中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

続・昴

2016-11-05 23:04:38 | 山形交響楽団
 長井での山響コンサートは無事に終了。たくさんのお客様、ありがとうございました。やはり昭和歌謡に惹かれてのことなのでしょうか。それでも、司会の「爆笑コメディアンズ」の案内のおかげで、後半の「運命」もいつもよりは楽しく聴いてもらえたのではないでしょうか。これをきっかけに、クラシックコンサートに足を運んでくれる人が増えることを願っております。


 さて、昨日のつづき。

 
 「少子化」が叫ばれて久しい昨今。山響もスクールコンサート事業では大きな打撃を受けています。しかし、塾業界に比べれば大したことはない。私がいたのはもう20年近く前になりますが、それでもすでに「斜陽感」はぬぐえないものがあった。

 私の会社の社長は金融業界出身で、教育にはまったく携わっていませんでした。各教室の「売上」しか見ていない。だから、生徒が減り「売上」が落ちているのも、職員の努力が足りないせいだとしか思わない。入社して間もない我々にも、幹部の塾長たちとのギスギスした空気がわかりました。

 縁起をかつぐためか、忘年会は景気が良かった頃のように、箱根の小涌園まで来て泊りがけ。大広間には、コンパニオンのお姉さんも入ります。

 しかし、どこかしらけている。幹部講師達には「この時期にこんな所まで来てカラオケに付き合うヒマは無いんだが…」という空気が漂っているのです。逆に社長ら経営陣は、「ダメなお前らを元気づけるためにここまでしてやってるのに、なんで楽しまないんだ」みたいな苛立ちがある。

 経営陣は基本的にガラが悪いので、腹立ちまぎれにコンパニオンにセクハラなどしはじめる。それをまた白い眼で見る幹部講師たち。

 そんな中で歌わされる、われわれ若手たちの身にもなってもらいたい。カラオケ不得手の私も、唯一とも言えるレパートリー、杉良太郎の「すきま風」を歌いましたが、その場の空気にはマッチしていたかもしれない。

 宴もたけなわ…いろいろな意味で耐え難くなってきたところで、ようやく、社長の「昴」。

♫「さらば〜、すぅばぁるぅぃよ〜」

 終わると同時に沸き起こる拍手は、激しいわりに、すさんだ感じの音がしました。


 そんなわけで「昴」は、好きになれないのです。


 今日のコンサートでは、オーケストラにアレンジされたものを演奏しました。会場のお客さんも、懐かしいメロディーを楽しんでいる空気が伝わって来ました。私のトラウマも、また少し解消されたように思います。
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2 コメント

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Unknown (kikumimi)
2016-11-06 06:52:10
素敵なコンサートをありがとうございました。

「運命」を拝聴するのは今年3回目だったのですが、指揮の方が違うためか、私の記憶力が乏しいせいか、毎回違う曲のように新鮮に聴かせていただいています。名曲なのに…。特に今回はわかりやすい解説のおかげで楽しく聴くことができました。会場であった知人も「堅苦しくなくてすごく楽しかった」と話していました。

前半の歌謡曲も聞きなじみのある名曲ばかりで、オーケストラの豪華な演奏がイントロからとても新鮮でした。

でも「昴」の時は、たまたま前日にブログを拝読していたので、ちょっと吹き出してしまいました。スミマセン。

ありがとうございました。
>kikumimiさん (中爺)
2016-11-07 23:33:51
 ありがとうございます。運命「3回目」とはすごいですね。しかし、指揮者が違うと全然違う演奏になるというのは本当です。私たち自身もそう感じます。オーケストラの音自体も変わります。これは自分たちのことながら不思議たと思います。

 昭和歌謡はやっぱりお客さんの「食いつき」が違いますね。思い出と重なるからでしょう。「あの頃」の感覚が蘇るからだと思います。音楽の力ですね。私も「昴」でそうなりかけたのですが、また一つ「昇華」できたような気がします。

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