成長の限界

良質な食材と、優秀な人材が無尽蔵にあり、
消費者の嗜好が普遍で、旺盛な食欲が続く、
ならば、このビジネスモデルは限界なく成長を続けられたかも知れない。

だが、現実には、何れも限界があったり変化したりする。

ハンバーガーチェーンとして優位にあるだけに、その優位が永劫続くと考えたのが、そもそもの誤りの始まりだろう。

この国においても、偽装の発覚や異物混入といった食材の質を疑わせる事案が続き、
名ばかり管理職問題などや、リストラで人材が流出し、
消費者の健康志向の強まりや、高齢化に伴う食事量の減少など、
どう考えても成長するのは難しい段階にあるだろう。

そんな中、より旨い、より安全と思われるものへのシフトが生じるのは当然だ。

”街一番のハンバーガーショップ”としては成立することが、世界規模の大企業になると成立しがたいのは当然だ。
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