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『秀麗江山之長歌行』その7

2017年01月29日 | 中国歴史ドラマ
『秀麗江山之長歌行』第34~39話まで見ました。

銅馬軍団を降し、「銅馬帝」の異名を得た劉秀は、長安に赤眉軍が迫るの報に接し、更始政権に反旗を翻すのは今だと自ら出兵しますが、待ち伏せしていた劉玄側の武将・謝躬に追い詰められ、一人崖からダイブ。お馴染みの崖落ちですね。もちろん生きていた劉秀ですが、この件がきっかけとなって呉漢らから万が一のために後継ぎを残すように諫められてしまいます。で、それまで陰麗華のことを思って手を付けなかった過珊彤とようやく夫婦になり、男児劉強(史実の劉彊)が誕生。

一方、劉玄側では張卯らが謀反をおこして長安を襲撃し、劉玄が一時長安を追われるという自体に。乱戦の最中でこれまで趙姫と後宮バトルを繰り広げてきた韓姫があっさり死んでいます。そして絶望感から酒と女に溺れて絵に描いたような暗君モードに突入した劉玄をよそに、麗華は太学で図讖『赤伏符』を入手し、劉秀が皇帝になるという予言を広めようとします。


『赤伏符』近影。麗華から使者の彊華を通じてこの『赤伏符』を入手した劉秀は、いよいよ皇帝に即位。すなわち後漢の初代光武帝です。早速真定王劉揚がやって来て「ワシには褒賞がないんか?」とか、姪との間に生まれた劉強を太子にしろとか言い出してますが、この人、クズッぷりにブレがないですな (^_^;)

劉玄の方では、更始政権が完全に空中分解してしまい、長安を逃れた劉玄は赤眉軍に降伏を決めますが、赤眉軍と結んだ張卯の部隊と乱世の末に殺害。なかなかいいキャラだっただけに退場が惜しまれます…… 最後まで劉玄に付き従った麗華は、趙姫らが民間に逃れたのを見届けて新野の陰家へと戻ります。

さて、劉秀の方は朱鮪が守っていた洛陽を陥落させ、この洛陽を都と定めます。


そして鄧晨や伯姫らを新野に派遣して乗り気でない麗華を説得させ、彼女を洛陽へと迎え入れ、再会を果たしますが、珊彤とのこともあってなかなか彼女の心を開かせられません。

そうこうしているうちに、馮異・鄧禹・呉漢といった功臣たちが諸侯に封じられたり新たに官に任じられている中、自分には何の褒賞もないということで真定王劉揚が謀反を画策。劉秀が彼の親戚筋にあたる耿純を諮問に差し向けたところ、この耿純があっさり劉揚を殺害してしまいます。

これに危機感を抱いた珊彤の母親は、洛陽の街で麗華を怨む彼女の元侍女・胭脂が発見されたのを奇貨とし、彼女に劉秀へ美人局を仕掛けさせ、麗華を幻滅させて宮廷から飛び出させることに成功。胭脂はいつぞや麗華が従姉の鄧嬋を新野へと連れ帰ろうとする際に置いてけぼりの形になってしまい、以来男たちの慰み者となって麗華を逆恨みするようになったという設定なんですが、赤眉軍との戦いや、劉永・彭寵の反乱がおこっているのをよそにこんな展開で大丈夫なのかという気が……

で、反乱鎮圧のために親征を決定した劉秀が、渋々不測の事態に備えて珊彤の立后と劉強の立太子を決定したあたりで次回へ。

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