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出好き

2016-10-12 18:12:40 | 日記
山口瞳さんの母上は、子供たちからミセス・デズーキーと渾名されていたそうだ。出好きの意味である。それを読んだとき、私は笑った。家人がデズーキーだからである。若いころからそうだった。旅行好きである。デパートが好きである。近所の買い物も、ちょっとした散歩も苦にしない。団地の夏祭りに参加する。団地の運動会でワカメ1束の賞品をもらって来たこともある。

人間は出好きと出不精に二分されるのだろうか。社員旅行なんかでは、それがわかりやすい。宿泊先の宿に着いて、すぐに浴衣に着替えて麻雀を始めるのがいる。将棋盤に座るのがいる。これが出不精組であり、私も完全にそれに属する。一方、宿の周囲の街へ出て行く男がいる。女もいる。女の方が多い。どこへ行くのがわからないが、とにかく外へ出てみようという風に見える。同じことが家族旅行でも起こる。私は宿に着いたらじっとしている。私の旅の目的はただひとつ、ボンヤリにある。往復の乗り物から見る景色、宿の窓から眺める空と遠い山、酒のグラス片手にごろんと横になる。ボンヤリとなる。何も考えない。時々の空想はある。遠い山の中に建つ、赤い屋根の家は何だろう。どんな人が住んでいるのか。これも酒の味を高めるのに役立つ。

団地にいた頃も、休日に一人で留守番をすることがあった。家人に何度も声をかけられるのだが、面倒が先に立つ。外出にはヒゲを剃る必要がある。パジャマを脱いでポロシャツに替える必要がある。靴下と靴、ポケットにハンカチと財布を入れねばならぬ。ああ、この普段着のズボンじゃダメなんだ。もうダメだ。面倒臭くてダメだ。

家人に限らず、デズーキーは圧倒的に女性に多いのではないだろうか。先輩、同輩、後輩の誰彼の顔を思い浮かべてもそう思う。私は観光地に住んでいるが、たとえば休日に家人の車で街に出てみると、男だけの集団はほとんど見かけないが、女性のグループは多い。妻は喜々として外出し、夫は昨夜の残りのカレーで昼食をとっている。
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