中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

参加型

2009-09-30 08:17:23 | クァルテット
 フロアの一角に譜面台と椅子が置いてあるけど、お客さんはだれも来てない。「いいのかな…」と思いつつも時間なので弾き始めます。モーツァルトのディヴェルティメントK.138から。すると一人、二人…。楽章ごとに起こる拍手も少しずつ増えてきて、曲が終わる頃にはすっかり普通のコンサートになってました。

 昨日は新山形Qで仙台の病院へ。ここの施設はとても自由な雰囲気で、入っているお年寄りの方々も、自主的にいろいろなレクリエーションやイベントを思い思いに楽しんでいる感じです。「管理されてる」感じが無いのがすごく良いですね。ここでの演奏も何回めかですが、聴きに集まってくれるお年寄り達は、本当に「自分の意志で」聴きたくて聴いてくれてるのが分かるので、嬉しいのです。

 音が聞こえると活き活きと、車椅子をとばして駆けつけてくれる方もいます。そのまま、なめらかにヴィオラとチェロの間にすべりこんで「五重奏団」のようになる一幕も…。「参加型」だね。


 こういう施設で暮らすことができるお年よりは幸せです。ニュースではいろいろな話を聞きますが、誰もがこんな風に老後を迎えられる世の中にならないものでしょうか…。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 猫また | トップ | 千年浪漫 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kyorochang)
2009-09-30 12:25:32
珍しいですね。
だいたいみんなが集められて、さぁ弾きます
と言う感じですものね。
病院でプロの生演奏が聴けるなんて本当に恵まれたところですね。
私も先月老人ホームで弾いてきました。
ピアニストも私も背中に子供をおぶっての本番。
>kyorochangさん (中爺)
2009-10-01 08:36:45
 ありがとうございます。いいですね…子連れ狼みたいで。
 でもお年よりは小さい子供を見ると本当に喜ぶ人が多いですよね。小さい子供がエネルギーを与えるんでしょうか、実際に快活になったりします。プロであろうとなかろうと、いろんな人が訪問してあげるべきですね。

コメントを投稿

クァルテット」カテゴリの最新記事