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加藤一二三さん

2017-06-17 12:19:52 | 日記
『あるある晩餐館』というテレビ番組を観た。藤井聡太余談のすべてというタイトルがつけてあったからだった。画面には大勢の芸人の中に、加藤一二三九段や、田中寅彦九段の顔があった。藤井四段は25連勝中であるが、その1勝目は加藤さんとの対局だった。77歳と14歳の1局と、マスコミを賑わせた。その勝負の棋譜が出て、加藤さんと田中さんの解説があるのだろうと思った。しかし、番組はそういう方向には進まなかった。カメラは加藤さんの顔を追いかける。マンマルの顔を追いかける。前歯が上下2本ずつしかない(ように見える)口許を追いかける。主役は藤井君ではなく、加藤さんである。加藤さんが笑う。加藤さんがみんなを笑わせる。どこがおもしろいのか。加藤さんの生真面目さであり、一生懸命さである。カメラも、そこを写そうとする。それに加藤さんが乗る。乗せられる。歯のない口で、モグモグと応える。

加藤さんは変人と言われている。変わっていると言われている。何年か前に、野良猫騒動があった。野良猫にエサを与え続ける加藤さんに近所の人たちが抗議した。野良猫が増えてしまって迷惑だというわけだ。それでもエサを与える加藤さんは告訴され、裁判で負けた。すると、加藤さんは取材のマスコミに向かって、「たしかに裁判では負けました。しかし、私の動物愛護の精神は変わりませんよ」と言った。真面目である。一生懸命である。

テレビを観ながら笑った。久々に大笑いした。家人も娘もいなかったが、声を出して笑った。加藤さんの風貌が実に好かった。入れ歯を作らないのは、独特の哲学があるのではないかとすら思った。カメラは加藤さんがスキヤキを食べる場面まで追いかけている。上下4本の歯で頑張った一二三さんは、食べ終わって「ちゃんと飲み込めました」とほほ笑んだ。

真面目さ、一生懸命さを笑ってはいけない。しかし、そこに笑いが生じることがあるのも事実である。笑いにランクはないかもしれないが、加藤さんの生む笑いは高級だと思った。上モノだと思った。
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