けぶる稜線

ひいらぎのとげが語る

もう耐えられない。復讐への合意を決定した自然界

2017-09-17 12:49:03 | 日記

ピカソが住んだ城のあるアンティーブ。今はピカソ美術館となっているがそんな南仏カンヌやその近郊にも大洪水が襲う。北にそびえる山々から雪解け水が狂ったように流れ下ることは十分に考えられるが、秋のぶどう収穫期の乾いた空気の季節に大雨と大洪水に見舞われた数年前の出来事もある。

地中海に降り注ぐ太陽光の反射を受けている急峻な山々。山越えの幹線道路もあるし、木漏れ陽も届かないような谷もある。途中まで車で行き、後は徒歩だ。鬱蒼とした広葉樹林の中をきれいな水をたたえた谷川がある。夏の日差しが木の葉で漉された中に流れている。焼けるようなカラカラの空気が肺を攻め立てている海辺とは別世界。観光地ではないので人はいないし、来る人は地元の人達ぐらいだろう。ここが南仏かと戸惑ってしまう。谷川に沿った日本の山の中に似ていた。

地殻変動が活発になるということは考えにくい南仏。気候変動ぐらいが考えられる程度の、まあ、一応、温和な地帯だ。でも、よく考えれば、1980年代や1990年代の夏にも異常気象の寒波が襲ってきた事があった。その当時は、長い歴史の中こんな事もあるさ、というような感覚であった。 当事、南スウェーデンはスペイン並みの気候になると警告していた1990年代のスウェーデンの全国紙。そうかなあ~、と半信半疑であったが、地表面の温度が上昇しているのは目に見えている。その下の地下温度も影響を受けているだろう。鍋蓋のように地表が覆いつくされてゆくに従って、いつの日か、ある分岐点を越えた時点で地下がもぞもぞと動き出すだろう。

自然の復讐が始まっている。地球温暖化による影響だけでなく、コンクリート等で地表面を蔽い尽くされた地下の組織構造が呼吸できなくなっているのだ。ジワジワと出ている影響。大いなる寛容の主であった自然界だが、今や、真綿で首を絞められるような苦しみにうめき声を上げている。もう、耐えられないと、自然界は人類への復讐に舵を切ったのだ。

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小説
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