けぶる稜線

ひいらぎのとげが語る

外国人観光客が押し寄せ、パニック状態の若い観光案内人たち

2017-12-08 12:59:11 | 日記
新宿駅東口の改札を出た。出口に向って十数メートル歩いたら、アジア系・欧米系と見られる人たちの人垣。何だ、と思って左手を見ると観光案内所の前にいるのだ。平日の午前11時ごろだった。

観光案内所の前に膨らんでいる外国人。東京は初めてで、不安・期待・興奮が混じった様子で連れと話したり、自国語の観光案内書を見たりして、ワクワクしながらこれから訪れる場所への行き方などを聞いているのだろう。

案内所の中には美しく着飾った制服の女性二人。彼女らは20代だろうか。机の上にあるものを見ながら、入念に化粧してきた顔と顔が触れるほどの距離でなにやら相談している。その雰囲気から、込み入った質問を受け明確な答えが見出せない状態なのだろう。多分、若過ぎて臨機応変に対応できないのかもしれない。

写真撮影には問題ないバッチリ念入り化粧に制服姿の外国人専用案内嬢? でも、こんなにも人垣を作っている所を見ると、推測だが、外国人観光客の質問を要領よく適切に、分りやすいように説明出来ていないのだろう。一つの事で躓くと余計に焦ってくる。朝食に血の滴るステーキを食べてきたような唇と額に浮かぶ苦悩の皺がうっすらと盛り上がって影を作っている。

資質・訓練などが十分でないのかな~と、それらの光景を横目で見ながら通り過ぎた。若すぎて、外国人観光客の多様な質問内容に対応不十分なのだろうか。直接聞いたわけではないが、そんな雰囲気だ。4年後の東京五輪時には、こんな簡単なもんじゃないぜ。

マニュアルに書いてあることばかりではなく、突飛な質問も多数あることだろう。それらに答えを与えてゆくのが観光案内の業務の一つでもある。もし、観光案内ブースの中に外国滞在経験が豊富な中高年が一人でもいれば、適切にアドバイスできる可能性が増えるのではないか。

ただ単に若いという特権で採用され化粧したマネキン人形を座らせておくだけが外国人観光客への対応ではない。そんなことを分らない、現場のことを知らない頭の禿げたおっさん上司や採用人事担当者が選んだ結果なのであろう。


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小説
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