F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 9 GERMAN GP

2013年07月14日 00時24分36秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 K.ライコネン ロータス・ルノー
3位 R.グロジャン ロータス・ルノー
4位 F.アロンソ フェラーリ
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
7位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
8位 S.ペレス マクラーレン・メルセデス
9位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
10位 N.ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ

 ドイツGPです。ベッテルが地元Vで母国GP制覇です!っていうか初の母国GP制覇だったんですね。3度もタイトルを獲得しているので意外といえば意外です。さて、そんなベッテルですがスタートは2番グリッド。スタート後の1コーナーでハミルトンをパス、先頭に躍り出ます。2番手にウェーバーを従え、後続を引き離しにかかろうという展開。上位各マシンがピットストップを終えた時点でもベッテルは先頭をキープ。しかし、ウェーバーに代わってロータスのグロジャンが2番手に浮上してきました。今度はグロジャンを従えたベッテルが後続を引き離しにかかる展開になり、3位とのギャップは10秒以上となります。順調に飛ばすベッテルとグロジャンですがマルシャのビアンキが白煙を上げてストップ、撤去の為セーフティーカー導入となります。再スタート後もベッテルとグロジャンのペースは衰えず、最後のピットストップを迎えるばかり。ここでソフトタイヤに交換したライコネンが猛プッシュ。チームメイトのグロジャンをパスして(譲られた?)、あっという間にベッテルを射程距離に捕らえました。しかし、ベッテルもさるもの、DRS圏内に入られるも抑えきって先頭でチェッカー、見事今シーズン4勝目です。これで2位のアロンソに30ポイント以上の差を付け依然ランキング首位、4連覇も見えてきました。ベッテルのスゴイところは、ポール・ポジションからアドバンテージのあるマシンで一人旅、といった安易な展開で勝利を重ねている訳ではないというところですね。2012年の最終戦ではスタート直後に接触、最後尾にまで転落しています。その後、驚異的な追い上げで6位入賞、2位入賞のアロンソに僅か3ポイント差でタイトルを獲得しているのは皆さんご存知の通りです。ちなみに、この時のスターティンググリッド、1つ前にウェーバーがいたのですがベッテルをサポートするどころか、普通にやり合ってベッテル接触の遠因ともいえる行動を取っています。ベッテルはこの時のことを根に持っていたんじゃぁないでしょうか。マレーシアGPの謝罪撤回後の発言を見ると合点がいくというか、「サポートを受けたことがない」って。うん、確かに最終戦のウェーバー、タイトルがかかったレースだったのにベッテルを全くサポートしてませんね(汗)。

ROUND 8 BRITISH GP

2013年07月06日 01時03分15秒 | Weblog
1位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
2位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
3位 F.アロンソ フェラーリ
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 K.ライコネン ロータス・ルノー
6位 F.マッサ フェラーリ
7位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
8位 D.リチャルド トロロッソ・フェラーリ
9位 P.ディ・レスタ フォースインディア・メルセデス
10位 N.ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ

 イギリスGPです。何とロズベルグ、2戦前のモナコGPに続きポール・トゥ・フィニッシュです。サバイバル・レース(スゴイ皮肉)を生き残り、見事栄冠を手にしました。さて、何が「皮肉」なのかといいますと、タイヤの不具合、バーストの多さですね。1レースで4回も起こりました。これは過去のレースと比べても、異常な数と言わざるを得ません。過去にミシュランタイヤが2005年のアメリカGPでタイヤが相次いでバーストするというトラブルに見舞われたことがありました。これはインディアナポリスのオーバル区間を使用したバンクの付いた最終コーナーで起こったものです。つまりこのコーナーでの横Gの掛かり方がF1での想定をはるかに超えていたということになります。インディー・カーのオーバルでのセッティングというのは左右非対称で、大きな負荷が掛かる外側に径の大きいタイヤを着けたりするのですが、F1には当然そんな特殊なセッティングは存在しません。通常のロードコースでのセッティングを施したF1マシンのタイヤが悲鳴を上げるというのも無理からぬことだと思います。とはいえ、当時のライバルであったブリジストンは普通に走っていたのでミシュランの手落ちというのは紛れもない事実なんですけどね(汗)。その結果、ミシュラン勢はレースを棄権、ブリジストン勢の6台がレースを競うという何とも格好の悪い事態になってしまいました。観客から見れば6台で競うレースなんて退屈以外の何物でもなく、チケットの払い戻しが行われるという措置があったのも当然といえます。ちなみに、このレースではモンテイロが唯一のポルトガル人ドライバー表彰台記録を作っていますが、状況が状況なだけにかなりビミョーです(汗)。さて、今回のバースト問題の件ですが、これまでにピレリが何も安全対策をしていなかったのかというと答えは「ノー」。シーズン序盤に起こったデラミネーション(ラバーが剥離すること)の問題を受け、カナダGPで構造を強化したタイヤを導入する予定でした。しかし、その時点でタイヤを上手く使いこなしていたフォース・インディア、ロータス、フェラーリがこれに反対(全チームの賛成がないとシーズン中のタイヤの構造変更が出来ないルール)。結局タイヤの構造変更は見送られることになりました。そして迎えたのが今回の事態。ピレリはレースを面白くするためにタイヤを攻め過ぎ、という声があるのも事実ですが、単調なレースを面白くして欲しい、という要請に応えたものでもあります。タイヤの性能が安定していると、早いマシンが一人旅、という状況になるのは明らかですからね。また、事態をややこしくする一因としてタイヤを逆に装着する、というのが今シーズンのトレンドだったりします。メーカー推奨の使い方ではないのですが、こうすることによって、デグラデーションを起こしやすい様設計されたタイヤを、デグラデーションを起きにくくするすることができるというものです。ピレリ側はこのことをバーストの原因の一つに挙げていますが、現在のところ因果関係は証明されておりません。言い方は悪くなりますが、今回の問題を引き起こしたのは、安全面よりも成績を優先したチームによるものとなるでしょうか。ラバーの剥離は安全面に深刻な影響を及ぼしかねません。しかし、ピレリが発表した構造変更の理由というのが安全面によるものではなかった、というのも問題の一つですね。安全面の理由であればどのチームも賛成せざるを得ないのですが。もし仮に安全面ということを理由にすれば、自社のタイヤが危険であるということを暗に肯定することになり面子の問題にも係ってくるからです。本音と建て前で動く企業の理念を地で行くピレリですが、構造変更に際して安全面を強調していればこんなややこしい状況になっていなかったのではないでしょうか?結局、ピレリのことを非難するのか擁護するのか判らない内容になってしまいましたが、結論は一つ。「即急に新構造のタイヤを導入して安全性を確保しろ」ということに尽きると思います。いつバーストするか分からないタイヤでサバイバル・レースだなんて、それこそシャレになりませんからね(汗)。