未安心の部屋

「不安に立つ」ほかなし

同悲

2007年11月06日 | その他
10月26日にご案内した「甚目寺町人権ふれあいセンター」と「長島愛生園入所者作品展」に行ってきました。
                    

小笠原登氏の展示はそれほどありませんでしたが、本やビデオを見せていただいて、多少なりともそのお人柄をしのぶことができました。
写真を見るたびに違和感をもっていたのですが、その違和感は学生服にあったことがわかりました。お爺さんが詰襟着てるのは変ですけど、物を大切にされたようです。
農家のお嫁さんがハンセン病になって離縁されるのを目の当たりにして、心を痛められたようです。
ふと避妊法として有名になってしまった荻野さんという医師の話を思い出しました。
農家のお嫁さんが嫁いで3年になるのに子宝に恵まれない。「このままでは里に帰されてしまう。先生、何とかして下さい。」といって受診した女性が最終的に自殺してしまいます。そんな姿を悲しんで研究したのに、マスコミに変なふうに取り上げられてしまう。

展示には、小笠原氏の意見に反対したらしい人からの書簡もあり、「私の真意をわかってもらいたくて」といった文面が書かれていました。きっとそれぞれに悲しい思いを抱えて患者に接してこられたことでしょう。
日曜・祝日が休館とのことです。
                    

明通寺様では、坊守さんから「作品展」を開催するにあたっての思いや準備の様子、その他の活動について いろいろとお話を聞かせていただいたり資料をいただききました。
報恩講でお忙しいときにやられるのだから、早くから計画されたのかと思えば、8月に思い立たれたとか。
「この人たちに来年があるかはわからない」そんな切実な思いが伝わってきました。
他にもクマを取り囲む環境問題、原発問題、アイヌの人との交流、子どもの縄結い体験、エコ箸包みなど、お話をうかがっていて、自分がいかに自分以外のことに無関心かよくわかりました。

どちらも長居してしまって、本当にお世話になりました。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
残念 (釈 宝樹 )
2007-11-09 10:34:37
展示は昨日で終わっていたのですね
今日、名古屋に行くので、早めに出て寄ってこようと
思っていたのですが。残念でした
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残念 (イモーと)
2007-11-09 21:13:34
11月3日の中日新聞(県内版)にも紹介されたそうです。
9日と10日が報恩講のようで、おそらく展示もそのまま残っていると思いますが
きちんと応対ができないから一般には8日終了で案内をされたのではないでしょうか。
作品展は終わってしまいますが、ハンセン病理解のためのパネルや各種案内、行事の写真や檀家さんの絵手紙などの展示は常時なさっているようです。
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了解、また機会を見つけて尋ねてみます (釈 宝樹  )
2007-11-09 21:25:24
ありがとうございました。
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明通寺様ですが (イモーと)
2007-11-11 00:37:21
情報として入っているのは、来年1月19日(土)午後1時30分から3時30分に「なごや環境大学 アイヌ文化総合講座」の第5回目として「現代アイヌ料理講座」が明通寺様を会場にして開かれるそうです。受講料1000円(要予約)。申込先は「名古屋アイヌ語に触れようの会」。
残念ながら、この日は14組元気塾の上山研修の日です。
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