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ネコが来た

2016-11-02 18:27:27 | 日記
左足の上のあたりに重みがあった。それが少し動いた。手を伸ばすと、柔らかな毛の手触りがあった。「猫だ!」と直感した。

少しずつ脳が醒めて来た。昨夜、私が眠った後で娘が連れ帰ったのだ。もう一度触り直してみると間違いなく猫だった。小さい体だった。家人がトイレに行くべく目を覚ました。訊いてみると、娘が厚木のペットショップで買って来たのだそうだ。生後4カ月の雌で純粋なペルシャ種、トイレもペットショップで躾けられているようだ。ほとんど鳴かない。ペルシャ種はそうなのか。まもなく、私のベッドから降りて行ったが、明るくなって顔を見て驚いた。大変な美女である。美少女である。

娘がわが子のようにかわいがっていたマリリンが、18年6カ月の生涯(人間の年齢にすると90歳を超えるらしい)を終えてから6年が経つ。娘が猫を飼いたがっているのは知っていた。そして、とうとうやって来た。マリリンもペルシャ系であったので、容色も似ている。娘はその毛色も好みなのだろう。

午後になって、私と家人が病院へ行った。猫は細い紐で結わえて娘の書斎の机に縛り、扉も閉めて、2時間半ほどで往復した。帰ってみると、猫がいなかった。扉は開いていなかった。不思議だった。ミステリーである。いや、大事件である。すぐに家人による大捜索が始まった。家人の姪(ボクちゃんの母親)に電話すると、猫は初めての場所へ行くと隠れることがあると教えられ、あちこちの裏側はもちろん、洗濯機の中、ソファの下まで探したがみつからない。ことの次第をメールで知らされた娘が会社を早退して帰って来た。何の役にも立たない私は風呂に入り、着替えをしているときに、娘の声がした。「あ、いた、いた!」と大声だった。家人が「ホント?」と歓声をあげた。私は上半身裸で拍手した。結果として、猫がどこに潜んでいたのかは不明である。とにかく大騒動は終わった。財布を落として泣きそうになっているような表情だった家人の頬に明るさが戻った。そうやって昭和91年11月1日、我が家に、なんとも幼い、なんとも稚(わか)い、ひとりの家族が加わった。
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