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老人の顔

2017-07-16 00:21:44 | 日記
人間は素敵な時間と出会うために生きているのではないかといった雑文を同人誌に書いたことがある。まだ50歳になる前だった。素晴らしい時間に会うには自分の努力も要るが、偶然の運もあると書いた。誰の言葉だったか、「遊びをせんとや生まれけん」も書き添えた。この文に、若い女性会員が2人賛同してくれた。しかし、老人たちの反応は違った。私はそのときの合評会には参加しなかったが、出席者の一人が批評の様子を教えてくれた。 「平凡なのがいちばんいいわねえ」「出世欲というのは、どうもねぇ」「よい仕事、よい学校、それだけではないよね」といった評言が並んだそうだ。それを聞いて、私は、老人の頭の中は退屈なのだと思った。退屈にできているんだなぁと思った。面白さ、楽しさを探そうとしないんだなと思った。

いま私は老人になった。後期高齢者という呼び方があるが、体の弱り具合から言って、私は終期高齢者である。頭もかなり老化している。ボケている。しかし、それでも前記の考え方に変わりはない。現在も40年前と同じように、人間は素敵な時間と会うために生きていると思っている。

高校野球の県予選が進んでいる。無名校同士の対戦をテレビで観る。接戦になる。投手に制球力がなく、死球を連発する。棒球を長打される。内野手が平凡なゴロをトンネルする。5回を終わって10対9といったスコアである。それでも選手たちは必死である。甲子園は遠く遥かのかなただが、せめて一勝はしたい。そのことが伝わって来る。選手にとっても素晴らしい時間であり、観ている私も同じである。若者たちの頭の中と私の置いた頭の中が同じになる。
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