中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

山形正宗「純米吟醸山田錦50」

2017-12-01 23:59:01 | お酒の話し(山形県)
 また酒の話で失礼。ここのところ、とにかく忙しくて、何が何だかわからないほど。リハーサルの前に別のリハーサル。このリハーサルはいつの本番のためのものなのかさえ、よくわからない。演奏家が忙しいというのは、ありがたいことでしかないのですが、それにしても…。

 ということで、すべてはその場の集中力が命。それを養うためには、日々のリセットが重要。高い性能を引き出すためには、ハイスペックの燃料が必要でございます。


 そこで「山形正宗」。写真ではわかりにくいが、うっすら黄味がかった今までとは違うラベルの新商品です。山田錦50%の純米吟醸。今までのは55%でしたから、わずか5%の違いですが、この差は大きい。わかる人にはわかるはずです。50%からは「大吟醸」を名乗ることができる。「ワンランク上」なのです。

 とはいえ正直、それほど期待しておりませんでした。5%で500円弱の値段増ですが、それほどの違いが出せるのか?しかし好きな蔵でもあるし、気合の新商品なので応援する気持ちを込めて。


 さて味は…

…久しぶりに感動しました。これほどのものとは。めったに出ないレベルの会心作でしょう。

 甘みばかりが目立ちやすい山田錦は、ともすると飲みやすいだけの実体のない酒になりやすい。これは鑑評会に出すレベルの酒でもよくあることです。しかしこれは全然違う。

 生き生きとしていながら、輪郭も鮮やかにくっきり締まっての大吟醸。これだけ主張して、きっちりまとまるというのは、奇跡的です。同じように造っても来シーズンはこうは行かないのでは、と思える「何かが降りてきている」レベル。


 「鬼も十八」ではないですが、「その時にしかない美しさ」というものがあります。狙って造れるものではないし、どうやっても保存できない。その種のものを感じます。

 一升瓶で3800円と、私にはちょっと高価なのですが、可能な限りリピートしておきたい銘酒です。堪能しました。
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