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酒田の本間家
為替
/
2009-10-24 21:47:06
山形県の酒田市に古くからの地主であり商家である本間家というお家がある。ここは、江戸時代、各地にあった大地主の中でもひじょうに多くの土地を持ったということで著名な家であり、戦後、資産没収で縮小したが、現在でも酒田市の名家として、本間美術館などにその伝えられた美術品を展示している。ついこのあいだNHKで本間家の歴史をやっていたが、なかなかのものである。
で、この酒田の本間家は三代目の光丘(こうきゅう)の代に、安く資金を農民に貸して、その結果、担保の土地が自然に増えて資産を増やしたという。また、その光丘の若い時に精神的・経済的バックボーンとしていろいろな支援をしたのが叔父の本間宗久(そうきゅう)であると伝えられる。本間宗久の名前は、相場に関わる人なら必ず知っていると思うが、伝説の米相場師であり、ローソク足などの罫線法を発明し、その解読法の酒田五法をも発明し、相場三昧伝、秘録などいろいろな著作を残したとされる。そういう意味で、この酒田は、日本の相場の聖地と言ってもいいだろう。^^一度は訪ねてみたいところである。
本間宗久の残したとされる相場の極意書にはいろいろなものがあるが、一番詳しい「秘録」を、原文と現代語訳で収め、マンガで解説したというおもしろい本がある。「秘録」は、本間家の資産を形成したあと、本間家から離れ(というより追放に近い状態だったとも伝える)、独自に相場師として活躍した宗久が、大坂堂島米会所で大成功を収めてから晩年に記したとされる、彼の相場道の神髄である。マンガということで、読む前はちょっとバカにしていたが、買って読んでみると、意外にまじめな本であった。江戸時代の米相場の話ではあるが、その精神論や実践論には今に通ずる部分もある。昔の相場の話に興味がある方にもお勧めしたい。週末の軽い読書になるだろう。商品相場や株の方で有名な林輝太郎氏の酒田罫線法についてのちょっとしたエッセイも入っている。
「酒田照る照る、堂島曇る、江戸の蔵前、雨が降る。本間さまには及びもないが、せめてなりたや殿様に。」
マンガ 相場の神様 本間宗久翁秘録―酒田罫線法の源流 (ウィザードコミックス)
林 輝太郎,森生 文乃パンローリング
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せめて成りたや殿様に
(
Unknown
)
2009-10-25 00:14:02
一般にはゴルフの方が有名ですね
うーむ
(
みぎー
)
2009-10-25 07:58:53
人に読ませる文章を書きますねぇ。
Unknown
(
やまはくん
)
2009-10-25 08:11:02
Unknownさん、
そうですか。気がついていませんでしたが、確かに本間ゴルフの創業者は酒田本間家の一族(ちょっと周辺の方)ですね。残念ながら、今は、外資所有となりましたが。
みぎーさん
ちょっと前に見たNHKの番組に触発されて書いてみました。さすがに日本最大の地主と言われた名家です。上の方がお書きのように「酒田照る照る、堂島曇る、江戸の蔵前、雨が降る。本間さまには及びもないが、せめてなりたや殿様に。」とうたわれただけのことはあります。その本間家の基礎となるお金が相場で作られたのは興味深いです。本間宗久についてはその伝記や著作ともにはっきりしない点も多く、今後の研究が望まれると思います。
Unknown
(
mingon
)
2009-10-25 08:57:42
為替のサイクルと本間宗久のエントリー大変興味深く読ませてもらいました。為替のサイクル論はやまは教授ご自身で論文を書かれる可能性はないのですか?相場を実践する立場だから、書ける論文があるような気がしますし、ぜひ、貴殿の理論を読んでみたいと思います。
超長期では、ドル円の70円台を予想していらっしゃったと思いますが、このところ、一部に円はドルと同じく弱くなるのではという論調を見かけるようになりました。(春山氏やこれ。
http://www.cnbc.com/id/15840232?video=1305575091&play=1#
この辺りの予想は現時点で変更がないのか、お時間のある時にお聞かせいただければありがたいです。G派の自分にとっては金高円安は最良ですが、国力の低下を意味する通貨安はさびしい限りですね。
Unknown
(
やまはくん
)
2009-10-25 20:43:03
mingonさん、
はは。教授などと皆さん書かれてますが、経済の論文を書ける立場でなし、それは難しいですね。^^;それに、この螺旋から波動の理論は、エリオットの原典(左下の本のリンクにあり)をよく読めばそう書いてあると読み取ることができるのですから、エリオットの考えなのです。ただ、日本語で書かれたものがないというだけなのです。
あと、私も春山氏とおなじように超長期では円安を予測しています。具体的には2015年あたりからはどんどんと円安が進むと思われます。若林氏はサイクルでドル円200円以上の円安もその先に予測されると言っています。つまり、サイクルでも超長期は円安なのです。ということでファンダメンタルの予測と一致しているのです。自分の見るところでも、数年後からは円安の方向が強いと考えています。
ただし、現在はまだ円高の頂点まで行っていない段階なので、あと数年はまだ円高傾向になります。ドル円70円以下もあると思われます。ドル安の分もありますし。しかし、それはむしろ当面のことで、長い目で見れば、どう見ても、日本の衰退は明らかで、円安が見えています。
三橋貴明の<ウラ読み>経済レポートから
(
takkun
)
2009-10-25 21:31:05
ポンドも$と同様の運命なのでしょうね!
----------------
さて、欧州経済といえば、イギリスがピンチです。(いや、今や世界のどこもかしこもピンチなわけですが)
『英中銀は資産買い取りを拡大か、マイナス成長継続で−エコノミスト
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=avRzjytJURN4
英国が戦後最悪のリセッション(景気後退)から脱却できなかったことを受け、イングランド銀行(英中央銀行)は来月、資産購入計画の拡大を余儀なくされると、エコノミストの間ではみられている。
キング総裁率いる同中銀は7カ月前に資産買い取りプログラムを開始。現在の規模は総額1750億ポンド(約26兆3300億円)となっている。英政府統計局(ONS)が23日発表した2009年7−9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比0.4%減と、予想に反しマイナスとなった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト33人の調査では、だれもマイナス成長を予想していなかった。
英金融大手HSBCホールディングスのチーフエコノミスト、スティーブン・キング氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「これだけ大量の資金を市場に注入しながらもGDPがなおマイナス成長となるのは、信頼感や回復期待に悪影響を与える」と指摘。「イングランド銀行は量的緩和を拡大すべきかどうか非常に真剣に検討するだろう。経済情勢に配慮しているとの姿勢を示すため何らかの措置を取る必要があるだろう」と述べた。 』
【英国 財政赤字対GDP比率(%) 推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_24.html#UKZaisei
上記は、英国の財政赤字対GDP比率を、1999年以降についてグラフ化したものです。「財政赤字」のグラフなので、マイナス値が「財政黒字」になります。
「高校生でもわかる日本経済のすごさ」でも取り上げましたが、英国は二十世紀末のITバブル期に財政黒字になっていました(あと、アメリカとカナダも。)。その後は、「ユーロには入れないけど、まあ平均」程度の財政赤字を続けていたのですが、今年は一気に(極端に)財政状況が悪化することになります。
2008年の財政赤字が対GDP比で3.6%で、今年が13.8%(予定)ですから、本当に極端です。
英国政府が財政赤字を増やしたのは、もちろん公的資金注入により金融システムを守り、同時に景気対策を行うためです。とは言え、さすがにここまで一気に政府の財政規模が拡大すると、国債発行では到底間に合いませんので、イングランド銀行(英国の中央銀行)は、国債買取プログラムを(日米のように)開始し、総額1750億ポンド(約26兆円)の買取枠を設定しています。
国債買取とは、イングランド銀行が通貨を発行し、そのお金で市中の英国債を買い取っていくわけです。結果、イングランド銀行のバランスシートは拡大していくことになります。
どのくらい拡大したかといえば、↓この通り。
【中央銀行のバランスシート規模 2007年1月以降】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_24.html#ChuoBS
何と、イングランド銀行のバランスシートは、リーマンショック前の2.7倍程度にまで拡大しているのです。(一時は3.5倍を上回っていました)
恐ろしいのは、ここまでジャブジャブにマネーを市場に供給しても、なお、GDPがマイナス成長を続けているという点です。政府が銀行経由で金を流し込み、無論、事実上のゼロ金利、かつ景気対策も行っているにも関わらず、「民需」は期待通りの反応をしていないということです。
10月14日に、欧州委員会(一応、英国も所属しています)が、経済危機対策のための各国の巨額財政出動について、英国、スペイン、アイルランド、ギリシア、ラトビアについて「重大な懸念」が生じていると警告しました。欧州委員会は、これらの五カ国について、
「経済危機が財政状況や中期的な成長に継続的に影響を及ぼす可能性は重大な懸念だ。債務の急激な拡大の回避がすでに中期的な政策課題となっている」
と、何となく「他人事」っぽい見方を示しました。
確かに、英国政府の財政悪化ペースは凄まじく、中央銀行のバランスシート拡大も極端です。
問題は、ここまで英国政府が懸命に景気悪化を防ごうとしているにも関わらず、現実には第3四半期のGDPが前期比マイナス0.4%になってしまったという事実になります。英国のマイナス成長はこれで6四半期連続で、1955年に統計を始めて以来の最長記録を更新してしまいました。
英国は、ご存知の通り「貿易赤字国」です。すなわち、国内の供給能力が余りまくっている日本とは、大元から経済構造が異なるのです。
今後の英国政府は更なる財政出動に、同時にイングランド銀行は国債買取枠拡大に走らざるを得ないでしょう。これまで以上にポンドが市場に供給され、ポンドは中期的に下落していくと思われます。
通貨価値の下落、通貨供給の拡大が続く以上、英国はいずれかの時期に、危険な水準のインフレーションに見舞われる可能性が高いと思います。
英国の問題は、「こうすれば何とかなる」という出口が全く見えないことです。英国の金融立国モデルを賞賛し、日本を貶めていた国内の似非経済評論家の方々には、ぜひとも感想を伺ってみたいものです。
Unknown
(
やまはくん
)
2009-10-25 23:08:38
takkunさん、
私も三橋氏の論は、ここにリンクしているビッグブラザーのブログで全部読んでいます。英国は基軸通貨でないだけに、今後きびしいはずです。三橋氏のおっしゃることがかなり妥当してきて、来年以後ポンドはますますきびしくなるでしょうね。
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そうですか。気がついていませんでしたが、確かに本間ゴルフの創業者は酒田本間家の一族(ちょっと周辺の方)ですね。残念ながら、今は、外資所有となりましたが。
みぎーさん
ちょっと前に見たNHKの番組に触発されて書いてみました。さすがに日本最大の地主と言われた名家です。上の方がお書きのように「酒田照る照る、堂島曇る、江戸の蔵前、雨が降る。本間さまには及びもないが、せめてなりたや殿様に。」とうたわれただけのことはあります。その本間家の基礎となるお金が相場で作られたのは興味深いです。本間宗久についてはその伝記や著作ともにはっきりしない点も多く、今後の研究が望まれると思います。
超長期では、ドル円の70円台を予想していらっしゃったと思いますが、このところ、一部に円はドルと同じく弱くなるのではという論調を見かけるようになりました。(春山氏やこれ。http://www.cnbc.com/id/15840232?video=1305575091&play=1#
この辺りの予想は現時点で変更がないのか、お時間のある時にお聞かせいただければありがたいです。G派の自分にとっては金高円安は最良ですが、国力の低下を意味する通貨安はさびしい限りですね。
はは。教授などと皆さん書かれてますが、経済の論文を書ける立場でなし、それは難しいですね。^^;それに、この螺旋から波動の理論は、エリオットの原典(左下の本のリンクにあり)をよく読めばそう書いてあると読み取ることができるのですから、エリオットの考えなのです。ただ、日本語で書かれたものがないというだけなのです。
あと、私も春山氏とおなじように超長期では円安を予測しています。具体的には2015年あたりからはどんどんと円安が進むと思われます。若林氏はサイクルでドル円200円以上の円安もその先に予測されると言っています。つまり、サイクルでも超長期は円安なのです。ということでファンダメンタルの予測と一致しているのです。自分の見るところでも、数年後からは円安の方向が強いと考えています。
ただし、現在はまだ円高の頂点まで行っていない段階なので、あと数年はまだ円高傾向になります。ドル円70円以下もあると思われます。ドル安の分もありますし。しかし、それはむしろ当面のことで、長い目で見れば、どう見ても、日本の衰退は明らかで、円安が見えています。
----------------
さて、欧州経済といえば、イギリスがピンチです。(いや、今や世界のどこもかしこもピンチなわけですが)
『英中銀は資産買い取りを拡大か、マイナス成長継続で−エコノミスト
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=avRzjytJURN4
英国が戦後最悪のリセッション(景気後退)から脱却できなかったことを受け、イングランド銀行(英中央銀行)は来月、資産購入計画の拡大を余儀なくされると、エコノミストの間ではみられている。
キング総裁率いる同中銀は7カ月前に資産買い取りプログラムを開始。現在の規模は総額1750億ポンド(約26兆3300億円)となっている。英政府統計局(ONS)が23日発表した2009年7−9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比0.4%減と、予想に反しマイナスとなった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト33人の調査では、だれもマイナス成長を予想していなかった。
英金融大手HSBCホールディングスのチーフエコノミスト、スティーブン・キング氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「これだけ大量の資金を市場に注入しながらもGDPがなおマイナス成長となるのは、信頼感や回復期待に悪影響を与える」と指摘。「イングランド銀行は量的緩和を拡大すべきかどうか非常に真剣に検討するだろう。経済情勢に配慮しているとの姿勢を示すため何らかの措置を取る必要があるだろう」と述べた。 』
【英国 財政赤字対GDP比率(%) 推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_24.html#UKZaisei
上記は、英国の財政赤字対GDP比率を、1999年以降についてグラフ化したものです。「財政赤字」のグラフなので、マイナス値が「財政黒字」になります。
「高校生でもわかる日本経済のすごさ」でも取り上げましたが、英国は二十世紀末のITバブル期に財政黒字になっていました(あと、アメリカとカナダも。)。その後は、「ユーロには入れないけど、まあ平均」程度の財政赤字を続けていたのですが、今年は一気に(極端に)財政状況が悪化することになります。
2008年の財政赤字が対GDP比で3.6%で、今年が13.8%(予定)ですから、本当に極端です。
英国政府が財政赤字を増やしたのは、もちろん公的資金注入により金融システムを守り、同時に景気対策を行うためです。とは言え、さすがにここまで一気に政府の財政規模が拡大すると、国債発行では到底間に合いませんので、イングランド銀行(英国の中央銀行)は、国債買取プログラムを(日米のように)開始し、総額1750億ポンド(約26兆円)の買取枠を設定しています。
国債買取とは、イングランド銀行が通貨を発行し、そのお金で市中の英国債を買い取っていくわけです。結果、イングランド銀行のバランスシートは拡大していくことになります。
どのくらい拡大したかといえば、↓この通り。
【中央銀行のバランスシート規模 2007年1月以降】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_24.html#ChuoBS
何と、イングランド銀行のバランスシートは、リーマンショック前の2.7倍程度にまで拡大しているのです。(一時は3.5倍を上回っていました)
恐ろしいのは、ここまでジャブジャブにマネーを市場に供給しても、なお、GDPがマイナス成長を続けているという点です。政府が銀行経由で金を流し込み、無論、事実上のゼロ金利、かつ景気対策も行っているにも関わらず、「民需」は期待通りの反応をしていないということです。
10月14日に、欧州委員会(一応、英国も所属しています)が、経済危機対策のための各国の巨額財政出動について、英国、スペイン、アイルランド、ギリシア、ラトビアについて「重大な懸念」が生じていると警告しました。欧州委員会は、これらの五カ国について、
「経済危機が財政状況や中期的な成長に継続的に影響を及ぼす可能性は重大な懸念だ。債務の急激な拡大の回避がすでに中期的な政策課題となっている」
と、何となく「他人事」っぽい見方を示しました。
確かに、英国政府の財政悪化ペースは凄まじく、中央銀行のバランスシート拡大も極端です。
問題は、ここまで英国政府が懸命に景気悪化を防ごうとしているにも関わらず、現実には第3四半期のGDPが前期比マイナス0.4%になってしまったという事実になります。英国のマイナス成長はこれで6四半期連続で、1955年に統計を始めて以来の最長記録を更新してしまいました。
英国は、ご存知の通り「貿易赤字国」です。すなわち、国内の供給能力が余りまくっている日本とは、大元から経済構造が異なるのです。
今後の英国政府は更なる財政出動に、同時にイングランド銀行は国債買取枠拡大に走らざるを得ないでしょう。これまで以上にポンドが市場に供給され、ポンドは中期的に下落していくと思われます。
通貨価値の下落、通貨供給の拡大が続く以上、英国はいずれかの時期に、危険な水準のインフレーションに見舞われる可能性が高いと思います。
英国の問題は、「こうすれば何とかなる」という出口が全く見えないことです。英国の金融立国モデルを賞賛し、日本を貶めていた国内の似非経済評論家の方々には、ぜひとも感想を伺ってみたいものです。
私も三橋氏の論は、ここにリンクしているビッグブラザーのブログで全部読んでいます。英国は基軸通貨でないだけに、今後きびしいはずです。三橋氏のおっしゃることがかなり妥当してきて、来年以後ポンドはますますきびしくなるでしょうね。