並木たより

写真付き日記

麦の会例会

2016-10-19 23:24:20 | 国際ボランティア


草の根ネット麦の会10月例会
故廣瀬誠先生のメッセージを復習する
ハッピーホームの第1回落成式の祝辞
2000年12月12日付、時経て益々芳し





ハッピーホーム落成式祝辞
バンコクにエイズ孤児ケアセンタ-をつくる会 代表 吉 田 登 様
バンコクYMCA Foundation 総主事 スナン・アドレアチャ-ト 様

2000年12月12日

エイズ孤児ケアセンタ-・ハッピ-ホ-ムの竣工を心からお祝い申し上げます。
 私は医者として日頃多くの患者さんに接しながら、人間の幸せは財産の多さや地位の高さによらないという事を痛感させられております。
 では、健康であれば充分かというと必ずしもそうではありません。結論から申し上げると、人間の幸福というものは、家族や友人また隣人との良き人間関係、すなわち、あたたかい愛情や友情の中にあると言えます。
 反対に、愛情の欠乏こそ不幸であり、なかでも、幼くして親の愛を断たれることは、人生の最も不幸なことのひとつであろうと思います。
 幼い者にとって親を失うと言うことは、衣食住に不自由するといった具体的な不都合以上に内面的な悲しみとして心に大きな空洞を生じ、トラウマとなって心の成長を妨げ、場合によっては身体の成長をも阻害します。さらに対人関係の不具合から暴力行為・破壊活動など社会的問題を生じる原因となることも多くあります。

 さて、今日、HIVおよびAIDSが看過することのできない大きな社会問題となり、多くの方々がそれぞれの立場からこの対策に取り組んでおられます。
 私は、小児科医として、エイズによって親をなくした幼い者たちの心と体の健康の問題に、特に、注目せざるを得ません。
 この意味で、ハッピ-ホ-ムの役割は極めて大きいと思います。ホ-ムは親に代わることは出来ませんが、親の愛を断たれた幼い心の傷を温かく包み、悲しみに負けずこれと共存してゆく雄々しい心をしっかりと育ててゆく養育係として貴重な働きが期待されます。
 エイズ孤児ケアセンタ-をつくる会代表吉田登さん、事務局長の長沢勲さんをはじめ、この建設に携わった多くの方々、バンコクYMCA Foundation のスナン総主事、ウサニ-さんをはじめ、この運営にかかわるスタッフの方々。そのお働きは誠に時宜を得た貴重なお働であると存じます。

 私共は麦の会というレギュラ-会員7名、リピ-タ-賛助会員数十名の小さなNPOですがこの働きに心からの賛意をこめて、祈りと力を合わせてご協力して行きたいと願っております。
 私どもの力は小さく、一方、解決すべき課題は限りなく大きく、その困難を考えると絶望的な思いにとらわれてしまいます。
 私どもの力の及ぶ範囲は全体の極く一部に過ぎませんし、私どもの努力でこの大問題が解決できるわけではありません。しかし、私どもの祈りと働きを我等の贖い主イエス・キリストがきっと喜んで下さるに違いないという事、そして、いつの日か、全能の神ご自身が自らこれらの問題を解決して下さるに違いないという事を信じて、祈りと力を一つにし、心一杯に与えられた勤めを果して行きたいと願うものであります。

 最後に、このハッピ-ホ-ムが、その名前の通りハッピ-な家庭となるようにと祈ります。
 ここに集う子供たち、そのケアをするスタッフたち、これを支えるサポ-タ-たち、さらには、その子供たちに心を残しながら天国に召されて言った親御さんたちも、関係者全員が愛と喜びを分かち合うハッピ-な家庭となりますように。 
 また、悲しみに負けない雄々しい心を強く育んで行く良き家庭となりますように。
麦の会を通じてここに寄せられた多くの祈りとご芳志をお取次ぎして祝辞とさせて頂きます。
               
草の根ネット麦の会 会長 広 瀬  誠

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