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FNS歌謡祭の長渕剛『乾杯』を振り返る

2017-01-03 19:45:31 | Weblog

 紅白を振り返ろうと思ったが、振り返りたくなるようなシーンはなかったので、先日、長渕剛がFNS歌謡祭に出演して披露した名曲『乾杯』を振り返りたい。
 歌は、時代と共に姿を変えていく。それでも、名曲は、歌い継がれていく。まさにそれを1曲で表現したステージであった。

 日本古来の音楽をふんだんに取り入れた弾き語りは見どころがあった。イントロは、和太鼓を彷彿とさせるリズムを刻み、能を感じさせる間や声。
 さらには、挑むように歌い上げる詞は、比喩を一切使わない直接的な言葉を並べる。

 井上陽水の「最後のニュース」を思わせるような社会問題に切り込む楽曲でありながら、陽水が様々な連想を広げるような曖昧な表現で広い世界を表現したのに対し、長渕剛の表現は、突き刺さるような激しい言葉で日本の現実を批判した。
 長渕剛は、過去に紅白で名曲『親知らず』を披露しているが、当時の日本を批判的に風刺したこの曲でも、今回の『乾杯』ほど直接的な表現はなかった。
 もはや、直接的な言葉でなければ伝わらない時代になってしまったのかもしれない。
 
 驚いたのは、その後に続く『乾杯』本編も、大きく姿を変えていた。結婚に夢と希望を抱いていた原曲とは異なり、乾杯する1番のサビはなくなっていた。
 さらに2番は、友に向けた励ましの言葉から、自らの過去を振り返る過去形に変わり、自らが信じるものを貫く強い意志表示となっていた。

 歌は、時代を映す鏡である。今後、いつの日かFNS歌謡祭で再び『乾杯』が歌われるとき、もっと夢と希望が持てる社会であってほしいと願う。

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