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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『チスル』-第二次世界大戦が終結して間もない韓国・済州島で起こったという“暴動鎮圧事件”というが?

2014-04-24 23:54:16 | 最近見た映画

                 【2014年4月24日】  京都シネマ

 “チスル”は韓国語で“ジャガイモ”を意味する言葉だそうだが、最初から最後まで、事件の経過も、登場人物の関係も、何がどうなって何なんだか、全然内容のつかめない映画だった。

 分かったことは、映画の最後に“字幕”で示された《事件の概要》(映画の紹介記事でも同じようなことが書かれていたが)だけだった。


 公式サイトの解説には、
   第二次世界大戦で日本が連合国に降伏すると、アメリカ軍とソビエト連邦軍が朝鮮半島を北緯38度線で南北に分割し
  占領した。アメリカ主導で進められていた南だけの単独選挙が国の南北分断を決定的にするとして、1948年4月3日、選
  挙に反対する済州島民が武装蜂起。それが発端となり、米軍が作戦統治を行っていた韓国軍と警察は、海岸線5kmより
  内陸にいる人間を暴徒と見なし、鎮圧の名の下無差別に虐殺する。事態は熾烈を極め、7年もの間に約3万人が犠牲とな
  ったが、その大半は思想や信条とは無縁な人々だった。日本に逃れた島民も多く、事件前に28万人いた人口は激減した。
  「済州島4・3事件」は時の体制に“アカの島”で起きた“共産暴動”と烙印を押され、近年まで語ることさえタブーと
  されてきた。

 とあるが、映画の中では、アメリカ軍も登場しないし、38度線で分割された歴史的事実やその経過にもふれられていないし、済州島民の武装蜂起の様子も全く登場しないし、誰が政府軍の兵士で誰が一般島民なのかも判然としない。映画だけを観る人にとっては何がなんだかさっぱり分からないのである。


                                                      


  また同じサイトに、
    韓国では、ヤン・イクチュン監督『息もできない』のインディペンデント映画動員記録を塗り替え、異例の興行
   成績で大ヒット!釜山国際映画祭でもNETPAC賞、市民評論家賞、映画監督組合賞、CGVムービーコラージュ賞の4部門
   を席巻。

 とも書いてある。この作品のどこが良くて受賞したのかさっぱり理解できない。『息もできない』は日本人の自分でも理解でき共感できる部分も多く、賞賛に値すると思ってはいるが・・・。



           







    『チスル』-公式サイト

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