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なぜ、ソフトハウス業は、超小規模企業のほうが、小規模企業より一人月売上高が高いのか?

2015-01-14 12:45:28 | Weblog
ということを、聞かれたので、その答えを書いてみる。




■そもそも、その問題は?

例えば

ソフトウェア事業と共同体
http://www.itnetinc.co.jp/ITPMopinion/SoftwareBusinessCommunity.htm

を見ると、1人月売上高が、

4人以下 1,609万円
30-49人 1,256万円

と、非常に小さい企業のほうが、売上高が高い。

また、日経コンピューター 2014年10月16日号の
「大手ほど高額な傾向に」となっている表
(いかに引用)をみても

赤い四角の部分が明らかにそれより大きな規模のものより高い。
この現象は、いろんなソフトウエア関係の統計で見られるのだが、
なぜ、このようになるのだろうか?
というお話。




■アプローチ・・・グラフにしてみると・・・

これは、グラフにしてみると分かる。
上記の表を単純に図にすると・・・

わけ分からなくなるので(^^;)
まびいてみる。

典型的なのは、300人~と1万人のところ。
高いほうへ平行移動している。
ここまできれいではないが、30~99人と300人~も
平行移動に近い。

それに対して、29人以下は、40万~60万までは平行移動なのだが、
120万以上のところで、逆転する。

要するに、規模によって、人月単価が平行移動する部分(ビジネスモデル)
はあるのだが、

29人以下では、高額な単価のところで、そうなっていない、
別のビジネスモデルがありそうだということだ。




■単価が安くなるのは、規模ではない。下請け構造がそうなる

はじめの、「規模によって、人月単価が平行移動する」というのは、
典型的な下請け構造を示す。

しかし、あまりにも小規模になると、下請けもできないので(信用ない)、
下請け以外の仕事も多くある。

ユーザーが小規模企業の開発案件やB to C、高度な専門技術を使った
コンサルティングに近い開発など(技術士の人とか)

小規模企業で、下請けしないところは、儲かっていないとつぶれてしまう
結果、非常に小規模企業なところで下請けしないところは、優秀な会社
しかのこらないので、高い人月単価のところに、出てきてしまう。




■要するに

小規模企業は下請けをやっているから単価が安いのではなく、
下請けをやっている小規模企業は、単価が安くなっている。

下請けをやらないような小規模企業も存在し、それらは、
下請けより、単価は高くなる。

会社の大きさではなく、「下請け」というビジネスモデルが問題なのだ!
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