阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

ルールは守るものではなく作るもの(洞爺湖サミットを終えて)

2008年07月10日 00時11分00秒 | 政治
 ルールは守るものではなく作るもの(洞爺湖サミットを終えて)

 洞爺湖でのG8サミットが終わりました。

 「環境」を最大テーマにしてた着眼点は良かったと思います。しかし、21世紀において日本が目指すべき道を、十分に発信できたのか、疑問が残ります。そもそも、そんな戦略があったのか…?
 
 米国が中心になって進めてきたグローバリゼーションは、今、大きな岐路に立っていると思います。イラク戦争のつまずき、サブプライムローンに端を発した金融の混乱、また中国等の躍進により、今後米国の地位は相対的に低下するでしょう。一方でエネルギーや食糧の生産国、特に中国、インド、ロシア、ブラジルなどの存在は大きくなり、今後、世界は多極化に向かうと考えています。その中でリーダーシップを取るべきが日本の役割でしょう。逆に、このチャンスを逃せば日本は埋没してしまう。そんな視点でサミットを見ていました。

 では、何をもってリーダーシップを発揮するのか、それは、人類の普遍的価値、「環境・平和・人権(医療や教育を含む)」分野であるべきです。

 イギリスの前ブレア政権は、新自由主義でも社会民主主義でもない「第3の道」を唱えました。日本も国際的な競争力と「国民の生活を守る」福祉を充実させた上で「環境・平和・人権」分野で指導的役割を果たせる国家、また、国際的なルール作りにおいてリーダーシップを取れる国であるべきと思います。

 ルールは守るものではなく、まずは作るべきものなのです!

 今回のサミットでは地球温暖化対策に関して、温室効果ガスの排出量を2050年までに半減する長期目標に米国を参加させることができれば評価できます。しかし、目標を「世界で共有する」だけでは実効性が疑問です。2020年までの中期目標については、「野心的な国別目標を実施」というだけで具体的な数値目標もありません。これでは、京都議定書から米国が離脱した悪夢が繰り返されないとも限りません。
 
 私は原油や食糧の高騰が「環境・平和・人権」を損なう原因にもなっている以上、今回のサミットにおいては、投機マネーの国際ルール作りのための具体的取り組みが大変重要だと感じていました。投機マネーが海外で運用される時に「国際連帯税」を設け、温暖化防止など環境保全に使うアイディアは、民主党・鳩山由紀夫幹事長もふれていますし、市民団体からも提言されていたようですが、議論もされなかったようです。

 日本の超低金利政策によって、利子として私たちに還元されるはずだった300兆円もの金利が失われ、結果的に世界の投機マネーとして原油や食料品の高騰の原因になっています。この問題は日本が発信地でもあるのですから、その具体的な解決策につながる明快なメッセージを出すべきでした。

 私はこのようなテーマで日本が存在感を見せるには「米国を上手く引き込む」こと、場合によっては「米国と一線を画する」ことが必要だと思います。当然、日本一国だけでは困難ですから、EU諸国やアジア、アフリカ諸国とも上手く連携し、超大国を揺さぶることも必要でしょう。今回のサミットはそんなきっかけになったのか? そんな視点で今後の世界の動きを見守るつもりです。


写真:今日の早朝活動(橋本市にて)


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