩くのも苦痛だ。しかし、この日を逃すとこの山はまた来年に持ち越しになってしまう。しかし・・・起きられない。10時まで布団の中でゴロゴロしていたが、意を決して静岡まで遠征することにする。

 当初の予定では昼頃に山頂に到着して他力本願で花情報を聞いて探すはずだったが、登り口の林叟院(りんそういん)到着時間が午後2時近くになってしまい、おそらくはほとんどの人はもう下山したか、途中のところだろう。登ったとしてももう上に人が居る可能性は低い。しかも自力で花を探すには情報が少なすぎる。それでも、とりあえずは一度訪れてみて様子を見ておくのも必要だろう。足に湿布して、屈伸を繰り返して午後2時にスタートする。


    下から見上げる高草山。どこにでも普通にある里山のように見える。


    林叟院の脇を通って登山道へ。


    随所に看板が立てられていてコースが整備されている。地図に載っていないルートも多数あり。


    土手に生えているシャガ。


    1時間ほど登って茶畑に出た。鉄塔の立つ高草山の頂上にだいぶ近付いた。この先で林道を何度か横切る。


    菜の花畑


    水仙の植えられた畑

 登り始めは足を引きずるように歩いていたが、やがて痛みが和らぎピッチは上がらないものの普通に歩けるようになってきた。いろいろと花が咲いてはいるものの、里山で普通に見られる花が多い。この山で咲くあの有名なキスミレとあの珍しいコバイモはどこにあるのだろうか?


    白いタチツボスミレ


    ニオイタチツボスミレ


    フモトスミレ


    ヒメウズ(キンポウゲ科オダマキ属)

 頂上まであと20~30分というところで下山してきたご夫婦の女性のほうから声をかけられた。「ヨッシーさんですか?」「どちら様でしょうか?」帰って来た返事にビックリ!!「ハナネコです。」 え~~、まさか、まさかのこんなところでお会いできるとは、しかも声をかけていただけるとは嬉しい限りである。ほとんど情報を持たずに登って来た私にとってはまさに救世主、短時間ながら情報交換し、この山の情報をいただいて頂上を目指す。前日の七面山ダイヤといい、この日のバッタリといい、今月も俺はキテるな~と思った。


    鳥居の立つ頂上に到着。山頂の三角点はその先のピークだが、高さはほとんど変わらない。


    夕陽がだいぶ西に傾いている。もう誰も居ない。


    情報をいただいたおかげでキスミレの保護地は容易にたどり着くことが出来た。


    キスミレはまだ咲き始めたばかり。それでもかなりの数がある。


    ネットで見たここのキスミレは富士山外輪山で見るものよりも大きく見えたが、こうして実物を見るとやはり普通のキスミレだ。


    この山を愛する多くの人たちに守られて、元気に育っているのだろう。

 さて、もうひとつの探し物、コバイモのほうはあれほど詳細に聞いてきたにもかかわらず発見できない。だいぶ先のほうまで探しに行きまた戻って藪の斜面をうろついたりしてみたが、どうしても見つからない。1時間近く探しても見つからず、こうなったら最終ホットラインを使うしか無いだろう。花の博士と仰ぐ方に電話をかけるが・・・残念ながらつながらない。もう陽が沈んで町灯りがぽつぽつと灯り出す時間になってしまった。あきらめて夜景が見えるところに向かって歩いて行くと・・・何やら怪しい踏み跡を発見した。そこに踏み込んでみると・・・ひっそりと、しかし存在感たっぷりにその花が咲いていた。


    あんたも珍しいけど、今日は探して無いよ~。


    藪の中にひっそりと、しかし存在感たっぷりに咲いていたその花。


    山梨県でもごく限られた場所に咲いている越野の君。最後の最後で出会えました。


    こちらはまだ蕾。


    こっちは上を向いて咲いている。

 山梨で見る越野の君よりも花がやや小ぶりに見える。他にも咲くところがあるのかも知れないが、きわめて個体数が少なく踏み跡も目立ち、危機的な状況にあるように思える。

 さて、山頂に戻って軽食をとって、町灯りが灯るまで暗くなるのを待つ。日中は霞んではいたものの富士山が見えていたので、日没とともに空気が冷えて富士山が姿を現すのではないかと期待していたのだが残念ながら富士山は見えなかった。もうひとつ、この山は焼津市の町灯りが一望できる眺望の山でもある。下山は暗くなってからこの夜景を楽しみながら下りて来ようと決めていた。町灯りが灯った6時過ぎから下山を開始する。


    6時10分、焼津の町に明かりが灯る。


    焼津の町灯りを一望できる抜群の眺望の山。


    町灯りに向かって下りて行くこの感じが良い。

 スリップし易い斜面が何ヶ所かあり、気をつけながら、かつGPSに頼りっ切りで地図に載っていないルートを下山した。しかし、下りてきたわかったが、どうやらそのルートが周回する時のメインルートだったようだ。7時半、無事に下山。

 初めて訪れた高草山でお目当ての花に出会えたのは全て救世主ハナネコさんのおかげである。初めてお会いしたのにブログを拝見しているおかげで親しくお付き合いしている方のように感じた。このようなブログでも、やっていればそれなりのご利益があるものだと思った。ハナネコさん、ありがとうございました。   

    
『山登り・ハイキング』 ジャンルのランキング
コメント (6)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 剣ヶ峰から昇る朝焼けのダイ... | トップ | 咲き始めた山梨県の越野の君... »
最近の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
救世主になれてよかった (はなねこ)
2017-03-21 21:38:14
こんにちは
昨日は、びっくりしました。お会いできて嬉しかったです。
説明が下手だったなぁと、下山しながら後悔していましたが
最後に見つけてくださってよかったです。
 
越野さんは、独特な雰囲気のある美しいお花ですね。
ここも、保護が必要かもしれませんね。

昨日は眺望が残念でしたが
代わりにこちらで夜景を楽しませていただきました。
Unknown (himekyon)
2017-03-22 06:27:22
ご無沙汰しております。毎回読ませていただいて降ります。もしかして花の博士さんはあの方でしょうか?電話が繋がらなかったそうですが、入院されているようです。情報がわかればとヨッシーさんのPCにメールをしましたが、こちらがアドレスを変更しましたので、ヨッシーさんのアドレスを誤入力したのか届いていないようですね。
はなねこさんへ (ヨッシー)
2017-03-22 09:12:58
 お会いできて本当に良かったです。どこかでお会いする日が来るとは思っていましたが、まさかのあの山で、しかもあのタイミングでお会いできるとは、救世主としか言いようがありません。

 こちらの越野の君は山梨県の自生地以上に危機的な感じがします。場所がわかってしまいますが、柵で囲ったほうが良いのではないかと思います。
himekyonさんへ (ヨッシー)
2017-03-22 09:18:32
 メールしばらく開けていなかったので返信が遅れてしまいました。あちらの入院された花の博士は主に山梨県の花ですが、今回電話した博士は全国どこへでも行かれている博士です。後に電話がかかってきて、なんと四国にコバイモ観察のため遠征中だそうです。

 山梨の花の先生は容体はどうなのでしょうか?観察会が中止となり心配ですが、電話するのも悪いような気がします。
行けば良かった (sanae)
2017-03-22 15:00:32
この日迷ったのですよ。
一人でも行けば良かったです(^^ゞ
sanaeさんへ (ヨッシー)
2017-03-22 17:41:56
 キスミレはまだこれからです。越野さんはもう満開ですね。他の場所にもあるのかもしれませんが、皆さん見ているのはこの場所だと思います。来週でもたぶん残っていると思います。

 この日に行ったとしても、ゴキブリのように夜中に歩く私とはたぶん会わなかったかと思います。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

この記事を見た人はこんな記事も見ています

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。