山いこら♪

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アケビ ムベ

2016年10月11日 | 樹木・花・キノコのお話

 実りの季節になりました。

 そして、この時期の木の実と言えば、「アケビ」と「ムベ」(僕的に。)

 昔、奈良県の吉野にいた頃、倒木したモミに絡んでいたムベを丁寧に育て、収穫を楽しんだことがあります

 山をウロウロ(巡視)していた時、偶然発見し、そこに辿り着くまでの道を整備したり、不要な灌木を伐ったり。

 

 その後、ムベを含む近辺のエリアをボランティア団体に預ける形となり、その活動1年目にムベが伐られました

 平成18~19年くらいの時です。

 まだ、あの頃は、森林整備的なボランティアがメインで、資源の利用を取り入れた活動が盛んとはいい難かったので、食べられる植物とか残すという発想・着眼点がなかったのだと思いますが・・・。

 

 ムベはアケビ科で、木本のつる性植物です。

 ムベの果肉は半透明で、とても甘く、黒い種はアケビほど苦くないので、僕はアケビよりムベの方が好きです。

 トキワアケビという別名もあります。

 

 アケビと違って、熟しても実は開きません。

 あと、アケビは落葉ですが、ムベは常緑です。

 

 名前の由来は、この実を食べた天智天皇の一言「むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」の”むべ”だそうです。

 この一言を発した古い伝説が、滋賀県近江八幡市北津田町に残っているとのこと。

 蒲生野へ狩りに出かけた天智天皇がその地で、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会い、「汝ら如何に斯(か)く長寿ぞ」と質問したところ、夫婦この地で取れる珍しい果実が無病長寿の霊果で、毎年秋にこれを食べているからと答えたそうです。

 じゃあ、それを食べてみたいということで、天智天皇がご賞味したところ、「むべなるかな」と納得されて、斯くの如き霊果は例年貢進せよ」と命じられたそうです。

 確か、今でも、滋賀県近江八幡市にはムベを栽培している方がいたと思います。

 

 次に、アケビ。

 実が開く「開け実(あけみ)」が名前の由来。

 アケビの葉は複葉で、小葉が3枚の「ミツバアケビ」と小葉が5枚の「アケビ」、そして、ミツバアケビとアケビの雑種「ゴヨウアケビ」というのがあります。

 「ゴヨウアケビ」は小葉が5枚で鋸歯があり、「アケビ」は小葉が5枚で鋸歯がありません。

 ←ミツバアケビ

 白い果肉を食べ、黒い種は吐きます。

 果肉はとても甘いのですが、黒い種が、ちょっと苦い

 

 アケビもムベも高いところにあるので、簡単に採ることはできません

 ハシゴや高枝切りハサミを使わないとなかなか採れない

 しかも、鳥に食べられていることも多いし・・・

 

 鳥かサルか分かりませんが、中身を食べられ、落ちた果皮をよく見かけます・・・。

 アケビやムベの果皮も、炒めて食べることができます(僕はまだ、食べたことありません。)。

 昔の人も、中の果肉を食べたいのに、鳥などに食べられて、悔しかったので、果皮に手を出したのではないか・・・

 今のように食べ物が豊富だったわけではないので、飢饉など切羽詰まった時、火を通して食べられるものは、なんでも食べたと思いますし・・・。

 それとも、鳥やサルが食べて、捨てられた果皮を見て、「もったいない」と思って、食べたのかな~ 

 

 アケビやムベが生えている場所を見つけたら、その周辺の風倒木をチェックすることをオススメします。

 もしかしたら、手が届く場所にアケビやムベが群がっている・・・そんな幸運に出会うかも。

ジャンル:
植物
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