開催から一週間が経ってしまいましたが、MTBファンミーティングで入手した(気になった)ネタの続きを行きます。第三弾は、ぼくがMTBブランドで最も好きなアメリカのGT(ジーティー)。
まず、ぼくがこのGTというブランドを好きになった簡単な経緯から。当時、同じくアメリカに、Proflex(プロフレックス)という斬新なフルサスペンション機構を特徴としたMTBブランドがあり、ここのマシンを見て一発で「いつかフルサスペンションのMTBに乗りたい！」と心に決めていました。それから数年の歳月を経て、ひょんなことからGTのRTSというフルサスペンション・モデルを一大決心で購入(安くなかった記憶)。この、RTSというバイクは、リリース当時、「革新的なリアサスペンション機構」ととてももてはやされ、個人的には性能もさることながらデザイン、グラフィックもたいへんお気に入りでした。
この時にぼくのGT好きが確定。まだ当時は、「アメリカもののMTB」がとても憧れの対象であった、というのもありました。
それ以来、なにかに付けGTは気になるブランドでしたが、ここ最近であらためてその印象を強めたのが、タイトルにある「i-DRIVE」というキーワード。このi-DRIVEは、ひとことで言えば同ブランド・オリジナルのリアサスペンション機構のことで、1999年に初代がデビューし、そこから熟成を重ね現在のモデルにまで使われている革新のプラットフォームです。
ぼくも何世代かライドした経験がありますが(試乗会程度)、今回、会場で乗ることのできた最新型+同社のカーボンフレームには完全に参りました。
試乗をしたのはMARATHON(マラソン)というシリーズの中のミドルモデル、“マラソンカーボンプロ”。オリジナルのカーボンFOC(FORCE OTIMIZED CONSTRUCTION)採用のモノコックフレームにFOX(フォックス)のユニットを組み合わせ、メインのコンポーネンツはシマノXT。ブレーキも油圧ディスクのXTで、ホイールはマビックのCROSS TRAIL(クロストレイル)が組まれる、いきなり本気乗りができる仕様になっています。
このバイクがとにかく堪りませんでした。驚く程にフレーム前後の一体感が素晴らしく(リアサスなので、基本的に前三角と後三角に分かれます)、リジッドフレームに乗っているような確実な一体感と直進性を持っているのに(つまりサスペンションレスの普通のフレーム)、リアサスペンションは確実に仕事をしている。i-DRIVE のつくり、FOCカーボンフレームの適正な計算、各種のハイグレードパーツの相乗効果で、とてもよく前に進みながら路面への追従性もピカイチなウルトラな仕上がりでした。
i-DRIVEの素晴らしさは過去に何度も体感していましたが、元々カーボンにいい印象(経験)がなかったぼくの概念を一気に崩してくれたという点でも、このモデルは印象的でした。「XCレースにまた出場したい」。そう思わせる強烈さもありました。試乗車がぼくにはすこし大きかったのにそれでもこのように感じたのですから、適正サイズに乗っていったらどうなっていたのやら……。GT、やはり恐るべしです。
ちなみに、質量は参考値として11.9kgなのでカーボンから受ける印象としてはベラボウに軽いわけではないです。
しかし、しかし……。
財布は確実に軽くなります。お値段、￥522,900(税込)！ うーん、びっくりします。さすが、即レースOKな仕様、+乗って痺れてしまうその高性能。投資はかなり必要です(T_T)
i-DRIVEは1回大きな仕様変更を受けたものの、その性能の高さからかそれ以降は大きなモデルチェンジをせずに継続採用されています。その為、フレッシュな話題性としてはどうしても乏しく、購入時の決定打になりにくいかもしれません。しかしそれは逆に、熟成されたよいシステムとも言えます。多くのシステムが乱立する昨今、あらためて評価されてよいと今回の試乗で感じました。
それにしても、このマラソン・シリーズ。一番安いモデルでも￥365,400(税込)／マラソンカーボンエキスパート。本気で欲しいんですけど……。
自転車って折に触れ試乗をすると、そんなモデルばっかだなー(-。-;)
この2つの、歯車みたいな見た目の機構周辺がi-DRIVE。相変わらず気持ちの良いはたらきをしてくれました。カーボンも流麗！ 欲しい……。
カーボンプロの仕様はこんな。
カラー：カーボン/ダークシルバー
サイズ＜適応身長＞：XS(426)<155～175cm>、S(446)<160～180cm>
フレーム：GT FOC ハイモジュラスモノコックカーボン 12Kフィニッシュ ID システムサスペンション 4"トラベル ケーブル内蔵
リアショック：FOX FLOAT RP23
フォーク：FOX FLOAT 32RL サスペンション エアー/オイル 120mmトラベル リモートロックアウト リバウンドアジャスト
クランクセット：SHIMANO DEORE XT 44T×32T×22T
B.B.パーツ：SHIMANO DEORE XT HOLLOWTECH-II
フロントディレーラ：SHIMANO DEORE XT
リアディレーラ：SHIMANO DEORE XT SHADOW
シフター：SHIMANO XTR 27S ラピッドファイヤー
フリーホイール：SHIMANO DEORE XT 9S カセット 11/32T
チェーン：SHIMANO CN-HG73 9S
ホイールセット：MAVIC CROSS TRAIL DISC センターロックディスク ホイールセット
タイヤ：KENDA KARUMA 26×2.0 フォールディング
フロントブレーキ：SHIMANO DEORE XT ハイドロリックディスク 160mmローター
リアブレーキ：SHIMANO DEORE XT ハイドロリックディスク 160mmローター
ブレーキレバー：SHIMANO DEORE XT ハイドロリックディスク
ハンドルバー：RITCHEY PRO RIZER アルミバテッド ライズ
ステム：RITCHEY PRO 4-AXIS 44 アルミ
グリップ：GT LOCK DOWN
ヘッドセット：CANE CREEK OS AH インテグレイテッド
サドル：FIZIK GOBI XM カーボンベース マグネシウムレール
シートピラー：RITCHEY COMP アルミ マイクロアジャスト
シートクランプ：GT アルミ QR
参考質量：11.9kg
i-DRIVEなどの技術的解説はオフィシャルページを参照してください。
ライトウェイ-GT テクノロジー
やかん
まず、ぼくがこのGTというブランドを好きになった簡単な経緯から。当時、同じくアメリカに、Proflex(プロフレックス)という斬新なフルサスペンション機構を特徴としたMTBブランドがあり、ここのマシンを見て一発で「いつかフルサスペンションのMTBに乗りたい！」と心に決めていました。それから数年の歳月を経て、ひょんなことからGTのRTSというフルサスペンション・モデルを一大決心で購入(安くなかった記憶)。この、RTSというバイクは、リリース当時、「革新的なリアサスペンション機構」ととてももてはやされ、個人的には性能もさることながらデザイン、グラフィックもたいへんお気に入りでした。
この時にぼくのGT好きが確定。まだ当時は、「アメリカもののMTB」がとても憧れの対象であった、というのもありました。
それ以来、なにかに付けGTは気になるブランドでしたが、ここ最近であらためてその印象を強めたのが、タイトルにある「i-DRIVE」というキーワード。このi-DRIVEは、ひとことで言えば同ブランド・オリジナルのリアサスペンション機構のことで、1999年に初代がデビューし、そこから熟成を重ね現在のモデルにまで使われている革新のプラットフォームです。
ぼくも何世代かライドした経験がありますが(試乗会程度)、今回、会場で乗ることのできた最新型+同社のカーボンフレームには完全に参りました。
試乗をしたのはMARATHON(マラソン)というシリーズの中のミドルモデル、“マラソンカーボンプロ”。オリジナルのカーボンFOC(FORCE OTIMIZED CONSTRUCTION)採用のモノコックフレームにFOX(フォックス)のユニットを組み合わせ、メインのコンポーネンツはシマノXT。ブレーキも油圧ディスクのXTで、ホイールはマビックのCROSS TRAIL(クロストレイル)が組まれる、いきなり本気乗りができる仕様になっています。
このバイクがとにかく堪りませんでした。驚く程にフレーム前後の一体感が素晴らしく(リアサスなので、基本的に前三角と後三角に分かれます)、リジッドフレームに乗っているような確実な一体感と直進性を持っているのに(つまりサスペンションレスの普通のフレーム)、リアサスペンションは確実に仕事をしている。i-DRIVE のつくり、FOCカーボンフレームの適正な計算、各種のハイグレードパーツの相乗効果で、とてもよく前に進みながら路面への追従性もピカイチなウルトラな仕上がりでした。
i-DRIVEの素晴らしさは過去に何度も体感していましたが、元々カーボンにいい印象(経験)がなかったぼくの概念を一気に崩してくれたという点でも、このモデルは印象的でした。「XCレースにまた出場したい」。そう思わせる強烈さもありました。試乗車がぼくにはすこし大きかったのにそれでもこのように感じたのですから、適正サイズに乗っていったらどうなっていたのやら……。GT、やはり恐るべしです。
ちなみに、質量は参考値として11.9kgなのでカーボンから受ける印象としてはベラボウに軽いわけではないです。
しかし、しかし……。
財布は確実に軽くなります。お値段、￥522,900(税込)！ うーん、びっくりします。さすが、即レースOKな仕様、+乗って痺れてしまうその高性能。投資はかなり必要です(T_T)
i-DRIVEは1回大きな仕様変更を受けたものの、その性能の高さからかそれ以降は大きなモデルチェンジをせずに継続採用されています。その為、フレッシュな話題性としてはどうしても乏しく、購入時の決定打になりにくいかもしれません。しかしそれは逆に、熟成されたよいシステムとも言えます。多くのシステムが乱立する昨今、あらためて評価されてよいと今回の試乗で感じました。
それにしても、このマラソン・シリーズ。一番安いモデルでも￥365,400(税込)／マラソンカーボンエキスパート。本気で欲しいんですけど……。
自転車って折に触れ試乗をすると、そんなモデルばっかだなー(-。-;)
この2つの、歯車みたいな見た目の機構周辺がi-DRIVE。相変わらず気持ちの良いはたらきをしてくれました。カーボンも流麗！ 欲しい……。
カーボンプロの仕様はこんな。
カラー：カーボン/ダークシルバー
サイズ＜適応身長＞：XS(426)<155～175cm>、S(446)<160～180cm>
フレーム：GT FOC ハイモジュラスモノコックカーボン 12Kフィニッシュ ID システムサスペンション 4"トラベル ケーブル内蔵
リアショック：FOX FLOAT RP23
フォーク：FOX FLOAT 32RL サスペンション エアー/オイル 120mmトラベル リモートロックアウト リバウンドアジャスト
クランクセット：SHIMANO DEORE XT 44T×32T×22T
B.B.パーツ：SHIMANO DEORE XT HOLLOWTECH-II
フロントディレーラ：SHIMANO DEORE XT
リアディレーラ：SHIMANO DEORE XT SHADOW
シフター：SHIMANO XTR 27S ラピッドファイヤー
フリーホイール：SHIMANO DEORE XT 9S カセット 11/32T
チェーン：SHIMANO CN-HG73 9S
ホイールセット：MAVIC CROSS TRAIL DISC センターロックディスク ホイールセット
タイヤ：KENDA KARUMA 26×2.0 フォールディング
フロントブレーキ：SHIMANO DEORE XT ハイドロリックディスク 160mmローター
リアブレーキ：SHIMANO DEORE XT ハイドロリックディスク 160mmローター
ブレーキレバー：SHIMANO DEORE XT ハイドロリックディスク
ハンドルバー：RITCHEY PRO RIZER アルミバテッド ライズ
ステム：RITCHEY PRO 4-AXIS 44 アルミ
グリップ：GT LOCK DOWN
ヘッドセット：CANE CREEK OS AH インテグレイテッド
サドル：FIZIK GOBI XM カーボンベース マグネシウムレール
シートピラー：RITCHEY COMP アルミ マイクロアジャスト
シートクランプ：GT アルミ QR
参考質量：11.9kg
i-DRIVEなどの技術的解説はオフィシャルページを参照してください。
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