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『大秦帝国之崛起』その6 殿堂入りしました

2017年03月20日 | 中国歴史ドラマ
『大秦帝国之崛起』第31~36話まで見ました。

白起が秦・趙の決戦の舞台となる長平に到来し、王齕に替わって総大将となりますが、秦軍ではこれを機密事項とし、趙軍を出し抜こうとします。で、趙括はまんまと「もし白起が総大将だったなら慎重に行動せねばならないが、相手は王齕。これは天の助けだ( ・`ω・´)」などと言い出す始末。あとは決戦前にドヤ顔で配下に『孫子』の竹簡を広げて講義をしたりと、趙括のやらかしぶりがどんどん酷いことになっていっています…… しかしこのドラマで趙が廉頗に替えて趙括を総大将としたのも、兵糧不足で廉頗のひたすら持久戦という戦法に趙の朝廷が耐えきれなくなり、積極攻勢を主張する趙括に飛びついたからですし、趙括を起用しようがしまいが趙国が詰んでいることには変わりがないんですよね。

それで秦軍のおとり作戦に引っかかり、秦の総大将が白起に交替していることを悟った趙括でしたが、時既に遅く、なすすべもないまま泫氏谷で秦軍に包囲され、砦からの糧道が断たれてしまいます。しかし趙括は「きっと本国から援軍が来る!」と将兵を励ましながら、本陣の台に『孫子』など兵法書の竹簡を並べて一心不乱に読みふけったりしています。そんな悲しい描写もうやめてよ(´;ω;`) 事態を知った趙の朝廷の方でも援軍を送って趙括の救出を図りますが、秦軍に阻まれ、結局兵糧が尽きた趙括は包囲されてから46日目で最後の突撃を敢行して玉砕死を遂げます。

そして白起は降伏を申し出た趙軍20万人の投降を受け入れることにしますが、彼らを養う兵糧が問題に。秦軍の方も兵糧に余裕があるわけではないのです。しかし彼らを釈放して故国に返してしまうと、趙国にみすみす20万の大軍を返還しまうことになるので、白起としては彼らを秦軍に編入するか、皆殺しにしてしまうかしか選択肢がありません。取り敢えず使者を派遣して昭襄王に兵糧を請うことにしますが、20万人の捕虜のことを伏せておくように指示します。しかしその場で使者の話を聞いていた張禄(范雎)の厳しいツッコミにより、捕虜の件がバレバレに……

范雎の提案により、昭襄王は白起に対して、書面ではなく口頭での通達により、暗に捕虜を皆殺しにするよう仄めかすことにします。昭襄王の意図を知った白起の妻は、自分が趙国出身ということで決死の覚悟で翻意を促し、昭襄王は、使者には今回の件に関して全く事情を知らない第三者を選び、捕虜の対応については白起の好きにせよということで白紙の詔書を使者に託し、詔書とは別に口頭の通達を託すこともしないという措置を約束します。それなら「公正中立」に白起が判断できるということで、20万の捕虜の命は助かったと白起の妻は喜びますが……

ところが白紙の詔書を受け取った白起は、捕虜を養うための食糧が送られてこないということで昭襄王の意を察し、捕虜虐殺を実行に移します。一件「公正中立」のようでも、食糧を送らないという措置が強力なメッセージになっているんですよね。為政者の言う「公正中立」の正体なんてこんなもんです。この為政者による「公正中立」の欺瞞を暴いたという一点だけで、本作は中国時代劇の殿堂入りに値します。

そして長平の戦いの勝利の余勢を駆って趙の都・邯鄲に攻め入ることを昭襄王に奏上する白起ですが、白起にこれ以上手柄を立てさせたくない范雎の進言により却下。昭襄王は趙から六城を割譲させる条件で和平に同意します。しかし趙の方では本当に城を割譲させるかどうかで議論に。宰相虞卿の「約束通り割譲したところで秦がまた攻めてこない保証はありますか?」という発言が決め手となり、和平の条件を反故にして諸国との合縦を図ります。

で、激怒した昭襄王は、戦地から帰国した白起に邯鄲攻めを命じますが、白起は「長平の戦いの傷がまだ癒えておりません。それに邯鄲攻めの好機は既に逸しております。だからあの時すぐに邯鄲に攻め入るべきと言ったじゃないですか?」と静かに激おこして出征を拒否。趙の君臣も昭襄王も掌返しが酷すぎやしませんかね……

昭襄王は結局邯鄲攻めを強行するも、王陵・王齕の諸将は出征から三年経っても邯鄲を陥落させられません。仕方が無いので昭襄王自ら白起に出征を請いますが、上記の理由に加えて「私が出征しても勝てません。無理なものは無理です」ということでやはり拒否。この時に白起の「私は秦国に忠誠を尽くして参りました」という言葉に対して昭襄王が「秦国に忠誠を誓う前に寡人(私)に忠誠を誓え!」と目を剥いて言い返しているのですが、このドラマ、ドサクサに紛れて言ったらアカン台詞をしれっと混ぜていやしませんか?(´Д`;)

昭襄王は范雎の進言により、彼の恩人に当たる鄭安平を総大将として派遣しますが、平原君・信陵君・春申君の連合軍の捕虜となり、あっさり降伏。という所で次回へ。
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