木馬道に続き、森林鉄道について。
森林鉄道は、木材運搬を目的とした林業専用の鉄道で、明治時代~昭和40年代にかけて、林業業界で活躍されていたそうです。
これは、和歌山県の大塔山国有林にある森林鉄道の名残り。
当時、小学校が授業の一環で、森林鉄道に乗って転落し、先生と生徒が犠牲になるという悲劇が起こりました。
そのことを追悼するように、現地では当時のことを書かれた看板などが設置されています。
次に、奈良県の大峰山に残る森林鉄道。
森林鉄道・・・というよりトロッコ道の方が正しいのかな?
下の写真がその車輪。
この森林鉄道?は、完全に山の中で作られたもので、木材を集材機まで運搬するために作られ、動力は人力だったと聞いてます。
木材を積み込んで、ひたすら押したんでしょうね。
当時は、谷を跨ぐために橋まで作っていたようです。
現地には、橋の支柱が残っていました。
で、これが集材機。
この集材機から林道終点まで、直線にして約1400mだったかな?
1000m架線
現地に3.2ミリ(かな?)のワイヤーロープも残ってます。
林道終点から山に登ると、当時の集材機の名残もあります。
これは、資材運搬用だったかな・・・?
大峰山に残る森林鉄道を歩いたことは、僕自身、とても良い経験になりました。
ここまでして木材を搬出する価値が、当時の木材にはあったんだと、実感できたから
僕が生まれてから、木材価格は下がる一方なので、これまで、木材価格の高騰みたいな感覚を実感したことがありません。
しかし、森林鉄道を歩いて、昔の木材の価値、林業という産業の規模という大きさを、初めて、実感・体感できたように思います。
以下、個人的な所感ですが・・・
森林鉄道のような搬出方法は、今の時代に合わないやり方ですが、一方で、今の時代のやり方に変換すれば、逆に生産性の向上やコスト縮減につながる可能性があるかもしれないと思っています。
発想の転換で、昔の技術を現代にアレンジすることは、とても大切だと思います。
そのためには、昔の技術を知らないといけない
とはいえ、僕には、そういった技術の発想力も妄想力も、全然足りていない
ので、いつまでも搬出技術を見て歩くだけでなく、そろそろ、実践しないといけないかな~
今のところ実践している搬出って・・・・「人肩小出」だけ
最後に、森林鉄道は主に国主体で作られたものが多いので、森林鉄道の概要を詳しく知りたい方は、林野庁のHPをご覧ください。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/eizou/sinrin_tetsudou.html
余談ですが・・・昔、長野県は、森林鉄道の1駅毎に、営林署があったと聞いたことがあります。
尚、一人で行く事は危険ですのでございません。 よろしくお願いいたします。
僕も10年前に連れて行ってもらったので、今の道がどうなっているのかも分かりません。
歩道を辿れば、到着するような簡単な道でもありません。
当時の作業員さんが使う道がいくつもありますし、森林鉄道までの道も「これ道?」というような道を歩きました。
一度、天川村の役場に、行き方を知っている方を紹介してもらえないか相談してはどうでしょう。(鳴川山は川上村ではなく、天川村です)
山岳救助隊をされている方なら、もしかして、ご存じかもしれません。
ちなみに国有林の職員は知らないと思います。
僕が最後にそこまで登った職員(今は元職員。)だと思いますので。
10年も前のお話しだったのですね。
天川村の役場に一度来年春頃に問い合わせてみようかと思います。
ありがとうございました。
色々な意味で勉強出来ました。
最高の場所でした、ありがとうございました。