山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

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社会的包摂戦略に関する調査、実践、提言

2012年05月01日 | 地域福祉
政府「一人ひとりを包摂する社会」特命チームがまとめた「社会的包摂政策を進めるための基本的考え方」(社会的包摂戦略(仮称)策定に向けた基本方針)について、今までは「概要版」を紹介してきたが、これから本編を取り上げる。

まず、前文において、特命チームとして取り組む中味が説明されている。
 その第2段落及び第3段落を次に引用する。

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【引用始め】

社会的包摂政策を進めるための基本的考え方(社会的包摂戦略(仮称)策定に向けた基本方針)

              平成23年5月31日
   「一人ひとりを包摂する社会」特命チーム

 東日本大震災の発生により、震災の直接の被害が引きおこす問題とともに、震災から波及する間接的な影響によって、全国的に社会的排除のリスクが高まることが懸念される。こうした問題も念頭に置きつつ、今般、社会的包摂政策に関する基本的認識及びそれに基づく今後の取組方針となる「基本方針」を以下のとおりとりまとめる。

 今後、「社会的包摂戦略(仮称)」の策定に向けては、社会的排除のリスクについての実態を調査するとともに、リスクの連鎖や重なりをくい止める現場レベルでの実践を踏まえた検討が求められる。さらに、大震災による社会的排除のリスクの高まりも考慮すると早急な取組が求められる。このため、本基本方針に沿って検討を進め、今後1か月以内を目途に、緊急に着手することが必要な施策を中心に、「緊急政策提言」をとりまとめる予定である。 
  
【引用終わり】

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 特命チームは、大震災の発生によって社会的排除が一層進行するのではないかとの危機感を持っている。
 そのため、「緊急政策提言」を1か月以内にまとめて、緊急に着手する施策を明らかにするという。
 短期決戦で活路を開こうとしている。
 社会的包摂といっても抽象的概念なためわかりにくい。
 でも、見える形で社会的排除のリスクを回避することが求められている。
 私たちにとっても、被災地にとっても社会的排除のリスクをくい止める具体策が見えるようにしてほしい。
 こうすることで、無意識的に社会的排除に陥っているケースも防止できるからである。
 社会的包摂がしっかり国民レベル、いや地域の住民レベルまで浸透するには、何が社会的包摂であるかを示すことである。
 調査、実践、提言を緊急に行うとしていることには、好感が持てる。
 (ケー)




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