山口茅葺屋根の会

山口県の茅葺屋根を存続させ、屋根葺きの技術を伝承していくために2006年7月に結成した 山口茅葺屋根の会 です。

2011年 第7回総会のご報告

2011年02月16日 20時57分17秒 | 記録
先にお知らせ(速報)しましたが、当初の予定通り、2011年の総会が開催されましたので
内容を簡潔にご報告します。

当日は前夜までの大雪のため、参加予定の方も欠席または到着が遅れるということになり、大変ご心配、
ご迷惑をおかけいたしました。結果、参加者は15名となりました。

1.開式の辞

2.組合長挨拶
 行政側から理解が得られないことの難しさや、一般民家の費用負担の課題、
 そして、技術継承の問題が挙げられました。

3.来賓祝辞 紹介

4.報道関係者紹介

5.参加者質疑、意見等
 ・材料(茅)の確保が、近年特に難しくなりつつあることが挙げられました。
 ・茅場をご提供していただける可能性のある方にご参加いただけました。
 ・葺き止めの材料として当組合は原則、縄で行うことを確認しました。
 ・ボランティア頼みでは着実な作業ができない可能性もあるという意見が挙げられました。
 ・若い人に興味をもってもらうような活動を行う必要があるという意見が挙げられました。

6.議事
 第1号議案
  (1)山口県内茅葺屋根の文化財保存、民間の茅葺屋根保存について
  (2)職人養成の課題、技術継承と講習会について
 第2号議案
  材料
  (1)茅の刈り取り (2)竹の切り取り (3)縄、棕櫚縄
 第3号議案
  (1)平成23年度 事業計画(案)の承認
    ・2010年:例年に比べて、作業が極端に少ない年でした。
    ・2011年:現在のところ、2軒の予定があります。その他、予定があります。
  (2)平成23年度 予算案の承認
 第4号議案
  役員改選 承認

7.その他


近況報告

2011年01月28日 11時04分36秒 | 記録
2011年がスタートして早や1ヶ月…
管理人はインフルエンザにかかってしまいましたorz

昨年を振り返ると、作業が少ない年で、私も個人的にいろいろとあって思うように事が進まない年でした。
今年はなんとか多くの作業に携わりたいと思っています。

以前触れました、【お題】「自由に話す」について、少しご紹介しておきます。
昨年の12月某日に同じ職場の方と屋根作業を手伝ってくれた方とご一緒に、山口市仁保のOさん宅を借りてやったんですが、Oさんがだーいぶお酒が入ってて、ほとんどOさんのおしゃべりで終わってしまいました。(^^;
次に2月か3月くらいにまたやりたいなぁと考えていますが、次回はOさん宅ではなく?(笑)、同じ仁保地区のYさん宅でやる予定です。
Yさん宅は地元のメディアにも取り上げられた、茅葺き屋根を4年かかって再生されたお宅です。

現在1軒の葺き替え作業を計画しています。
2月以降ですが、延期になる可能性もあります。
その他、数軒のお話があるにはありますが、滞っております。
早くインフルエンザを治さねば…(汗)

道面家住宅葺き替え7

2009年04月18日 07時05分50秒 | 記録
 茅葺屋根の家の内側をみれば、木と竹と縄で家ができていることがよく分かります。道面家住宅は、冬の寒さが厳しい六日市にあるため、軒が低く3方が土壁になっています。これが他の地方とは違う特色です。
 下から見上げると古い垂木に真新しい縄が巻きつけてあり、美しい模様をつくっています。屋根が葺き上がると見えにくくなってしまいます。年数がたつとこの縄も煙にいぶされて垂木と同じように煤けてしまうのでしょう。
 今回の葺き替えで、一部の垂木が腐って取り替えていますがほとんど前のままです。しかし、垂木が下がってしまっていましたので、縄を切って全てくくり変えたということです。

道面家住宅 葺き替え 2

2009年04月17日 07時07分38秒 | 記録
 茅葺屋根は、茅を縄と竹で抑えていきます。縄のくくり方は、角結びです。一部にはウノコ結びも使います。
 道面家住宅の場合、軒の部分にはコモが巻いてあります。下から見たときにきれいです。他の住宅では一番下の部分のところは竹でなく板を使っていますが、ここは竹です。板のほうが茅が滑りにくく丈夫なのですが、何かの理由があるのでしょう。

すすむ道面家住宅 屋根葺き替え

2009年04月17日 06時28分32秒 | 記録
 島根県鹿足郡吉賀町の六日市にある国重要文化財「旧道面家住宅」の茅葺屋根の葺き替えが進んでいます。萩市鈴野川の茅葺職人集団「茅葺保存会」の人たちが仕事をしています。
 15日に行ってきました。下関や広島など県外からも人が見学に来ています。

 4ヒラを一度に葺き上げていきます。軒づけが終わり、あとは茅を積んで矛竹でおさえて厚さを調整しながら上に向かって葺いていきます。足場からだんだん高くなりますから不安定になります。