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国民栄誉賞

2018-01-11 09:56:58 | 日記
将棋の羽生善治さんと囲碁の森山裕太さんが国民栄誉賞に選ばれた。前から書いているように、囲碁の事は全くわからない。碁の人で名前を知っているのは、林海峯、坂田栄男、橋本昌二、呉清源といったみなさんだけである。羽生さんのことは好きだ。偉ぶっていない。すがすがしさがある。勝っても負けてもさっぱりとしている。それが演技ではないことがわかる。話すときに、「まぁ」という語を多用する。いま流行の言葉を借りると、たかが将棋されど将棋という雰囲気を持っている。されど、永世七冠というのはすごい。

国民栄誉賞の選出基準のひとつに、勇気と希望というのがある。国民に勇気と希望を与え・・・である。たしかに第1回の受賞者である王貞治さんは野球ファンに、中でも野球少年に夢と希望を与えたであろう。そして更に言えるのが、憧憬と敬意ではあるまいか。憧憬については書くまでもないが、敬意は大切だ。王さんはプロ入り1年目は不成績だった。それから荒川道場での猛特訓が始まる。血がにじむような…なんて形容では全然届かない猛練習が続く。1本足打法の完成まで。

王さんのみならず、すべての受賞者には、誰にも言えぬ、言ってもわからない、言っても仕方がない凄絶な努力があった。みなさん、天才である。天賦の才がある。だがそれだけでは勝てぬ。努力が要る。そこのところに感じるものは敬意である。尊敬の念である。

私が最近、この人は凄いと尊敬の念を持ったのは、数カ月前の文藝春秋誌に載った、白川優子さんの手記だった。白川さんは国境なき医師団の看護婦さんであり、今もシリアで仕事に従事している。白川さんは国民栄誉賞に値する。国境なき医師団はノーベル平和賞に値すると私は手記を読みながら思った。

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