中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

譜読み

2009-12-02 20:29:58 | 山形弦楽四重奏団
 「野をわたるどんなざわめきにも    私はきき耳をたてて、あとを追う、
  あこがれたずねながら、一心不乱に、 そのたぐいない音に親しむまで。

  それから私の指はその基調を弦の上に さぐり求め、傷つくほど苦心する。
  たそがれの音にならってかなで、   たぐいない微妙な調べを会得するまで。」
                        (ヘッセ 「ヴァイオリン弾き」より)


 12月に入りましたが、天気はまだまだ穏やかで、雪が降る気配はありません。やはり今年も暖冬なのでしょうか?「今年のカマキリの卵は、ずいぶん低い所に産み付けてある」という話を聞きました。雪も少ないのかも知れませんね。

 さて昨日は山形Qの練習でした。ハイドン以外は初合わせでしたが、とにかく難しい。「今回は過去最高に手強いな」…これは毎回思ってますけど。譜読みも、ひと苦労です(「ひと」じゃないか)。特に林光氏の作品が…。どういう曲なのか全然見えて来ない。わかり易い作品も多いのに、本当に幅が広い作曲家です。


 ヘッセの詩みたいに優雅に譜読みができれば良いんですが、七転八倒というところです。無調だから「基調」も無いし。「たぐいない」のは間違いなさそうですが…。

 正月は飲んだくれていられなさそうです。 
コメント
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