山本ひろふみの一歩、一歩。

京都市会議員山本ひろふみ(伏見区選出・42歳)の日々の雑感、活動の報告等を綴ったブログです。

海外行政調査。(7日目)

2017-09-09 16:08:40 | 他都市調査
海外行政調査7日目。最終日を迎えました。
午前中、フィンランド教育と日本の教育に精通されており、昨日自宅にもお邪魔させていただきましたメルリン・バレ先生による教育論と意見交換。
バレ氏は京都の御所南小学校の読解教育にも指導いただいたり、フィンランドの学習指導要領にも関わっておられます。


フィンランドの先生は質が高いが、全ての先生がパーフェクトな訳ではなく、課題もある。
1番いい先生は小学校の低学年に配置すべき。
いい先生がいれば、基本的な読み書き、数学の学習ができる。
いい先生とは??
先生になった後も継続的に学び続ける。
日本の学校に行った時、先生が非常に遅くまで学校にいる。17時には家に帰った方がいい。
ニュージーランドで行われた研究では2週間ごとの授業計画を出す事で効率的な授業が行われている。
日本人の教え子に授業がうまくいってないと相談を受けたことがある。特に若い先生にはチューター的な先生の指導者が効果的。


楽しい教室づくり。子供たちが興味を引く教室づくり。
全ての先生にオススメしたいのが教室に地球儀を置く事。


教室の中にはいろんな子がいるが内気な子に声、気をかけてほしい。
子供たちは一人一人が独立している。
子供たちの声を聞いてない先生が多い。


子供の目を見て話しているか?
子供の話を遮っていないか?


授業で先生が70%も話をしているのは多すぎる。
自分の授業を録音して聞いてみると、どれほど大きな声を出しているかが分かる。


いかに子供たちの語彙を増やすか?
いかに教室内での平等性を保つか?積極的な子供たちが選ばれるようではダメ。

先生は指示を的確に与えなければならない。短く。同じ言い方。
「上手に書け」と言うなら何が上手かと言うことをちゃんと示さなければならない。


オープンな質問と、閉鎖的な答えがある。
この絵にいる動物は何ですか?→ウサギ
この絵はいつの季節だと思いますか?→子供達で話し合うことで学びが深まる。


子供たちに考える時間を与えるのと同じくらいに、リラックスする時間を与えるのが必要。


いじめは決して許してはいけない。
でも、わかりにくい場合もある。一般的に女子の方が陰湿。
全ての子供は友達を必要としている。
教室に動物、ぬいぐるみを置いておくと雰囲気は変わる。


失敗することを許す環境づくりが必要。
学習というのは援助を行うことで相乗的に伸びていく。
子どもに課題を与えてできないのであれば、そこに教える余地が生まれる。
子どもたちに先生の真似をさせるのは避けるべき。



かつて保護者がアインシュタインに数学ができるようになるにはどうすればいいか? と訪ねた時に、「おとぎ話を読みなさい」と答えたことがある。本を読み想像力を膨らませることに対する指摘。
複数のグループで学ばせるときは同じような性格、学力の子供を集めた方が学習効果が高い。


子供をやる気にさせる4つの方法。
そして、褒めること。
ただ、褒めるのではなく、具体的に何が良かったのかを褒めると子供は伸びる。
賞を与えたりすることもいい。


退職した時に、生徒にもらわれた手紙。
「先生は私の事は忘れるかも知れるかもしれないが、僕は先生の事は忘れません」
私は幸せな先生でした。ということなどなど。

視察はこれで全て終了。
高い質と自由と信頼に裏付けられた高い学力。
それを支える国、自治体の理解と予算配分。
プレスクールという制度化された就学前教育。
自治体、学校の裁量の大きさ。
もちろん、文化や歴史、国民の認識などに違いはありますが、京都の教育改革にもいかせるものはしっかりと活かせるよう提言してまいります。


セントレアを経由して帰ります。


それではまた。


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