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『大軍師司馬懿之軍師聯盟』その3

2017年07月13日 | 中国歴史ドラマ
『大軍師司馬懿之軍師聯盟』第13~18話まで見ました。

赦免を勝ち取った曹丕は父親から留守を託され、曹操は赤壁へと旅立ちます。赤壁の戦いで大敗したことはナレーションで語られるのみです。ここらへんは『レッドクリフ』のコピペで済ませた『武神趙子龍』(邦題『三国志 趙雲伝』)より更に潔いですね。

そして時は流れ、魏王に即位した曹操は、魏王国の都を鄴城に置きます。司馬懿ら百官と卞氏・曹丕ら曹操の家族も鄴城に遷りますが、曹植は天子のいる許都に留め置かれていたので、これを不憫とする母卞氏の意を汲み、曹丕が曹植も鄴城に迎えるよう求めます。それで曹丕・曹真らが夜間曹植一行を駅舎で出迎えるのですが、しこたま出迎え酒を飲まされた曹植は、早く父母に顔を見せなきゃいけないと馬車で城内に入ろうとし、天子か天子の命を受けた使者しか通れないとされる司馬門を強行突破して入城します。

それでお縄となってしまう曹植ですが、楊修の策謀により、司馬門を突破させたのは、付き添いで馬車に同乗していた司馬懿の長兄・司馬朗であり、酔っ払っていて人事不省の状態であった曹植のあずかり知らぬ事ということにして罪を切り抜けさせます。そもそも司馬朗を曹植に仕えさせたのも、彼を人質にとった形にして司馬懿を牽制しようとする楊修の陰謀なのでした。馬車には曹丕派の崔琰の甥も乗り込んでおり、彼が司馬朗の弁護をできるはずでしたが、楊修に脅されて司馬朗に不利な証言をしてしまいます。

泡を食って司馬朗の弁護を曹丕に求める司馬懿ですが、後継者争いが絡む問題とあって曹丕は事件への深入りに消極的。曹操も曹植を赦免したい=司馬朗をスケープゴートにする方が都合がいいということで、司馬朗救出は絶望的な状況に…… 

で、いつぞやの時と同様に荀彧に助けを求める司馬懿ですが、曹操と対面した荀彧は、話の流れから曹操にこれ以上の地位を求めず漢の臣であり続けることを求め、更にアカン方向に……


荀彧を演じるのは『琅琊榜』の言侯でお馴染みの王頸松。その直後に曹操から差し入れとして空櫃を贈られ、その意を悟って自害します。本当は曹操が魏公になるあたりで死んでなきゃいけないのですが、魏公になる頃の話を魏王即位のあたりまで引き延ばしているんですね。

その荀彧の遺品の中から、曹操を批判する曹丕の書信が発見されたことで大変な騒ぎに。本来は大理寺卿の鍾繇が審問にあたるべきなのですが、楊修の横槍で曹植派の丁儀が審問にあたることとなり、曹丕にも過酷な拷問が加えられます。しかし前段で司馬朗の弁護に対する消極的な姿勢などを見せられているので、あんまり同情する気になれないというか、m9(^Д^)という気持ちになりますね。

これではいかんと司馬懿の運動により、本来の鍾繇に審問官が交代。書信の筆跡が曹丕のものではないことを見破ります。


ここで鍾繇の息子の鍾会が早々と登場。才気は感じさせるものの割と軽い性格という人物設定のようで、父親から楊修の評価を聞かれてダメ出しするなど、生意気な所も見せています。

それでは誰が書信を偽造したのかということになりますが、犯人は曹丕派と目されていた崔琰であると突き止めます。訊問された崔琰もあっさり犯行を告白し、楊修に脅されてやったと証言します。実は楊修に脅されてやったと言うのはウソで、事前に荀彧と示し合わせて楊修ら一派を陥れるために仕込んでいたのでした。荀彧・崔琰からそれとなく後継者争いで曹丕をバックアップするための措置を取ると示唆されていた司馬懿は、筆跡の鑑定に秀でた鍾繇が審問を担当するよう動いたという次第。

曹植が後継者の地位につく芽を奪うために崔琰が動くと察知した曹操ですが、気付いた時には後の祭り。投獄された崔琰も荀彧との誓いが果たされ、刑死しても思い残すことなしと神妙な態度をとりますが、一方で投獄されたままうっちゃられた司馬朗はどうなりますか……?

このドラマ、実は『武神趙子龍』(邦題『三国志 趙雲伝』)と同じく、本筋の展開の隙間を埋めるような話というか、どちらかと言うと三国志の外伝的な話なんですよね。日本版もそのうち出るんじゃないかと思いますが、そこんところで三国志ファンの中で拒否反応をおこす人がいるかもしれんなあと思ったり……
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2 コメント

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鍾会はだいたいイケメンですな (相邦)
2017-07-17 19:30:52
日本の三国志ファンは鍛えられてますから本作如きは屁でもないかと。
武神趙子龍の方がずっと拒絶反応出ますよ笑
Unknown (さとうしん)
2017-07-17 20:31:08
>相邦さま
武神趙子龍の方が酷いというのは同意ですw 『三国志~趙雲伝~』というタイトルで日本語版がWOWOWで放送中ですが…

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