「いち早く来た春」
喜びの日よ。早くも来たか。
暖かい太陽はわがそぞろ歩きのために、丘と森を返してくれるか。
小川は雪解けの水をうけて、いともゆたかに流れる。
これが去年の秋見た草原か、これが去年の秋見た谷か。
青い色のみずみずしさ!空よ丘よ!
金色に輝く魚は、みずうみに群がる。
色とりどりの鳥が森の中で羽音を立て
いとも妙な歌がその間に響いて来る。
いきいきともえる緑の花やぎわたるなかで、
みつばちがうなりながらみつを吸い取っている。
かすかな動きが大気の中にふるえて、
うっとりする気配、眠りを誘うかおり。
やがてやや強いそよ風が起こるが、
すぐにまた茂みの中に消えうせてしまう。
だが、そよ風はわが胸に帰って来る。
詩の女神よ、この幸を歌い伝える力をかし与えよ。
言ってごらん、きのうから何がわが身に起こったか。
わが姉妹たちよ、いとしい人が来たのです。 ゲーテ
山形もようやく桜が満開。ずいぶんあったかい日が続いたので、三分咲きとか五分咲きが無くて「いきなり全開」という感じです。散る花がなくて全部が咲いているので、本当にそこらじゅうが明るくなったように見えます。
上の写真は、そこらへんの小さいお寺の桜ですが、「桜の名所」みたいに見えます。いつも車でその前を通っていましたが、失礼ながらそこにお寺があったことに初めて気がつきました。桜が咲くと、そこにスポットライトが当たったように見えますから「こんな所あったんだ…」と、初めてしげしげと見たりします。見慣れた風景が新鮮に感じられるのは、そのせいかも知れません。
野球のユニフォーム姿で歩いていた小学生3人組が
「あっ、さくらさいてるじゃん。みてく?」
「いいねえ」
と入っていきました。桜は人を風流にするもんですね…。
喜びの日よ。早くも来たか。
暖かい太陽はわがそぞろ歩きのために、丘と森を返してくれるか。
小川は雪解けの水をうけて、いともゆたかに流れる。
これが去年の秋見た草原か、これが去年の秋見た谷か。
青い色のみずみずしさ!空よ丘よ!
金色に輝く魚は、みずうみに群がる。
色とりどりの鳥が森の中で羽音を立て
いとも妙な歌がその間に響いて来る。
いきいきともえる緑の花やぎわたるなかで、
みつばちがうなりながらみつを吸い取っている。
かすかな動きが大気の中にふるえて、
うっとりする気配、眠りを誘うかおり。
やがてやや強いそよ風が起こるが、
すぐにまた茂みの中に消えうせてしまう。
だが、そよ風はわが胸に帰って来る。
詩の女神よ、この幸を歌い伝える力をかし与えよ。
言ってごらん、きのうから何がわが身に起こったか。
わが姉妹たちよ、いとしい人が来たのです。 ゲーテ
山形もようやく桜が満開。ずいぶんあったかい日が続いたので、三分咲きとか五分咲きが無くて「いきなり全開」という感じです。散る花がなくて全部が咲いているので、本当にそこらじゅうが明るくなったように見えます。
上の写真は、そこらへんの小さいお寺の桜ですが、「桜の名所」みたいに見えます。いつも車でその前を通っていましたが、失礼ながらそこにお寺があったことに初めて気がつきました。桜が咲くと、そこにスポットライトが当たったように見えますから「こんな所あったんだ…」と、初めてしげしげと見たりします。見慣れた風景が新鮮に感じられるのは、そのせいかも知れません。
野球のユニフォーム姿で歩いていた小学生3人組が
「あっ、さくらさいてるじゃん。みてく?」
「いいねえ」
と入っていきました。桜は人を風流にするもんですね…。