MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



サッカー観戦記と言っても、当然Anfieldに行った訳ではなく、London市内のPubである。

この日は定時で仕事を終え、そのまま彼女との待ち合わせ場所である、彼女の大学院へ直行。もう何度も行っているので、小生の大学院とは格段に違うなぁ、などとFacilityの違いに目を奪われることはもうないのだが、それでもやっぱり大学院内にPubがあり、そこに大型モニターがあって普通のPubよりも安い値段で売られているビール飲みながらサッカーを観られると言うのは素晴らしいと感じざるを得ない。今日の試合はそこで観る事にしていた。

が、、、

当然学生の考えることは同じで、普通のPubに行って高いビール代出すよりも安く上げようと言うことで満員御礼…(涙)仕方なく以前Juve vs Liverpoolを観たSouth KensingtonのPubへ移動。ちょうど試合前に着いたのだが、前回と違いそんなに混んでなく、普通に良い席に座れた。

ご存知の方も多いと思うが、両チームとも、Coachはイギリス人ではない。Liverpoolのベニテスはスペイン人。Chelseaのモウリーニョはポルトガル人。共に昨年はUEFAの大会で優勝トロフィーを勝ち取り、移籍してきた。ベニテスはバレンシアでUEFAカップ、モウリーニョは何と言っても昨年のチャンピオンズリーグの優勝監督である。格で言ったら、断然モウリーニョが取ったカップの方が上である。話を元に戻す。監督ですら外国人に席巻されるPremier leagueだが、この2チームもご他聞にもれず選手も多国籍だ。

Chelseaは、アブラモビッチなる石油商が再三画面にも映っていたが、若干38歳にしてChelseaにつぎ込んだお金は総額1200億円以上(推定)。その潤沢な資金で国籍など関係なく一昨年から選手を買い漁っていた。昨年にやや粛清めいた選手整理があった(ベーロン、クレスポなどのレンタル移籍。。)が、今年の活躍からすると、常に放出候補だったイングランド代表のランパードの活躍が目覚しい。3日前に決めた悲願のPermier優勝を決めた試合でも2ゴールしていた。アウェーでの注目選手の一人である。

一方のLiverpoolであるが、正直、デュデクがポーランド代表のGKであったり、ルイスガルシアがスペイン代表であることを知っている人はそんなに多くないと思われる(まぁ、名前からしてルイスガルシアはスペイン人だろうが…)。しかし、DFで言えば、フィナン(アイルランド代表)などは渋いし、ハマン(ドイツ代表)も良い動きをする。しかし、注目は常に移籍が噂されるイングランド代表のジェラードであろう。ある意味、Liverpoolの注目選手もこのイングランド人であった。

前半の前半はLiverpoolがAnfieldの声援に押されてよくパスを繋ぐ。そして展開は思った以上に早かった。そしていきなりLiverpoolが均衡を破った。開始4分、その注目のジェラードから、ミランバロシュへスルーパスが出る。DFを一気に置きさってペナルティーアークに入りGKを抜きさろうとしたその瞬間、GKチェフになぎ倒されたが(これ普通にみたら絶対に一発レッドでPK)先にバロシュが触っていたボールはゴールマウスへ跳ねる。そこへルイスガルシアがこすったような変な蹴り方しかできないシュートを放つ。バロシュの蹴ったボールは既に勢いがなくなっていたが、このルイスガルシアのミスのようなシュートはゴールラインを…

DFガラスが懸命にクリアしようとする。。。。。

主審の判定はゴール...

Liverpool先制。

因みに、観ていたテレビでは、ハーフタイムの時に主審の位置を確認するVTRが流れていたが、事実関係からすればほぼペナエリにいた。もう少し詳しく言えば左45度くらいのところにいた。正直個人的な感想としては、そこではゴールラインを割ったかどうか、分からなくないか?と疑問を呈したい。。と言うか副審はホントに見ていたのだろうか...ガラスが蹴り出した時にはゴールラインを割ったかどうか確認できなかったんではないだろうか。。。?!

その後、落ち着きのない中盤を立て直すべく、大ブーイングの中Chelseaはゲームを組み立てなおそうとする。5分に一回の換算で言えば、ランパードへのボールの集まりが1.4-5回は増えた。前半の前半はランパードがボールに触れることは殆どなかったが徐々に触れる回数が増えてきた。尤も、Chelseaが強い理由は何もランパードだけでは勿論ない。僕から観て、やはりマケレレはあのポジションで相当利いている。レアルはミスミス素晴らしい選手を失ったものだ、と今更ながらに思っていることだろう。

前半が終わったところで1対0でLiverpoolがリード。前半の後半に掛けてChelseaが盛り返したために、ボールポゼッションは50%だったそうだ。

後半はほぼ一方的にChelseaが攻めていたのではないだろうか。モウリーニョの試合後のコメントにもあったが、Liverpoolは見事なまでに守っていた。これはDelle AlpiでJuve戦で見せた鉄壁の守りの再現だった。ドログバも殆ど見せ場なく消え去り、ランパードから出されるパスも、ジョーコールに繋がるものの、そこから先に繋がらない。グジョンセンは良い動きをしていたが、最後の最後の詰めが甘かった。。

Liverpoolもフランスリーグで得点王になったことのあるシセが良く効いていた。と言うかあの人、顔でプレーしている。。(苦笑)

最終的にはボールポゼッションはChelseaの53%。意外に少なく感じたが、ボールをただ廻せばゴールに繋がるものではない、と言う事の良い証拠だ。逆に言えばLiverpoolは自陣のバイタルエリアには相手を進入させなかった。

良い試合だったと思う。

今夜我がMilanはアウェーでPSVと対戦する。下馬評では当然Milanがイスタンブールへ行くと言われているが、正直決勝で戦う相手としてはLiverpoolの方が組し易いのではないだろうか、と個人的には思っている。待ってろLiverpool!!

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
素晴らしい (aki)
2005-05-05 09:05:18
試合だったと思います。



リヴァプールの集中力の凄さは感動モノでした。



「赤対決」、楽しみですね。
 
 
 
赤対決ですねぇ。 (KEN@London)
2005-05-05 09:13:19
しかし、我等の赤がヨーロッパを統べります!
 
 
 
Unknown (nieves@BCN)
2005-05-06 06:37:24
わたしの愛しのモリエンテスは?

出てませんでしたか? マドリ時代と同じ状態?

すっかりこっちのニュースにもでなくなり、

情報がはいってこず、さみしい限りです。
 
 
 
モリエンテスって。。 (KEN@London)
2005-05-06 18:54:09
モナコに行ったのではなかったでしたっけ?!

しかも、レアルでCLに出てしまったので、今シーズンは出られなかったのではないでしょうか?!
 
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