中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

今日もどこかで

2017-04-29 21:14:50 | 山形交響楽団
 今日は山響の「ドラゴンクエスト」コンサート。ここ数年、恒例になってきてます。毎年好評いただいていますが、チケットは今年も早々に完売。ドラクエ人気の凄さには、毎回驚いてます。


 さて、今回は「Ⅳ」。ドラクエに無知な私には何の感慨もなく、ただ「よく何作も違った雰囲気でありつつも、前作通りの期待を裏切らない音楽が作れるものだ」と感心するばかりですが、思い入れの深いファンにとっては、それぞれが「掛け替えのない」ものだということがよくわかりました。

 客席から伝わってくる熱気と集中力、それと「思い出している感じ」。心はここにありながらも、「あの時」のゲームの世界に浸っている。

 これは、物語が非常に良くできているからでしょう。知らない私にさえ、それが伝わってきます。魅力あるキャラクター達と一緒に過ごした日々を思い出している。それだけ多くの人に感動を与えたのですね。


 指揮の大井氏もかなりのドラクエ「フリーク」のようで、その思い入れは指揮によっても伝わってきますし、リハーサルで語った様々な場面の話も、予備知識の無い私のような者には面白かった。


 しかし…物語に対する感動を、その物語を知らない人に伝えるのは至難の技です。どんなに好意的に聞いても、「ふーん」となってしまう。

 実験してみましょう。

 私が幼少の頃に見たテレビアニメで、もっとも好きだったのは「デビルマン」でした。

 元は「悪魔」の一族だったデビルマンが人間世界に潜伏するうちに、人の心の「触れ合い」に感化され、本来の使命を忘れて逆に悪魔族から人間を守るようになってしまったというのがストーリーの軸です。

 しかし私が涙したのは「ララ」というキャラクターです。女の「妖獣」なのですがこれも人間の姿で潜伏する中で、デビルマンに一途な恋をしてしまう。しかしすでに人間の女性に好意を持っていたデビルマンからは疎まれウザがられ…それでも天然的なキャラクターで追いかけ回すのです。

 10話ぐらい出て、準レギュラー的「なごみキャラ」として、なくてはならない立ち位置になったところで、新たな敵の妖獣からデビルマンをかばって死んでしまう。それもわりとあっさりと焼死。

 ララがすっかり気に入っていた私には、あまりにもショック。泣きそうになりました。なくてはならないポジションになっていたから、きっと終わるまでに生き返ってくれるに違いないと思っていたのに、そのまんま。終わりの歌「今日もどこかでデビルマン」になってしまったときには、しばらく立ち上がれなかった。いやだ…ララが死んだなんて!


 …どうですか?デビルマンを知らない人には、伝わらないでしょう。


 ドラゴンクエストをやらなかったことが、少し悔やまれるような気がした一日でした。

 来年度もあるようなので、みなさんと一緒に楽しみにしたいと思います。

 
『山形県』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 麓井「雄町」 | トップ | 陰ながら »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

山形交響楽団」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。