あっという間に、こんな時間。

『あと一年で五十だよ』と言うタイトルでしたが、2009年を機に変えてみました。
思えば遠く来たもんだ。

今年読んだ本あれこれ

2016年12月31日 | 読書
今年は自分の守備範囲を広げてみようと、普段は読まないような本もあえて手に取ってみました。

今年の読書で心に残った本をザクザクと書いてみます。

まずは中島京子。
友人に教えられて読んだ「かたづの」が面白くて、他にも「彼女に関する十二章」「妻が椎茸だったころ」を読みました。

「生命の逆襲」福岡伸一
朝日新聞連載のエッセイが面白くて、この本を図書館で借りました。
大正解。
科学と芸術の結びつきが興味深くて、とても読みやすかった。

「線上のコックたち」深緑野訳
前にも感想を書きましたが、てっきりルポだと思ったら、ミステリーの香りもする人間ドラマ。

「アズミ・ハルコは行方不明」山内マリコ
地方に住むものしか分からない雰囲気、閉そく感、それでも生き抜く女子たち。
じんわりと深い味わいの一冊。

「私はネコが嫌いだ」よこただいすけ
大人の絵本?泣ける一冊。
ネコを飼いたくなるような、飼うと終わり(笑)のような、そんな感情。

「浮遊霊ブラジル」津村記久子
去年はずっとこの人の本ばかり読んでました。
少し可笑しくて不思議な話の短編集。
あっさりした中にもコクのある味わい。


「最後の七月」長薗安浩
児童文学。
予定調和の終わり方をしない、子供の生きる力。
力強くて明るい読後感。


「RURIKO」林真理子
ドラマ「ありがとう」を観ていて、石坂浩二のことが気になったので、前妻の浅丘ルリ子さんのことを書いたこの本を読みました。
石坂浩二がちょっと嫌いになった(笑)

ピエール・ルメートルの文庫あれこれ
特に警部カミーユのシリーズにハマった!
「その女アレックス」
「悲しみのイレーヌ」
「傷だらけのカミーユ」
の順で読みましたが、どれもがあっと驚く展開!
特に三作目冒頭でカミーユがあの人の葬儀に出ていてビックリ。
惜しげも無くキャラクターを殺す作者…。
カミーユが可哀想すぎる。

カミーユの身長が145㎝という設定なので、主人公選びで映画化は大変かなとも思いますが、まあホビットシリーズの技術を生かして撮れないこともないかと思います。
その時はぜひ、「裏切りのサーカス」で卑怯なエスタヘイス  を演じ、「特捜部Q キジ殺し」でサドの共犯者を演じたデヴィッド・デンシックに主役カミーユを演じて欲しいなあ、と思っています。

「熊と踊る」アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ
実際に起きた連続強盗事件を、その犯人たちの実弟の協力を得て小説化した一作。
読み始めはブツブツ切れる文体に慣れませんが、そこを我慢していくと後は一気に物語の世界へ引きずり込まれる。
自分が強盗犯になったような気分を味わえるハラハラドキドキの一冊。
「特捜部Q」といい、北欧ミステリは虐待がテーマになっていて、根深い闇を感じますね…。


「紙の動物園」ケン・リュウ
現代アメリカSFの新鋭、らしいです。
初めて読んだのですが、静かで、ほのかに暖かくて、物哀しいSF短編集。
悲しい歴史を背負うもの、文明から取り残されていくものに対する優しい視線がいい。


今年読めなかった本
「ブラックアウト」コリン・ウィリス
状況や人物の把握が難しくて、途中でギブアップ!
来年はもう一度リベンジしたい本。

ピエール・ルメートルの本は「天国でまた会おう」も読んだのですが、あれも戦争物で、第二次世界大戦の歴史を知らないやっぱりダメだな。
小説を読む前に歴史の勉強が必要だわ。


なんか「読んだ」というよりも「読み散かした」感のある私の読書。
今年の一冊は、同年代ならではの共感の涙・「彼女に関する十二章」ですかね。





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2 コメント

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Unknown (神崎和幸)
2017-01-01 16:40:33
こんにちは。

自分も「その女アレックス」読みましたよ。
いい作品ですよね。
スピーディな展開と意外な結末に驚きました。
刑事たちのキャラが立っているから、それもまた良かったと思いましたよ!

それに「悲しみのイレーヌ」も読みましたが、この作品も良かったです。
先にアレックスを読んでいたから結末がわかりました。それでも思いもよらない仕掛けがあったから衝撃を受けましたよ!

「傷だらけのカミーユ」は切ないストーリーだと思いました。
そのうえ最後の“おれ”の正体と事件の全容には驚きましたよ。

「熊と踊る」は今度読もうと思っています。
コメントありがとうございます。 (ヤマブキ)
2017-01-03 11:18:36
警部カミーユシリーズ、面白いですよね!
先に読んでいた知人が「エグい話で苦手」と言っていたので、なかなか手を出せずにいたのですが、神崎さんのおっしゃる通り「刑事たちのキャラ立ち」がすごくいいんですよね。
(なのに、あの「どケチにちゃんと理由があったいい人」を殺してしまう作者…)

「傷だらけ」の犯人は途中で何となく気づいたのですが、あんな壮大な仕掛けがあるとはビックリでした。
カミーユには幸せになって欲しいのに…。

「熊と踊る」も、時間はかかるけど読みごたえのある作品でした。
読みたい本があるって、幸せですよね。


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