昨日、県の農業改良普及センターと農協による「水稲指導会」があり、私も出席した。参加者のほとんどが超ベテランの農家で、私=山クジラ(63歳)は2番目に若い参加者らしい。説明した普及センター職員が女性で、おそらく岩手大学農学部の後輩ではないかと思う。
その席上、今年の稲の生育状況について説明があった。今年は6月の気温が低かったことにより、稲の生育には遅れがあることは確かなようで、当町大野地区の阿子木の調査では「いわてっこ」で草丈が約8㎝低くいが、茎数が平年比104%と多く、葉齢で9.2(平年比-0.4)となっていたことが示され、幼穂形成期が7月15日、現在減数分裂期に入っていると思われるとのことだった。
私も岩大の農学部農学科にいたので減数分裂期のことは知っていたが、ようするに稲の補がつくられる段階になるわけでとても重要な時期にあたる。職員の説明では、この時期に低温になると減数分裂がうまくいかないので、「深水管理」の重要性を言われた。そこで、指導会のあとあわてて田に行き、可能な限り深く水を張るよう手を打ってきた。
さらに、今年の気象条件からイモチ病対策が必要であること。ここ何年か高温が続いて、斑点米カメムシが異常発生し、以前であれば田の周辺の草刈と周辺の稲への殺虫剤配布で何とかなったが、現在は全体に適切に散布しないと斑点米を防げないとのことだった。イモチの予防的な農薬の散布が今月中で、斑点米カメムシ対策が出穂直後となる。薬剤の手配や不足する機材の手配などをしなければならないだろう。
昨年、私は「無農薬」で米作りを取り組んでみたのだが、現在の農業をとりまく環境の中で、無農薬は果たして可能なのだろうかという疑問をもった。おそらく、斑点米を起こすカメムシなどがこんなに影響をもってはいなかっただろうと思う。私の専門は応用昆虫であったが、その当時あまりこの問題は課題とならなかったと記憶している。もっとも、私自身は専門そっちのけで卒業間際まで学生運動やら共産党の活動やらで跳ね回っていたので、そういう問題を知らなかったのかもしれないが。
斑点米カメムシの和名は「アカスジカメ」と「イネホソミドリカメ」という、今頃は稲田の周辺のイネ科の植物(メヒシバ、イタリアンライグラスなど)にとりついて生活しており、稲が穂を出すと田んぼに移動してくるとのこと。家に入り来んで臭いにおいを出すカメムシとは違う。記事の最初に、図鑑にある斑点米カメムシのところを掲載しておいた。
その席上、今年の稲の生育状況について説明があった。今年は6月の気温が低かったことにより、稲の生育には遅れがあることは確かなようで、当町大野地区の阿子木の調査では「いわてっこ」で草丈が約8㎝低くいが、茎数が平年比104%と多く、葉齢で9.2(平年比-0.4)となっていたことが示され、幼穂形成期が7月15日、現在減数分裂期に入っていると思われるとのことだった。
私も岩大の農学部農学科にいたので減数分裂期のことは知っていたが、ようするに稲の補がつくられる段階になるわけでとても重要な時期にあたる。職員の説明では、この時期に低温になると減数分裂がうまくいかないので、「深水管理」の重要性を言われた。そこで、指導会のあとあわてて田に行き、可能な限り深く水を張るよう手を打ってきた。
さらに、今年の気象条件からイモチ病対策が必要であること。ここ何年か高温が続いて、斑点米カメムシが異常発生し、以前であれば田の周辺の草刈と周辺の稲への殺虫剤配布で何とかなったが、現在は全体に適切に散布しないと斑点米を防げないとのことだった。イモチの予防的な農薬の散布が今月中で、斑点米カメムシ対策が出穂直後となる。薬剤の手配や不足する機材の手配などをしなければならないだろう。
昨年、私は「無農薬」で米作りを取り組んでみたのだが、現在の農業をとりまく環境の中で、無農薬は果たして可能なのだろうかという疑問をもった。おそらく、斑点米を起こすカメムシなどがこんなに影響をもってはいなかっただろうと思う。私の専門は応用昆虫であったが、その当時あまりこの問題は課題とならなかったと記憶している。もっとも、私自身は専門そっちのけで卒業間際まで学生運動やら共産党の活動やらで跳ね回っていたので、そういう問題を知らなかったのかもしれないが。
斑点米カメムシの和名は「アカスジカメ」と「イネホソミドリカメ」という、今頃は稲田の周辺のイネ科の植物(メヒシバ、イタリアンライグラスなど)にとりついて生活しており、稲が穂を出すと田んぼに移動してくるとのこと。家に入り来んで臭いにおいを出すカメムシとは違う。記事の最初に、図鑑にある斑点米カメムシのところを掲載しておいた。
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