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アリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産ー第27回

2015年10月06日 | アリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産

アリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産ー第27回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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 一角獣の体となったレムリアを、腐敗惑星に生息する風民が上空へ舞いあがらせた。
「僕は空を飛んでいる」
レムリアには生まれて初めての経験だった。
血が騒ぐ。意識がはっきりとしてくる。
 風は落下してくるフライトデッキの側まで、レムリアを運んだ。
 「さあ、ジャンプしろ」

 レムリアは落下する監視衛星フライングデッキに飛び移った。コントロー
ルルームに向かう。
「これは、これは、新手のおでましか。今度は一角獣というわけか。
風が運んだか」
血まみれのラフラタが、操作卓に捕まりながら言った。
装甲兵のラム中尉が胸をやかれて倒れている。

 「どんなにあがいても無駄だ。お前たちこの星の生物は、すべて消
滅する。私と一緒にな」
「あなたは一体、何者なの」
レムリアは急に女言葉になっている。
「君たちを滅ぼしにきた男さ」
「それじゃ、あなたは、ダークサイドの……」

「そうだ。一角獣、いや、「寂寥王の妻レムリア」と呼ばせてもらおうか。
お前も、寂寥王も、「世界子」である「お前の娘トリニテイ」も殺してやる」

「世界子ですって、まさか、トリニテイが、私の娘?」
「今頃、気づいたのか。まあいい、どうせ冥土のみやげだ」
ラフラタが銃を向けた。
一瞬早く、レムリアは、ダークサイドの「ラフラタ」を一角獣の角でついていた。

「俺を殺しても、中性子爆弾は……」
ラフラタの体がデッキの床を真紅に染めていた。
 「どこ、どこにあるの、爆弾は」
 「ここだ」風民が導いてくれた。

 一角獣レムリアは、中性子爆弾の信管をみよるみまねで、かみちぎったが、レムリ
アの力ではフライトデッキの落下は停止できない。

 「だめよ、このフライトデッキのコックピットのコンピュータはも
う用をなしていない。助けて、回収子ゲノン、風民」

 さあ、我々風民の力をみせる時だ。そうだ、我々もこの星で長い間生
きてきたのだから。
 
「腐敗した肉を集めろ。我々風の力によってな」
 竜巻きがわきあがっていた。いままで、この星には存在しなかっ
た程の大きさだ。その竜巻きがフライトデッキごとを包み混む。ある地
点へ運ぶ。

 フライトデッキの落下地点に腐敗した肉の山ができあがっていた。
フライトデッ牛の落下はそれで勢いをそがれる。ゴムのようにフラ
イトデッキにまとわりつく。フライトデッキは爆発しなかった。一
角獣はフライトデッキから飛び出す。再び機械城に向かい全速力で
走る。

 「腐肉たちよ。よく聞け。お前たちは戦う相手を間違えている。風
よ、お前たちも、よく聞け」
 体がバラバラになったはずのラフラタが叫んでいる。どこかにそ
の意識が残っている。

 「お前たちが、腐肉になったのは誰のせいだ。誰のせいでもない。
ここに出現している寂寥王のおかげだ。お前たちは皆の力をもって
この寂寥王を倒せ。私はこのフライトデッキで、この寂寥王を倒そう
としたが、私のもくろみは一角獣であり、寂寥王の妻である「レムリ
ア」にはばまれたのだ。寂寥王を倒せ」

今は肉体の存在したいラフラタは、意識体となり、腐肉たちの意識にイメージを送り込む。

 腐肉という腐肉が連なり、巨大な巨人獣となった。
地表が、もはや、地表ではなく、この巨人獣の体となり、集まり始める。

■「いけない、寂寥王よ、我々と一体化するのじゃ」
ゴーストトレインとチャクラが叫んでいた。
腐肉の巨人が、機械城まで達していた。
 「我々とこの腐肉との戦いなのじゃ」
チャクラが大声で叫んだ。
(続く)
1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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