地名の品格

地方都市を舞台にした漫画作品を趣味で描いていることねっちのブログです。

「庚申塔」って何ですか?

2016年06月06日 22時59分59秒 | 雑記
直近3年間の「twitterのまとめ記事」から、「庚申塔」「青面金剛(像)」という名詞を見かけていて、疑問になった訪問者もいたかもしれませんので、ちょっとした解説を。

まず、年賀(状)イラストを考えるときに「十二支」を考える場面がありますよね、例えば今年(2016年)は「
申(猿)年」です。
←後述の三猿もいますよ♪
その十二支に、「庚、甲…」などとある「十干【じっかん】」を組み合わせたものが、本来の「干支【えと】」という言葉の意味です。
(世間では「十二支=干支」と意味を混合しているから、差が十干[実感]できない…苦しいダジャレでごめん)

「干支」は全てで60通りあり、60歳を超えた方が「還暦」といわれるのはそのためで、その57番目が今回取り上げる「
庚申【こうしん・かのえさる】」です。

庚申には、年と日付の2種類があり、江戸時代以降の「庚申年」は、西暦で1620年、1680年、1740年、1800年、1860年、1920年、1980年(後ろ2つの西暦年は、日本全国で該当の生まれ年の方が健在です)が過去にあり、次は2040年…気が長すぎるし、元号「平成」が続いているか不安の時代ですし。

日付の「庚申日」は、2016年の場合、2月8日、4月8日、6月7日、8月6日、10月5日、12月4日…以上6回です。
(本来、2月と4月の「庚申」の日付は1日違いですが、うるう年のため同じ数字の日付になっている)
その「庚申」の日の晩に「三尸【さんし】」という虫が寝てるときに体から抜け出して、天帝(閻魔様?)に60日間の悪事を伝え、その判決により「伝尸病」の刑を下すといわれていて、もし徹夜していれば、三尸の虫が出られないので、長生きできるご利益があるようです。
(一説によれば、その病は「結 核」と考えられるようですが、現代としては「ガン(悪性新生物?変質した細胞)」を当て込みたい気持ちに…)

簡単に「庚申日」を割り出す計算式は、tumblrこちらの記事も参照。

「庚申塔」「青面金剛像」についての簡単な解説。
庚申塔=自然石に文字のみ、下に三猿がある石造物を指すことが多く、「供養塔」の字を添えるので「仏教系」のご本尊である。
(日光東照宮に行かずとも、三猿の御利益はありそうですね)

青面金剛(像)=正式には「青面金剛型庚申塔」。
憤怒相(民衆の苦しみを代弁?)の夜叉神だが、「庚申供養」の字が添えてあるので「仏教系」のご本尊である。

この一例写真↑での補足。
①月日」については、月と太陽の下に「瑞雲」がついている場合や、鶏がついている場合もあります。
②顔」の部分ですが、かぶっている烏帽子の形状で、髪が逆立って見えるものもあるようで、「ドクロ」「蛇」がついている場合もあります。
③脇手」は弓矢などの武器を持っていて、もし2組あったら「六臂」と数えます。
④剣」は合掌している場合、右の脇手にあります。
ものによっては、「夜叉」や「童子」がついてくる像も。
(栃木県佐野市赤見町・星宮神社にある3基中1基に「四夜叉」、西光院などに「二童子」が彫られる…こちらのtumblrブログも参照)
東京都渋谷区・恵比寿駅前の橋のそばや千葉県銚子市猿田町に「青面金剛型道標」があり、かなり初期のものである「地蔵型・観音型」も関東各地に存在します。

猿田彦碑・猿田彦像・道祖神=3つ目に挙げたものは、「庚申」待ちでなく村境を守る「塞ぎの神」ですが、2つは「庚申」の「神道系」のご本尊である。

↑この写真は、千葉県野田市・須賀神社境内にある「
丸彫り猿田彦像」ですが、群馬県邑楽町や栃木県足利市などに猿田彦碑が点在し、群馬県館林市には猿田彦道標の一種がある。

あ、夢中になって記事を書いていたら、「庚申日に更新!」するタイミングになってしまった。
10年近く前から話題のkizasi.jpで、「庚申」ワードを含むブログ等を見たら、たいしたお祭り騒ぎにならないかも…。

近いうち、新企画の「駅から庚申塔」カテゴリの記事や「庚申」つながりの地名の記事もアップするかもしれません。
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