DOCOMORO100

モダニズムだけじゃない建築ブログ

北海道超特急8号車 復活の鍵

2006年08月26日 00時03分11秒 | 建築
 北海道には伊東豊雄氏の建築は2つ在る。一つは恵庭にある札幌ビール工場の「ゲストハウス」。そしてもう一つがこのオホーツクは斜里郡にある「ホテルポリーニャ」である。

 残念ながら現在は営業していない。清里町の持ち物となり、町が管理し芝生などは綺麗に刈られていた。最近ネットで清里町の町議会議事録を読んだのだが、今年「知床第一ホテル」に売却されたとのこと。来年5月頃の再開を目指しているそうだ。
 復活は嬉しい限りなのだが、はたしてこのまま復活して経営はうまく行くのだろうか。窓越しに中を覗き込んでみたが、客室が都会サイズである。東京に建つならば、十分に脱日常を感じることが出来そうな広さだが、この北海道の広い大地にあっては少々こじんまりとした感が否めない。北海道の自然に見合う脱日常を提供出来る空間にすることが必要なのではないだろうか。

 道路側のガラスブロックの壁面はとても綺麗である。しかし庭側からの眺めは、何だか企業の独身寮のようであった。

「ホテル・ポリーニャ」
設計者:伊東豊雄 竣工:1992年 北海道斜里郡清里町上斜里815


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
門外漢 (☆椅子)
2006-12-09 11:00:38
あんまし詳しくないクセに私も伊藤豊雄氏関連の文章を書いてみました。このホテルの行方も気になりますね。
いえいえ (xwing)
2006-12-10 20:12:54
相変わらず、良質の記事です。今、日曜美術館のビデオを見ている最中ですが、見終わったら☆椅子さんのサイトにお邪魔します。

コメントを投稿