屋久島の自由な爺さん

じいさんの趣味 
SCIENCE 
雑談 
屋久島の生活 

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

ATPは命の源

2017-07-26 20:00:55 | SCIENCE

  

l         生着臓器と人工臓器

「やあ、つとむちゃんこんにちは。」

「なんだい、けんちゃん今日はごきげんだね。」

「じつは先日眼科へ行って手術をしてもらってきたよ。網膜剥離と白内障と老眼も進んでいるっていうから、いろいろ取り替えてもらったよ。先生が言うには、今、手持ちにあんたの目の大きさにちょうど合う目ん玉がないから、とりあえず網膜とレンズとピントを合わせる筋肉を入れ替えときますって、やってくれたよ。」

「それで調子はいいのかね。」

「やった方だけ良すぎて何だか変だよ、今度もう片方の目も、とりかえてもらわなくっちゃ…。つとむちゃんは耳の手術してもらうと言ってたけどどうなった。」

「やったよ人口内耳っていうやつ入れてもらったよ。補聴器を使っていたときには、『つとむちゃんこんにちは』が、『うとうちあんおんいちあ』、としか聞こえなかったのが今はちゃんと聞こえるようになったよ。もう片方の耳にも人口内耳入れてもーらお…。」

この会話が日常普通に聞かれるようになるのもそう遠い先の話ではないだろう。片方はクローン技術で作った細胞性臓器の移植で、もう一方は人工的に作った機械の設置だ。機械の方を動かすのには電気が要る。したがってバッテリーの埋め込みが必要になる。これに対し臓器移植は手術後うまくくっつけば、移植された臓器は、その人の作り出す生体エネルギー(ATP)で動く。ともに体の中で役に立つ働きをするのだがこの二つはどこがどう違うのだろうか。

l         命

命というものが火に例えられるならその移植された細胞性臓器は灯っていたことになる。そもそも命とは何だろう。辞書には、「生物の生活する原動力」とある。原動力とは一般的には細胞内で作り出されたATPをさすのだろう。ATPを作り出すには、まずその作り方(システム)を組み込んだDNAがなければならない。それに原料になるグルコース、水、酸素などが必要だ。今、物を作る技術は進んでいて、ミクロからナノの世界へ飛び込んでいる。仮に人工的にDNA(あるいはRNA)を作り出すのに成功したとする。「化学兵器として新しいDNAウイルスを作り出した。」といった場合の現存するウイルスを加工して新たなウイルスを作り出すということではなく、一から手作りでDNA(あるいはRNA)を作りだすということである。

手作りのDNAを生体(例えば大腸菌)に入れたとき、はたしてそのDNAは代謝を始めるだろうか。もし仮にそのDNAが活動を始めたにしてもまだ新しい命が誕生したということにはならない。その人工的DNAが寄生したにすぎないからである。

ならば次にDNAよりもっと複雑な細菌のようなもの、あるいはもっと簡単な構造の真核生物のようなものを人工的に作ってみよう。今の科学技術では無理だと思うが、仮にできたとする。DNAも核もミトコンドリアも細胞質も細胞膜もリボゾームもその他もろもろの構造物をそっくり作り出すことに成功したとしよう。それを例えば寒天培地に植えたりして…、さあどうやって命を与えればいいのか。

そもそも命を支える源とは太陽エネルギーに他ならない。塩基やアミノ酸など生物の形態を作っている構造物はその元素を地球から、生きていくのに必要なエネルギーを太陽からもらっている。まずDNA(RNAが先かも)が突然生まれ、次いで細菌が生まれた。その中に葉緑体を持ったもの(シアノバクテリア)が発生し酸素を作り出し、植物が生まれ、植物は葉緑体により太陽エネルギーを炭水化物に変え、蓄え、さらに多量の酸素を作り出し、酸素と炭水化物が作り出された結果それをもとに生きられる動物が生まれた。動物は炭酸ガスを排出し、酸素と炭酸ガスの循環が始まった。20億年の流れのなかに生命の灯が進化を繰り返され人類が誕生した。人類の歴史はわずか500万年だという。

話を戻すが、地球が生まれた46億年前、水蒸気、水素、メタン、アンモニアなどが混沌としていた状態で、雨が降って海ができ、そのなかでいろいろな物質が混ざり合い、雷が落ち偶然に有機物ができ、また偶然にDNA構造が生まれた(DNAは種々の元素を含んだガス状の星で生まれても不思議ではない)。ここまでは想像できる。そして将来ここまでのプロセスを技術的に作り出すことも可能だろうと思う.

l         命の灯火

さてその先どうやってそのDNAとそれを含む構造物に命を与えたらいいのだろうか。スイッチをOFFの状態からONの状態に切り換える自動点火システムみたいなものを遺伝子の中に組み込む事ができたら生命は誕生するだろうか。おそらく40億年前の原始の世界では原核生物みたいなものが、生まれては消え、消えては生まれ、を繰り返していたのではなかろうか。それらの前生命体はまだ生命を維持する機能や、自己を複製する機能を持ち合わせてはいなかっただろうから、生まれてもすぐに死んでしまったことだろう。この前生命体が何かのきっかけで進化し、真核生物に、さらに細菌へと進化が進み、エネルギーを獲得する手段、自己を複製する手段を身につけ、生命の灯が営々とともされ続けられるようになった時、生命の誕生に必要なスイッチはもはや必要でなくなり、退化消滅してしまったのではなかろうか。現代に生存するあらゆる生命体の中から、この命の灯をともすスイッチを持っている者を探し出す事が、生命を作り出す解決の手がかりとなるのではなかろうか。芽胞菌のなかにそのシステムを持っている者はいないだろうか。ひょっとしたら隕石のなかから見つけだされるかもしれない。

l         生のエネルギーと死のエネルギー

さて命の灯をともすスイッチが完成されたとする。それでは次にこのスイッチをONにするにはどうしたらいいのか。

最近未知の粒子あるいは「それ以外の何か」の存在が明らかにされつつある。宇宙が膨張しているのは、ビックバンの爆発の慣性力だけではなく「真空のエネルギーの存在」が係わっているとか、すべての物質が基本粒子クオークと、電子、ニュートリノなどの軽粒子でできていると考える「標準理論」外の現象が見つかったと言われている。

生命体と物との間の差には何かのエネルギーが関与しているのではなかろうか。生命体には生のエネルギーが存在し、それは粒子かもしれないし、それ以外の何かかもしれない。そして死が訪れたときそのエネルギーは空間に漂いその生命体は物となる。漂ったエネルギーは死のエネルギーとなり、死のエネルギーは時に集まり帯電してオーロラ様に発光する。これが火の玉とか、心霊写真に写っているものの正体ではなかろうか。

もしこのエネルギーの正体が解ったとしたら、もしこのエネルギーを物に注入出来たとしたら…、スイッチはONに入り生命は誕生するだろうか。

あわてる事はない、この先数千万年から数億年かけて解決すればいい。この問題よりまず人類が争いをやめ生き残るための知恵を持つことのほうが大事だ。少しは悟ってきた。

ジャンル:
その他
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 体の構成要素 | トップ | 車好き »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

SCIENCE」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。