さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

フライパン de さんまの塩焼

2016-09-14 23:20:32 | 下手くそ料理帖
先日は甘露煮にしたけど、今日は塩焼きに。

私が幼い頃、母がこの季節、毎日のようにさんまを焼いてくれた。

なのに、私は当時はあまりさんまを好きじゃなかったんだよね。何が嫌だって、焼く時に煙がすごいのと、内臓が苦いので苦手だった。

でも今となっては、その苦い内臓が好きでたまらないんだから味覚の好みなんて、わからぬものだよね。

さんまの思い出といえば、忘れられないものが2つある。

それは幼い頃見た、新聞の4コマ漫画。隣の家が火事だというので、消防隊が救助に行ったら奥さんがさんまを焼いていたというベタな内容。

もう一つは、ちゃんと我が家の話だ。母がさんまを焼いていたら、どこからともなくニャー!という声が聞こえてきて、中華鍋等が入っている戸棚を開けたら、暗闇の中から猫の顔がぬぅっと登場したこと。その野良猫は、油かなにかを舐めようとして油の缶を倒してしまい、油まみれになっていた。我が家に侵入したはいいものの、厄介なことになっているうちに、我々がその部屋に来て、母がさんまを焼き出したもんだから泣き出したんだろう。

その猫を戸棚から引っ張り出すのは、子供の私でも簡単だった。ほとんど抵抗しなかった。本当は油を拭いてやりたかったが、居着かれてもこまるというので、庭に追い出し、窓を閉めた。その猫はしばらく我が家の方を見ながらニャーと言っていたが、そのうちあきらめて立ち去って行った。今から考えると可愛げのある猫だったな。

そんな思い出のあるさんまの塩焼き。実は一人暮らしを始めてから自分で焼くのは恥ずかしながら初めてである。やはり黒い煙の思い出にビビってたんだよね。ガステーブルのグリルとか使ったら、グリル汚れそうだし。ということで、この季節はいつも近所のやよい軒(定食屋)に行って、さんまの塩焼を楽しんでいた。

ガステーブルのグリルって、中から汚れるので、あまり使いたくない。近所のダイエーでさんまがまるごと焼けそうなフライパンを売ってるのだが、食いたいものがあるたびに鍋を買ってたんじゃ罰が当たりそうなんで、ここは普通のフライパンで焼けないか、ネットで探してみた。すると、専用のアルミホイルを活用する方法が載ってたんで、やってみた。


まずはさんまGet。このところ、さんまが無性に食いたいと思って買いに行くと売り切れてるんで、みんな考えることは同じと見た。今日はラッキー。


さて、これがそのホイル。クックパーのフライパン用ホイルとかいうやつ。


これをフライパンに広げる。食品を置く面も決まっている。


さんまの方は洗って、両面に塩を振って数分置き、もったいないけど半分に切る。隠し包丁を表面裏面にそれぞれ数カ所入れておく。

弱火にして、まず表面にしたい方をアルミホイルにくっつけて焼く。


5~6分して、真ん中の切れ目から見て身の半分位火が通っていたら裏返す。シリコントングなどをつかってきれいにひっくり返す。

おそろしいほど煙が出ない。でもさんまって油がすごいのね。これぞ摂れと言われている青魚の油ね。


大根おろしとすだちを添えていただきます。

フライパンにおさまるようにするために、半分に切らなきゃいけないのは悔しいけど、さんまはさんまだねぇ。

食べながら色々昔のことを考えていた。

きっと前に住んでた場所でさんまを焼いたら、アパートの猫ちゃんたちが騒いだろうねぇ。あの、肩乗り猫くん元気にしてるかな。ちゃんと、下の階のおじさんに可愛がってもらってるだろうか。3か月前に、彼がスターになってて、大事にされてる夢を見たんだけどな。

以下、肩乗り猫くん回想写真2点。去年の12月に撮影。





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