我楽苦多な毎日の中で

OCNカフェとブログ人で書いていた日記をここに置きました。
まだ整理途中ですが済んだらまたぼちぼち始めます。

アンパンマン

2008-03-30 | ブログ人

子供たちに絶大な人気を誇る国民的キャラクター、「アンパンマン」の歌をご存知ですか?                                                                                                                                                                                                                                                  

どちらも姪が好きで良く歌っていたんですが、大人が聞いてもグッとくる曲なんです。♪                                  

よろしかったから↓こちらで歌詞だけでもご覧になってみて下さい。 ^^                                

『アンパンマンのマーチ』

『アンパンマンたいそう』

私にとっても思い出となったこの曲は、負けそうな心に時々大きな力を与えてくれます。                                                                   歌詞を見ずに歌えるのはこの2曲だけかも知れません。笑                                                                                                                                                                                                                                                                               

おまけ”                                                                               アンパンマン占いを見つけました。^^                                                                                        ちなみに私はメロンパンナちゃんでした。笑                                                                                            ↓ 参考までに解説を貼っておきます。♪                                                                                                                                                                                 

「メロンパンナちゃんさんのあなたは、想像力豊かな夢想家タイプ。                                                           フットワークの軽さが持ち味ですが、人には落ち着きがないと思われることも。                                                            意外に傷つきやすい一面もあります。人の話を聞くのが上手で、相手はあなたと一緒にいると、自分が話し上手になったような気になります。                          人の心を読むのが得意なので、それをいい方向に行かせば成功するでしょう。」

アンパンマン占いここです。

如何ですか?案外当たってはいませんでしたか?笑

                                                                                          ★アンパンマンの原作者で作詞もされている「やなせたかし」さんの公式HPは→ここです。                                                        

                                                                                                                                                                                          


義弟のこと

2008-03-29 | ブログ人

2002年 秋                                                                          

医師から余命宣告を受けた翌日、義弟は夫に土下座をして、                                                  「二人をどうかよろしく」そう言って涙を見せました。                                                                 
32歳の誕生日を迎える1ヶ月前でした。                                                  

長身でがっちりした身体に似合わず、繊細でシャイな義弟。                                            
中学で父親を亡くし、母親からの愛情をあまり受けずに育った彼は、                                               口数が少なくなかなか心の内を見せないタイプでした。                                                                 
夫とは性格も趣味嗜好も全く違っていて、                                                                                         たまに遊びに来ても話が長く続かず、気まずい空気が流れる事も度々で、                                                      
それは姪が生まれてからも変わらずでしたが、                                                                                                                        会話の中の沈黙も気にならなくなり、                                                                   穏やかな優しい笑顔を見せるようになったちょうどその頃                                          ・・・義弟からの初めての頼みでした。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

つらい治療を受け、医師ももう心配ないと言ってくれていたのに。                                                                                                                            勤務する会社でリストラが実施されようとしていた時期、再発は増して悲しい知らせでした。                                                                                                                                                                                                  

ホスピス病棟に移る頃には、視力も失い、                                                              耳も口も不自由になってしまったので会話もあまり出来ない状態でしたが、                                                    部屋で遊ぶ姪の姿を心で懸命に見ているようでした。                                                                                                                                                                                                   

お腹の上ではしゃぐ姪に、どんな思いをはせていたのでしょう・・・                                                                                                眼帯の下の瞳は濡れていたのかも知れませんね。                                                                                                             

梅雨の時期を過ぎ、体温調節のきかない身体になっていた義弟は                                                                                                                            「アンパンマンにあいたい」                                                                         そう言う姪の願いを叶えたいと、最初で最後の家族旅行を望みました。                                                                                                                                                 移動の距離を考え行き先は日光に・・・                                                                  看護士さんとの約束通り、事前にコースを下見し、                                                         宿泊先の受け入れ状態を確認、いくつかの注意が書かれたメモを手に                                           決行することになりました。                                                                                                                                     

2003年 初夏                                                                                                                                                                       

 

「いろは坂」を過ぎ、車椅子の観覧者も様々な自然を体感出来る「日光自然博物館」を見学、                                           各室に露天風呂を備えるバリアフリー対応のペンション「ホテルユーロシティ」に一泊。                                                                                                                                         そして翌日、アンパンマンショーを見る為(失礼・・・)に「東武ワールドスクエアー」へ。                                                                                                                                                          専用のトイレも完備していましたが、日差しを避けられるのは小さなパラソルの下だけ・・・                                                                                                                                                                                                                            首や脇に入れたアイスノンはすぐに温まってしまい、替えも足らなくなるほどでしたが、                                            姪がアンパンマンと対面し喜んでいる姿を見てほっとした様子でした。                                                                                                                                                     

姪の為に残してあげたい・・・                                                                                                                                                                                                                           そう思っても、こういう時カメラのレンズは中々向けられないものですね。                                                                                                    父が撮ったのはたった3枚・・・私は10枚・・・しかもピンボケ・・・                                                                                                                                                          唯一綺麗に撮れていた写真には、疲れを隠せない妹と、車椅子のハンドルに手をかけうつむく姪、                                         真っ直ぐ姪のいる方向に目をやる穏やかな表情の義弟が写っていました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

帰り際、押し出すように発した「ありがとう」の言葉に、                                                                                                                                                                                                                                                                                 両親、妹、私、そして主人も溢れる涙が止まらなかったです。                                                        

2003年 秋                                                                                                                                                                              

余命6ヶ月をその倍生き抜いた義弟は                                                                                                                                                                                                                         
亡くなる前日、妹ではなく夫の枕元に立ちました。                                                                  
子供の姿でニコニコと笑っていたそうです。                                                      

3年後、姪を連れて実家に戻った妹は                                                                                                 
義弟が心配していた通り、長い間不安状態の中にいましたが                                                                                                                    今では当時の事をママ友に話せるまでになりました。                                                                      
当時2歳だった姪は大きな病気や怪我もなくすくすく元気に育ち                                                                                                        今年は小学校入学です。                                                      

良く笑い、お喋りする顔は妹にそっくりですが、                                                          お絵かきに夢中になってる横顔と、その絵のセンスは義弟に似ていて驚くほどで、                                                   お笑い番組を見ながら大笑いする姿は、なぜか夫にそっくりです。                                                                             

コワ顔の夫と、私を壁に話をしていたのが今では遠い昔のよう・・・                                                                            
いつの間にか膝にちよこんと乗るようになり、最近ではワガママも言うようになりました。                                                                                                       

姪は子供のいない私達夫婦に大切な事を教えてくれます。                                                                                                         
元気な笑顔は力を与えてくれます。とても幸せな事です。                                                                                                                        

「ママ、パパが笑ってるよ♪」「パパが頑張ったねって♪」                                                            

今まで何度も周囲を驚かす発言をしてきた姪の言葉に                                                                           
妹はもちろん私もまだ涙してしまう事があります。                                                             

それでも・・・                                                                                                                                                                          これから先、どんな場面にあっても与えてくれた役割をきちんと果たしたいと思っています。                                                                                                    

姪の健やかな成長を願って。  2008年 春                                                        

                                                                                                ★幸せの絶頂期、余命宣告を受け取り乱す妹を前に、私に何が出来るのか、しばらく思い悩む日が続きました。                                                                                                                                                                                                                              そんな中、出逢った一冊の本が、私達家族の心を整理し、困難を乗り越える大きな手助けとなってくれました。                                                                                                                                                            たくさんの関連本が出版されている現在にあっても、                                                        ガン告知を受けた家族の持つ苦しみ、問題に優しく寄り添って書かれた素晴らしい本だと思います。                                                                                                                                                                                                                                                                             

季羽 倭文子さん著書 『ガン告知を受けた家族の本』                                                                                                                                                                                                                                                                                                             池田書店さんより2002年3月の発行ですが、興味のある方は検索してみて下さい。                                                                                                                                                    

注:文中にある各施設の現在の詳細は確認しておりません。ご了承下さい。

           Img_2537                                                       Img_2526                                                                                                                                               


そのままupしました。

2008-03-26 | ブログ人

PCを修理に出す前に更新出来るかと思ってたけど                                                                                                         写真upしてる途中で画面が真っ暗に・・・                                                                                                                                           書き直すのも面倒なので↓まんまいきます。笑                                              

では、「3月2日偕楽園へ」の巻き、はじまりはじまり~。

三分咲きと聞いてたけど、お天気も良いし・・・                                                                                                              仕事も早く終わったので行って来ました。                                                   

梅はちらほら、人はぞろぞろ・・・                                                                                                                                今でこれなのに、ピーク時はどんだけ!?                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             本園内だけで約3000本100品種もの梅の木があるそうですね。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      他にも桜やつづじ、 萩まで・・・。                                                                                                                                                                                                                                                                 市街地に位置する都市公園としては、                                                                                                                   ニューヨークのセントラルパークに次いで、                                                               世界2位の広さとか。∑ヾ( ̄0 ̄)ノ                                                                                                                                               さすが日本三名園に数えられるだけのことはありますね。♪                                                                                                                             

Img_2174Img_2162Img_2160_2                                                                            

                                     

 

 

 

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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            「表門から竹林、吐玉泉を経て、好文亭からの眺望をお楽しみください」                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         ↑会場案内&グルメマップに書いてありました。                                                                                                                                                                                                                                                                                      逆に回ってた・・・表門はどこだったんだろう。^^;  

 Img_2199                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           Img_2200Img_2206_2

 

 

 

 

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             Img_2231Img_2226Img_2229_2                                         

                                      

                                         

                                                                                      

                                             

                                                                                      好文亭は水戸藩の第九代藩主・徳川斉昭公が                                                                                                                詩歌の会や茶会などを催すために建てられたものだそうで、                                                                                                    1945年の水戸空襲による焼失後、1955年から3年かけて復元されたそうです。                         

2層3階の好文亭と北につながる奥御殿・・・                                                                                                                       奥御殿は十室からなっていて、それぞれに趣がありとっても素敵でした。                                                                                                                                                                     右端は「梅の間」です。^^                                                                                                                                                                                                                         他にも「紅葉の間」「桜の間」「竹の間」など                                                                                                                ふすまに描かれた絵によって名前がついてます。                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

檜丸太の柱組・・・アジロ張り天井・・・格子窓・・・                                                           3連障子・・・塗縁・・・興味は尽きません。笑                                                                                                                                         伝統的な和の建築様式ってほんと素晴らしいですね。                                                                                                                                                                                                                                                         それぞれがちゃんと構造の利点になってます。                                                                                                              派手さこそないけれど、奥深くて、優雅で・・・                                                                                 

↑話が長くなりましたね。^^;                                                                                                                                                                                                                                                                                   
                                                                                                                                                                                                                            混んでいたし、廊下が狭いから仕方がないけど・・・                                                                                                                        もっとゆっくり見たかったぁ~~~。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              みなさん、上階からの景色を眺め見る楽しみの方が大きいようで、                                                                                                                                                                                                                          壁にへばりつく私を尻目に、驚きのスピードで去って行かれました。

^^;                                                                                                                                   

↓ 水戸偕楽園の詳しい情報はこちらで知ることが出来ます。

「速報偕楽園」                                           

                                                                                                                                                                       


自由

2008-03-04 | ブログ人

久しぶりに中学の同級生で友人の三○順子ちゃんからケイタイに連絡があった。
そう、「○クシー○イト」のあの三○順子ちゃんだ。
数年前、校長となって母校に戻ってきた恩師を訪ねた帰りのようだった。
中2からのクラス担任で生活指導もしていた藤沢先生は
細目で小鼻の張った顔立ちに、今で言うメタボ体系をしていた。
去年胃の手術をしたらしく当時あだ名だった「カバ」の面影は全くなく                                                                              表情もすっかり温和になっていたそうだ。
断り続けてきた校長という職位に新年度からつくらしいが、
身体は大丈夫なんだろうか。

藤沢先生は体に似合わないちいさな軽自動車で毎日通勤していた。
「車は物を運ぶ道具でしかない」
ケチで有名な先生らしい言葉だけど、無駄のない授業が父兄から好感を持たれていたのは事実だ。
月曜日、先生が校門に立っている日は自転車から落ちそうに。時間を選んで行っていた。
校則で禁止されていた色付きリップがバレて叱られた事があった。
私の出席番号であるの21の日には間違いなく先生に指される事がわかっていたから
たまに変化球でくる3や12の数字も予想して答えの準備をしていた。
男子との交換日記が知れた時には2人で呼び出しをくらったっけ。
今思うと受験期に突入する重要な時期、進学校を希望していた私達に先生はかなり冷や冷やだったのだろう。
「いい意味でのライバルになりなさい」
言いたい事はわかっていたけど、悲しくて涙が止まらなかったな。悪い事は何にもしてない・・・
黙って頷く裕ちゃんの横で私は涙をこら羅るのがやっとだった。
クラス公認の彼との距離が少しずつ離れていっていつの間にか自然消滅してしまった。
お互い無事に志望校に合格したけど、
「おめでとう」を直接伝える事はなく私は女子校に進学して似合わないセーラー服に身を包んでいた。

母親に交換日記を読まれてしまった時に私の初恋は終わってしまっていたんだ。

主人との結婚を伝えに行った時、先生はとても驚いていた。
見えないところで始まっていた私の新しい恋に全く気付いてなかったようだ。
出来ちゃった婚と言う言葉が世に出たばかり、
出来たワケでもないのに、勝手に決めてしまった私達の結婚に両親はもちろん大反対だった。                                                                     まだ○○才。
私が親だったら同じく反対しただろう。
結婚を心から祝福してくれたのは、祖母とこの先生だけだった。
お世辞バレバレのスピーチもお決まりの   も嬉しかった。
子供が出来ない事をずっと心配してくれていたのに
不義理したままで・・・近いうちに会いに行って来よう。

順子は少し元気のない声で「相談したい事があるから会って欲しい」と言う。
向こうから掛けてくるなんて学生の時以来初めてのことだった。
離婚して新しい生活を始めた彼女はもう全て吹っ切れた様子で、
最近では仕事も増えてると嬉しそうに話していたのに。
私になんて、どんな話なんだろう。
相談の内容をあれこれ想像しながら着替え始めた。

う~ん、お気に入りのシャツが見つからない。
1番上の引き出しにちゃんとしまっておいたはずなのに・・・
仕方がない・・・別のにしよう。
今日は少し暖かいからインナーは半袖でいいかな。たぶん順子はジーンズ!?
私もジーンズにしちゃおう。
結局洋服選びに1時間もかかってしまった。                                                                                                       急がなきゃ~~~。
寝癖のついた髪をシャンプーし始めた時、玄関のチャイムが鳴った。「ピンp-ン」
あ、来ちゃった・・・。

「久しぶり~~~♪元気だった?」
そう言いながらハグすると彼女の身体は
以前にも増してほっそりとしていた。
折れそうな”っていうのはこういう感じを言うんだな。
私の友人達はみんなスリムだけど彼女は少し異常に思えた。
「ごめんね、まだ用意が出来なくて・・・もうちょっと待って」
私の濡れた髪を見ながら、「慌てないで大丈夫よ。」そう言うと
彼女は玄関を出て近くにある公園のほうへと歩き始めた。
午後の1時、今の時間は人がいないから大丈だろう。
そう思ったものの芸能人、何かトラブルがあったら大変だ。
趣味の為、出かける準備をしていた主人に彼女の相手を頼んだ。

「何で、俺・・・」
気乗りしない返事で、それでもすぐに後を彼女の追ってくれた。

あんまり遅くなると主人の機嫌を損ねてしまう、急がないと。
まだ完全に乾ききらない髪に寒さを感じながら
靴を履き外に出ると順子ちゃんは楽しそうに笑っていた。
「お待たせ」「相変わらず楽しいご主人だね」「そう?」
主人を形容する時、たいてい最初に出てくる言葉。
楽しいか!?
たぶん、褒め言葉なんだろけど、
私はそう思った事なんて1度もないし、言われてもピンと来ない、
ピンとこないどころか、全然嬉しくないのだ。
それは普段はたいしておもしろい事も言わないくせに人前では水を得た魚ようにキャラが一変するから。
家でも同じ、来客がある日は朝からテンションが違う。
女性ともなると横道せずにまっすぐ家に帰って来る。
いつもならシンと静まり返った狭いリビングに笑い声が聞こえるのはこんな日だけだ。
夫婦も子供がないまま20年から続くとTVでお笑い番組をを観る時以外、大笑いするような事はほとんどない。
しかも私は隣で笑ってる主人を見ても何にウケたのかわからない事も多く
「おまえ、聞いてた?なんでこれがわかんないの?」と彼をシラケせる事も少なくなかった。
お笑い自体が嫌いなワケではない。
たまにはひとり爆笑することだってある。
ただ、主人とは昔から笑いのツボが大きく違うのだ。

そんな我が家に来るゲストを持て成すのはもちろん決まって主人の役割で
彼の大きな笑い声にストレスを感じる私は料理をしてるふりをして、いつも台所から会話に参加する。
お客様には失礼と思うけど、ワンマンショーとも言えるお喋り好きな主人にとっても
私のこの位置は何かと都合が良いらしい。
「何もいらないから、座って」
そう言ってた友人達も最近では気遣いなく楽しんでくれてるようだ。
みんなが楽しいならいいや。

「何処行く?」
「まずお茶しよう」
最近OPENしたばかりのcafeでおすすめの水出しコーヒーを飲みながら
他愛のない話をしてると彼女のケイタイが鳴った。
「友人からだわ」
どうやらこの後予定にしてた約束の時間が早まったらしい。
「もし良かったら一緒にどう?まだ全然話足らないし・・・」
今日は主人も24時まで帰らない・・・
信用のおけるお気に入りの順子と一緒ならきっと許可も出るだろう。
先に帰ってれば文句もないだろうし、
ケイタイに「帰るコール」が入ってからでも十分に間に合う距離だ。
そんなことを考えながら一緒について行くことにした。

約束の駅にいたのは、TVで時々見かける○○さんだった。
ファッションコメンティターとして以前から興味を持っていた人だけに
私はつい興奮して「ファンです」と口走ってしまった。
ファンとは言っても彼女の年齢も知らないし名前さえ思い出せないでいた。
「そうだったの?じゃ良かった」順子はもう1人のお笑い系新人だという女の子と腕を組んで歩き始めた。
ピン芸人を目指しているらしいそのコはまだ20代のようでちょっと太目で色白の顔はあの柳原○○子にちょっと似ていた。
年齢も活動のジャンルも違う彼女と順子はどうやって知り合ったんだろう。

「じゃ、私達も!」
○○さんが突然私の腕を取ってスキップし始めた。
私もつられて似合わないスキップをする。
恥ずかしさも忘れてなんだか楽しくなりそうな予感を感じていた。
TVで観るよりずっとスリムな○○さんは私の好きな少し甘めの柑橘系の香りを放っていた。
男性的でもっとキツイ感じの女性かと思っていたけど違うな。
綺麗な指には小さなリングが上品に光っていた。
歩きながら良く行くインテリアショップでや行きつけの美容院の話が楽しくて大声で笑ってしまった。
「今のコは良いよね、安くて可愛い服がたくさんあってさ。
私達の頃は選びようがなかったじゃん。小学生であのブーツだよ。考えられる?ズックじゃないんだよ。笑
7分袖のアウターは今春も人気だね。ほらあのコも。
あ、あれ、ひとつ持ってる便利だよ。重ね着も良いけど見た目にずっとスマートだし、
パーティーなんかにもイケるしね。ねぇ、メイクははいつもそんな?笑 地味だネ~~~」
大きな口を開けて笑う彼女はTVで見たままだ。
「今度買い物に付き合ってもらえませんか?」
人懐こい口調に緊張の解けた私がそう言うと彼女は「OK!OK!いつでも連絡して」と1枚の名刺をくれた。
それは珍しいセルロイド製で一見するとクレジットカードのように見えるユニークなものだった。
「わぁ~可愛い♪」
私が初めて名刺を持ったのは洋服屋で店長に昇格した時。
白地に黒文字、ショップ名の下に申し訳なさそうに書いてある店長という文字とさらに小さく記されたフルネイム。
裏面には関東に12店舗ほどあった店の住所と電話番号が書かれたごく普通の薄っぺらい名刺だった。
こんなお洒落な名刺が作れるんだ

少し傾けるとアドレスの脇にあるホログラムに綺麗な薔薇の花模様が浮き上がった。
「新しく変えたばかりなの。薔薇好きでね。笑 
古い名刺もあるけど見る?笑 あ、良かったらあげるよ。
年末のお掃除に使えるらしいわ。
床のワックスを剥離する時とか、壁に貼ったシールを剥がす時にね。笑 」
彼女はいたずらっぽい笑顔を見せると
私のバッグを手にとって、「もうちょっと小さ目のほうがバランスがいいね。」
「これだったら、ほら、このほうがお洒落に見えるよ」
A4サイズがすっぽり入ってしまうトート型バッグで
両サイドにひとつずつあるマグネットホックは少量のものを入れて持ち歩く時にコンパクト出来るのだが開け閉めが面倒でしていなかった。
きんちゃく型に変わったそのバッグを肩に下げ彼女がポーズをとると
それはとっても高価な物に見えた。
持つ人でこんなに違うんだ。
私はこれから始まる彼女とのお付き合いが楽しみになっていた。
                                                                                                                       最近ファッション誌も買ってないな。
ウィンドウショッピングもしばらくしてない。
昔は休みというとすぐにデパートに出掛けてた。
お気に入りのショップもいくつかあったし、
顔馴染みの店員さんとの会話が毎回楽しみだった。
新商品が入ると必ず連絡が入って、売り場にはすでに私のイメージでコーディネートされた服が何パターンか用意されていた。
バーゲン前に内緒の情報をもらったり、
買い物をしなくてもイベント日にはノベルティーグッズがもらえたり・・・

あの頃は毎日のお洋服選びが楽しかったな。
そうえば高校生の頃、学校外のサークルに入ったっけ。
お洒落自慢の女コ達が集まって、ショップ情報を交換し合ってた。
社会人になる頃には自然消滅したけど、
仲の良かった3人は私の勤務するショップに時々顔を出しては売り上げにも貢献してくれていた。
休みの日にはデパートのハシゴ、お互いの家に遊びに行って
人気雑誌「an・an」とか「non-no」の「街角お洒落スナップ」をみんなで批評したりもしてたな。
○○宮のオ○○ン通りに取材が来た時、何人かの友人達が撮られる事を目的に行ったけど、
雑誌掲載されたのは、予想外のゆかりちゃんで・・・あの時はみんなで驚いたっけ。

あの頃のあのエネルギーや自信はどこから沸いてたんだろう。
いつの間にかお洒落に関心がなくなってしまった。

何でも極端に変えようとするこの性格は自分でも嫌になる。
ダイエットするとしたらたぶん私は迷わずに断食をするタイプだ。

「素敵な人を紹介してくれてありがとう。」
私がそういうと前を歩いていた順子は振り返るとほっとした顔で私の頭を撫でた。
「良かった、ずっと心配してたんだよ」

順子の気持ちをやっと理解した私は泣いてしまった。

苦しんでいた時の姿を知りながら
離婚してひとりになった彼女を羨ましく感じていた。
たくさんの友人達に囲まれて、綺麗な仕事をしていて
自由で毎日楽しそうで。

道行く人が彼女に気付いてこちらを見ていた。
順子はそんな事は気にならないといった風に
左手を私の腕に絡ませると右手を伸ばして空に向けた。
「人生楽しまないと!心はいつだって自由なんだよ!」

 

★今朝見た夢にリアルを加え脚色したショートストーリーです。
(三○順子さん、順子さんファンの皆様、そして関係者の皆様・・・ごめんなさい。)
調べたら三○順子さんより私のほうが○歳年下でした。
いつもなら大抵途中で夢と気付くのに最後まで・・・
しかもところどころとってもリアル・・・
目が覚めた時、泣いていました。
嗚咽しなくて良かった。
また隣室で寝る主人の不審をかうところでした。^^;

全く意識した事のない有名人を夢で見た事がありますか?
それは誰でしたか?

自分が泣くその声で夢から目覚めた事がありますか?

                                                                                                                             夢って不思議で楽しい。♪

 

 

 


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2008-03-04 | ブログ人

ネットであるモノを探し出してからハマってる
Googleで画像検索~。^^
ウェブ検索では見つからなかったモノも
案外簡単に見つかる事があるんですね。

ふとしてみた本名での検索で
同性同名の小学5年生が書いた素敵なの絵に出逢いました。

低くなだらかな山、咲き乱れる花々、
背の高い建物の上にこんもり茂った緑、
四角にくり貫かれた小さなたくさんの窓、
緑の屋根の上を滑り遊ぶ子供達、
繊細なタッチで描かれた躍動感のある素敵な絵。

グリーン、ブルー、アイボリー、イエロー、、
水彩画で描かれたその色は、
数日前から探している、あるモノ達の色と同じでした。

ネットって楽しい。

★本名やHNで検索~驚きの出逢いをした事はありますか?