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『日本将棋連盟』にも激震-「対局中のスマホ持ち込み等の禁止」と三浦弘行九段の出場停止処分

2016-10-13 13:59:06 | 報道


   【 2016年10月13日 金曜日 】   

公式対局中は、スマホ等の電子機器を預け使用を禁止する事と、外出を禁止する」の2点を、規則に追加する旨の将棋連盟の声明が出されたのは、つい先日だった。「何かがあったのかな」と思わせる突然の発表だったが、今日の報道で三浦九段に「年内出場停止」の処分が下されたことが明らかにされた。『対局中-特に終盤に-不自然に席を外すことが多い』ということで対戦相手が不審に思い、不正調査を行っているという。

 《将棋ソフトがプロの棋士を負かすまでに進化した》という記事は最近のよく目につく。そこまで【人工知能】というか科学技術が進歩したのか、と驚かられる一方で、【勝ちの手順】が全て解き明かされてしまったら【知的ゲーム】の面白さというか、勝負を争う興奮まで奪われてしまう気がする。

 目の前の相手との心理戦や、一瞬のひらめきとそれを裏打ちする読みを働かせ、時には迷いがあり、間違いがあり、それらを織り交ぜながら対局をする場面でこそ、勝負の醍醐味・ゲームの面白さを体感できるのというものだ。
 終局まですべての手順・定石が解き明かされてしまったら、勝負はそれをいかに暗記するかどうかに置き換わってしまう。
 過去の棋譜を勉強を勉強して、将棋に強くなりたいと思っても、それをすべて正確に覚え込まされている【コンピュータ】に勝てるわけはないし、対戦での勝利は、全ての局面を習得し、どちらの方がいかに正確に暗記しているかにかかってしまい、面白くも何ともなくなってしまう。

 実際には、人間が全ての局面、あらゆる展開を網羅して記憶するなどということはできないから、近い将来、オセロやチェスのように、どうあがいても人間はコンピュータに太刀打ちできなくなるのは見えている。

 だからといって、将棋という文化が無くなるとは思えない。人間同士がやるから面白いのだ。間違いもあるし迷いも、駆け引きもある。持ち合わせの知識で想像力を働かせて知的興奮を味わうことができる。

 パソコン、電子機器は補助に使えばいい。自己の足りない点を補う勉強の補助に使ったらいい。それを生の対戦で使ったら、面白くないばかりが、そもそもアウトである。だから、将棋連盟の先日の声明は了解できる。

 ずっと昔、学生だった頃、【対局中に席を自由に外したりして、カンニングや人と相談したりしないか】気になったことがあった。学校のテスト中や入学試験の会場で、外に出ることなど考えられなかったからである。よく考えてみれば、プロの棋士がーましてや自分が一番強いと思っている棋士が-他の人に相談するわけがないと、納得したものだった。

 どの棋士よりも【強い】と思われるパソコン・ソフトができると事情は変わる。どんな手を出すか知りたくなるー手助けしてもらいたくなる-という状況が生じる。当然それは【禁じ手】である。【やましいことをしていない、出来ない】という身の潔白を保証するうえでも【規則の追加】は止むを得ない措置だと思った。

 新聞の報道によれば、それでも以前には、「離籍した棋士が別の棋士に相談することに神経をつかった時代もあった。」ということである。

 人間のすることはややこしい!



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