Road to Duke University

Duke大学留学記 -麻酔科医ヤマコが行く!-

Duke Cancer Center

2012-02-01 | ヤマコとDuke University
Duke大学、ただいまCancer Center作っています
今月末完成予定です。
下記をクリックすると建築の様子がご覧いただけます。

Cancer Center


2011 ASA annual meeting in Chicago

2012-01-13 | 日記
こんにちは、ヤマコです
今年の冬は昨年とはうってかわって暖かいダーラムです
多分雪も降らずに春を迎えるのではないでしょうか?
すでに空は、春のキャロライナブルーです。

さて昨年のことを話すと何かが笑うのかもしれませんが、これだけは話しておかなければならないかと思います。

2011 ASA annual meeting in Chicago
リンク先は今年ワシントンD.C.で開催されるmeetingのinformationですが、昨年10月はシカゴにて開催され、ヤマコは国際学会デビューを果たしました



シカゴは、父親の研究留学のためヤマコも幼少期の数ヶ月を過ごした思い出の地であり、この地で発表することを留学の目標の一つとして頑張ってきました。
両親も日本から来てくれて、「授業参観みたいだな。。」と思いながらも、25年ぶりにシカゴの町を家族で観光できたりと少しは親孝行もできた気がします。


シカゴ大学病院

山形大学からも2人の先生が発表者として、また川前教授ほか数名の先生方が参加され、近年の山形大学麻酔科の学術活動の活発さを改めて感じ、大変刺激になりました。



夜はDuke大学麻酔科のパーティーに参加
なんと、The field museumを貸し切ってのレセプション



さすがDukeです。。。
ちなみに去年はクルーズだったそうで、世界の一流大学らしいスペシャルイベントに圧倒されました。

こちらのリンクからオープニングレクチャーなどが無料で視聴できます。
Anesthesiology 2011 lecture videos


さて、肝心の発表についてです。
ポスタープレゼンテーションは広大な機械展示ブースの後ろ側に追いやられ、学会における重要性の低さを物語っているのですが、モデレーターやファシリテーターも日本の学会のように2人で来てその後ろをぞろぞろとオーティエンスが続いていくブースもあれば、みんなバラバラに来てそれぞれにプレゼンし、それぞれの質問に答えていくブース(ヤマコはこのパターンでした。)、モデレーターもファシリテーターも来ないなんていうブースもありました。


機械展示


ヤマコの指導医の先生は最初のパターンでした。

それなりには発表できた気がしますが、上記をふまえて今回の学会で強く思ったのが、

オーラルプレゼンテーションがしたい

ということ。
同僚のコロンビア人、エドワルドがオーラルプレゼンテーションをしているのを見て、刺激を受けました。
その為には、ディスカッションできるだけの知識の蓄積と英語力の強化が必須です。

勢いよくあげてしまった自分のハードルに少々げんなりしながらも今年もやれるだけやってやろうと意気込むヤマコなのでした。

2012年もどうかよろしくお願いします
























明けましておめでとうございます。

2012-01-01 | ヤマコの日常生活
みなさまあけましておめでとうございます。
ごぶさたしています、ヤマコです

みなさま、どんなお正月をおすごしでしょうか?
長くお休みしていたこのブログも新年を機にまた再開したいと思います
留学期間もあと1年を切りましたので、実験のことを中心に楽しくお伝えできたらと思います。
どうかお付き合いください

この1年が皆様にとって素晴らしいものとなりますように、ここノースキャロライナより心からお祈り申し上げております。



visian ICL eye surgery 術後 その3

2011-08-10 | ヤマコとDuke University
こんにちは、ヤマコです

だいぶ引っ張ってきた、visian ICLシリーズも今回で最後です。
一番大事な手術当日のお話をまだ書いていなかったので、今日はそちらをお伝えしたいと思います。

visian ICLは日帰り手術だったので、手術当日の朝9時に、手術室のあるeye centerの3階の受付に、付き添いしてくれる友達と一緒に行きました。
当日の受付時間は前日の3時以降に電話をして聞きます。
受付してから名前を呼ばれるまで、ヤマコはわくわくしながら待っていましたが、付き添ってくれた友達はすごい緊張していたようです

15分くらい待ってから手術室の前室に通されました。
そこで、散瞳薬と抗生物質の点眼を数分置きに両眼10回ずつされます。
そしてその間に問診と、バイタル測定。
結局心電図も血液検査も胸部X線撮影もありませんでした。
ルート確保はされます。このあとお話ししますが、手術中麻酔薬を投与されるので。
それなのに、心電図検査や血液検査をしなくていいのか??
と思いましたが、アメリカのコスト削減政策にのりました。

点眼が済んだところでストレッチャーに乗せられ、手術室に移動。手術もストレッチャー上で行われます。
この時点で10時30分くらい。
ここで、点眼してくれた看護師さんから手術室担当の看護師さんに変わります。
手術室ではまず研修医の先生と麻酔担当看護師さん(ナースアネステティスト)が挨拶にきます。
ヤマコが今回の手術で一番興味があったのはやっぱり、

麻酔

局所麻酔だけでなく鎮静薬等は投与されるのか?
投与されるならばどんな薬か?
どのタイミングか?
だれが投与するのか?麻酔科医か麻酔担当看護師か眼科医か?

ということだったので、興奮気味に麻酔担当看護師さんにいろいろと尋ねていたら、「今から麻酔科医が来るから」となだめられてしまいました
数分後、麻酔科医登場。
国名は忘れてしまいましたが、中東出身の先生のようでした。
「わたし、日本で麻酔科医なんです。」といったら、私が尋ねるより先に日本の麻酔科医を取り巻く環境についていろいろと尋ねられました。
「日本はナースアネステティストの制度がないので、麻酔科医は大変忙しいです。」という話をしたら、「でも、その方がスマートだよね。」とおっしゃっていました。
ヤマコとしては、是非日本にもナースアネステティスト制度をと思っている一人なのですが、多分その制度を導入している側からすると、いろいろな問題があるのかもしれません。
そして、どうしても聞きたかった手術中投与される麻酔薬に尋ねると、
「ドルミカムとフェンタニルを使います。」という返答が帰ってきました。
どのくらいの量が投与されるのかも聞きたい!
と思っているうちに、主治医のDr. Aran Carlson登場。



相変わらずジェントルな挨拶に答えているうちに、麻酔科の先生に投与量を聞きそびれてしまいました

鼻の下に呼気CO2モニターらしきものをつけられた後、多分ドルミカムとフェンタニルを投与されたのでしょう、ぼーっとしてきました。酸素マスクはありませんでした。
意識はあります。体が重たい感じです。
手術が始まりましたが、痛みはありません。
「下の方をみて。」
というDr. Carlsonの指示には多分従えていたと思います。

手術時間は約15分。
手術終了後、ストレッチャーでまた前室に戻ります。
そしてすぐに「じゃあ起き上がって。飲み物とスナックを持ってくるけど、なにがいい?」
と尋ねられました。
これにはヤマコもびっくり
いいのか?術後すぐに飲食して??
と、おもいつつ、ぱくぱくたべていました

食べ終わったら、一階に徒歩で移動し、検査後に帰宅。


術直後、1階の検査室にて。

ぼやーっとしか見えないので、付き添いの友達に手を取ってもらっての帰宅です。
帰宅はお昼12時くらいでした。
その日は別の友達に泊まってもらい、点眼と食事の面倒を見てもらいました。

とまあ、こんな感じだった訳ですが、
医療従事者として患者の立場から海外の病院で医療を体験できたのは非常にいい経験でした。
あやうく、後遺症を残すような合併症を経験しましたが、それもまたいい経験の一つとなりました。
アメリカと日本の医療システムは様々なところで違いがありますが、ヤマコが大きく感じたのは人員の配置です。
ナースアネステティストを始め、日本にはない、様々な立場の医療従事者が病院で働いています。
また、その人の数も多いです。
医療保険制度の整っていないこの国において、人件費に払われる負担は相当なものだと思いますが、日本人医師からすると、分業や人員の充足は大変うらやましいと思うところです。
この体験を今後の医者人生に生かすべく、いろいろと模索していきたいと思います。











visian ICL eye surgery 術後 その2

2011-07-27 | ヤマコとDuke University
毎日暑い日が続いております、ダーラムからこんにちは。ヤマコです
そろそろ8月ですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日はvisian ICL手術1ヶ月後検診でした。
なので、今日はアメリカの外来診療の様子をお伝えしたいと思います。

アメリカの外来も再来の場合日本と同様にまず受付し、待合室で呼ばれるのを待ちます。
呼ばれるのは番号ではなく、研修医さんが待合室に来て、氏名が呼ばれます。
そしてまずは研修医さんによる診察。看護師さんは同席しませんでした。
視力と眼圧をチェック。今日は優しい女医さんでした
(術前の検査の場合はこのあと技師さんが屈折などの測定を行ってくれます。)
こちらの女医さんは外来診療時、アクセサリー類を普通につけているのはもちろんのこと、靴もヒールでマニキュアもつけています。
この辺は日本とは違いますね。

そのあとは、手術していただいたDr. Alan Carlsonの診察。



Dr. Carlsonはいつもお忙しく今日も研修医さんの診察後、1時間待ちでした。(その前の診察の時は2時間待ちだった。。。
アメリカは大学病院といえども手術件数で給料が変わってくるらしく、人気の先生はたくさん患者さんを獲得し、たくさん手術をしているようです。
最初に外来の予約を入れる時は、「どの先生がいいですか?」と聞かれます。
ヤマコは「どなたでもけっこうです。」といったら、運良くDr. Carlsonにあたりました

ちなみに、Duke eye centerのホームページを見ると、お医者さん一覧が出てきて、プロフィールと連絡先が全て公開されています
http://www.dukehealth.org/eye_center/physicians

そして個人の詳細をクリックすると、医学部時代の履歴から掲載論文も全て知ることが出来ます。
http://www.dukehealth.org/physicians/alan_n_carlson

ちなみにこちらがDr. Carlson個人のホームページです。
http://www.alancarlsonmd.com/

この辺はさすがアメリカと言った感じです。
日本でこれをやるのは個人情報保護の面からもほとんど不可能なのではないでしょうか?
でも、患者さんにとって治療に関わる医師の情報を詳細に知ることが出来るのは非常にいいシステムだと思います。

さて、Dr. Carlsonの診察なのですが、とにかくジェントル
そして、とにかく褒めたたえる

"Very very good!"

"Great!"

"Wonderful!"

"Excellent!"

"Perfect!"

非常にアメリカらしい
そうか...。これが出来ないとアメリカでは医者になれないんだな...。
と一人密かに思いながら診察を受けるヤマコだったのでした