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小説家中村文則氏はドフトエフスキーを敬愛している

2016-12-07 09:40:31 | 社会問題 日々雑感

2016年12月06日 22:45

小説家 中村 文則氏 ドストエフスキーと自分の初めての長編小説について語る

中村 文則氏


日本の芥川賞(2005年)及び大江健三郎賞(2010年)受賞作家である中村 文則氏が、第18回国際書籍見本市“Non/fiction”の枠内で御自分の著書をロシアの読者に紹介するため、このほど初めてロシアを訪れた。氏のベストセラー作品「銃」「土の中の子供達」「掏摸」は、すでに英語、フランス語、ポルトガル語など多くの言語に訳されている。ドストエフスキーの作品が氏の創作活動に及ぼした影響について語ったロシアの文学ファンとの集いで、中村氏は「ロシア文学を熱烈に愛しているのに、自分の作品がまだ一つもロシア語に訳されていないのは残念だ」と述べた。

12月3日に開かれた講演会の後、スプートニク日本のアンナ・オラロワ記者は、国際交流基金のブースで、中村文則氏に、お話を伺った。 中村氏によれば、ドストエフスキーとの出会いは、氏の作家人生を決定づけたとのことだ。ドストエフスキーは、中村氏が若い頃、自分自身を探し続けながらも、行く道を選びかねていた時、その作品によって新しい世界を開き、中村氏を救ったという。


中村氏は、スプートニク記者のインタビューの中で、次のように語った


中村氏:ドストエフスキーの作品が、人間の暗部、暗い部分を書いている事、そして善悪の問題を描いていることに影響を受けている。ドストエフスキーの描く人物像というのは、日本人にとっても馴染み深いので、その辺が共鳴するというか共振するところがある。

記者:講演会で、あなたはドストエフスキーは、自分を救ったとおっしゃいましたが、その事について、もう少しお話しくださいませんか? 中村:私はあまり明るい人間ではない、そしてドストエフスキーの作品の登場人物たちも明るくない。こういう小説が存在するのなら、暗い自分が存在してもいいじゃないか、そんな風に私には思えた。そして、そうした人間の暗い部分が芸術として昇華されるという事に、すごく感動した。だから、自分の持つ暗さも役に立つのではないかと思うようになった。そうした事でドストエフスキーから影響を受けたり、救われたりした。彼の描く人物に救いの言葉もあったりするので、そうしたものが自分に響いて助けられた。 記者:ドストエフスキーなしの人生を、お考えになることができますか?

中村氏:ドストエフスキーは、自分の中であまりにも大きな存在だ。彼がもしいなかったらといった感覚はない。そのくらい自分の中にしみこんでいる。『カラマーゾフの兄弟』という作品を読まなかったら、あの若さで作家になろうとは思わなかっただろう。私は25の時にデビューしたが、あの作品を読んでいなかったら、もっとデビューは遅かったかもしれない。

記者:モスクワ訪問後、北の都、白夜で有名なサンクトペテルブルクにいらっしゃいますが、もちろんこの町はドストエフスキーとも深い関係があります。訪問中どんな計画をお持ちですか?

中村氏:事前にいろいろ調べている。ドストエフスキー博物館とか『罪と罰』に出てくる川とか広場とか、そこを訪れるのが今から楽しみだ。子供に帰ったように、今ワクワクしている。こういう気分になるのは自分でも珍しい。

記者:国際書籍見本市Non/fictionについて、感想をひと言お願いします。

中村氏:今回の見本市は、すごく大規模で人もたくさんで驚いた。いろいろな国のフェスティバルに行っているが、ここは大きくてお洒落だ。人がたくさん本を購入している姿を見ると嬉しくなる。ロシアには、小説を読む文化が根付いてのだなと実感した。

ドストエフスキーの作品は、日本で大変人気がある。光文社が出した新訳の『カラマーゾフの兄弟』は、ミリオンセラーとなった。中村文則氏の作品が一日も早く翻訳され、ロシアでもそれに劣らず人気を集めるよう期待している。


続きを読む: https://jp.sputniknews.com/opinion/201612063092038/

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/中村文則

フリーターを経て、2002年に「銃」で第34回新潮新人賞を受賞しデビュー。2004年、『遮光』で第26回野間文芸新人賞2005年、『土の中の子供』で第133回芥川龍之介賞2010年、『掏摸<スリ>』で第4回大江健三郎賞を受賞。同作の英訳 『The Thief』は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙で、2012年のベスト10小説に選ばれ[1]2013年のロサンゼルス・タイムズ・ブック・プライズにもノミネートされた。『悪と仮面のルール』の英訳(EVIL AND THE MASK)はウォール・ストリート・ジャーナル紙の2013年のベストミステリーの10作品に選ばれる[2]。2014年、ノワール小説への貢献で、アメリカでデイビッド・グーディス賞を受賞[3]

ドストエフスキーカミュカフカなどから影響を受けており、普遍的な主題に特徴がある。

漫画家の久世番子とは同郷で、小学校から高校までの同級生であり親交がある。また、ダンスチームはむつんサーブのりきっちょとは大学時代からの友人である。

演劇ユニットunks、ヴァイオリニスト島田真千子、ロックバンドNON'SHEEPなどを自身のウェブサイトで紹介したり、お笑い芸人の又吉直樹や役者の綾野剛との親交も深く、他分野とのつながりも広い。

 

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♫ 私はまだ彼の作品を読んでいませんが。

このインタビューの内容はとてもいいですね。

人は生まれてきて、何かを考えるように、彼もロシア文学の大御所のドフトエフスキーから影響をうけたそうで、素晴らしいことですね。

このように自分の心をわしづかみされるような、文学にであった彼は、必ず人に影響を与えると思います。

 




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