想い出の明日香村散策

先日、古代遺跡などで有名な奈良県は明日香村へ離れて暮らす同級生と久しぶりに足を運びました。
ここは歴史の教科書にも登場する国宝や重要文化財などの宝庫の村で小学生の時に遠足で訪れて、とても楽しかった記憶がある村です。

当日は朝から雲1つない晴天に恵まれ、同級生と懐かしい記憶を辿って周遊歩道を歩きました。
平日という事で観光客は少なめでしたが、やはり今でも遠足に訪れているらしい中学生などの集団に度々出会いました。
そんな子供たちの無邪気なはしゃぎ声を聞きながら、自分たちが子供だったころの思い出話にも花が咲きました。
風も少なく時折揺れるススキの穂の向こうに過ぎてきた日々が浮かび上がるように優しい時間でした。

同級生も自分も大人になり、社会に揉まれる日々でした。
小学生の頃は大人の世界だと思っていた喫茶店に入りブレンドコーヒーに何も入れないのにスプーンをぐるぐる回しながら仕事の話しや家庭の話しをしました。
コーヒー1杯で3時間ぐらいお喋りしてしまい、お店を出ると太陽は少し傾いていましたが、相変わらず空は驚くほどの晴天でした。

この村には謎の石像物や古墳、かつての都の跡に聖徳太子などで有名なお寺などがあります。
でも村の何よりの魅力は棚田に畦道や自然豊かな情景です。
ただ訪れた村は随分と綺麗に整備され、観光客にとっては散策しやすい風景が増えていたことが少し残念だなとお互いの感想は一致しましたが、これも時の流れだなと白髪が見え始めた顔で笑いました。