さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

題名のない音楽会(10/2)~「武満徹の魅力を語る音楽家たち」~を観て

2016-10-05 23:03:34 | 映画・番組等、各種鑑賞録
恥ずかしながら、武満徹さんのお名前は、未成年の頃から知っていたのに、難解な現代音楽を作曲している人・・という食わず嫌いな印象が強く、具体的に作られた曲のメロディが浮かんでこない、音楽愛好家の風上にも置けない私。そんな私が今度の三連休最終日にタケミツメモリアルでメサイアを歌う前に、この特集を見れてよかった。

最初に流れてきた「小さな空」を聴いて唖然。

こんなに親しみやすい曲を書かれる方だとは知らなかった。

ビートルズのヘイ・ジュードの武満徹さん編曲版を聴いてさらに唖然。

不勉強ながら、武満徹さん=ギターでも有名・・ということも全然知らなかった。

ヘイ・ジュードが猛烈に格調高い、おしゃれなギターの名曲に化けてる!

学生時代、多少なりともクラシックギターをかじった私・・・鈴木大介さんの左手の押さえを見ていて、超絶にテクニックを要する編曲であることは、理解できた。

ヨーロッパの音大で、この曲が課題曲としてギターの学習過程に取り入れられているという話にはうなずけるし、日本人としてとても誇らしいことだと感じた。

また、今回とてもうれしかったのは、谷川俊太郎さんもゲストとして招かれていた事。谷川俊太郎さんって、子供の頃から作品が教科書に載っていたし、この方の詩「ことばあそびうた」を歌詞に使った合唱曲も歌ったことがあるし・・なんか遠い人だと思ってたら、10年前くらいにラジオを聴いていたら谷川さんが出て来られて、70代半ばなのにお声からほとばしる若さにびっくりしたことがある。そしてなんて気の利いたことがさらっと言える人なんだろう・・とも思った。私もこの方みたいな歳の取り方をしたいなぁ・・とまで思った。

今日拝見した谷川俊太郎さんは御年84歳。さすがに「若さほとばしる」という感じではなかったが、口を開かれると一言一言「面白い」のである。武満徹さんと古くからお友達な谷川さんは、逆に「エラくなった武満の実感がないの」とおっしゃって笑いを誘っていた。

その谷川さんの詩による武満さんの曲「死んだ男の残したものは」をしっとり歌われたカウンターテナーの藤木大地さんのお歌はとても素晴らしかった。この曲はカウンターテナーにとても合っているかもしれないね。最後までしみじみと聴き入ってしまった。
コメント (1)
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