飾り巻き寿司のりのり

飾り巻き寿司や料理、手作り、読書など日々のあれこれを書いています



散歩の途中で

2016年11月20日 | 随想
夕方散歩に出かけた。しばらく歩いていると薄暗くなってきて、日没の速さを思い知らされた。
もっと早く家を出るべきだったと、急ぎ足を進めると数メートル先にぼおっーと赤いものが。

近づくと畑の脇の空き地に小さくなったたき火があった。近くに人はいない。
もうすぐ消えるだろうと引き上げたのかもしれない。



今はたき火は禁止されているので見かけることはなくなった。子どもの頃よく歌った「たき火」の歌も消え去った。

小さな残り火が薄暮の中で生きもののようにゆらめいていた。
少しのボール紙の燃えかす。たくさんのものを燃やしたわけではなさそうだ。

ちょっとしたものを燃やす場面、ドラマにも出てきそうな場面を想像する。
失恋をした彼彼女からの手紙を、誰かの悪口を書いた日記を、だれにも見られたくない写真を、
できの悪かったテストを、別れた彼彼女からのプレゼントを、血と汗涙にまみれたシャツを。

惜別、郷愁、充足、怒り、悲しみ、懺悔、等々思いを込めて火にくべる場面は小説にも出てきそうだ。

でも、今は違う。 

だれもかれもが一発“削除”と“断捨離”でゴミ箱へ。感情の沈殿池が浅くなったかもしれない。

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2 コメント

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のりのりさんへ (まりも)
2016-11-20 19:30:41
焚火 あまり見なくなりましたね
禁止されていても 地方ではたまに見ますよね
こちらでもそうですよ
残り火から 色々想像出来るのりのりさんは
とてもロマンチストなのでしょうね
まりもちゃんへ (のりのり)
2016-11-20 21:20:18
火は人類発展の源ですものね。
でもちゃんと消して家事にならないように気をつけないといけませんね。

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